1H1D!!!ありがとうございました&お詫び



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というわけで、この前の土曜深夜に開催されました「1H1D!!! Vol.15 -chiptune warfare-」に出演させて戴きました。 当日ご来場くださった皆様、そしてustream配信でご覧の皆様、どうもありがとうございました。m(_ _)m (なんかこのへんにustreamの録画が(一部)残っているそうで…ていうか恥ずかしくて拙者もまだ観てませんw)
しかし、今回初めての実機の機材切り替えによるパフォーマンスということで、いくつかお見苦しい(お聞き苦しい)点があったことをお詫びいたします。m(_ _)m
音声がブツッ!と途切れた件に関しては、FC/MSXがミキサーの前段階であるXRGB-3(アップスキャンコンバータ⇒あっぷるそーす氏の私物です)で音声も含めて1つに統合されていたのが原因だと思います。 FCの楽曲演奏中にMSX側の準備を…と思い、切り替えスイッチを押した瞬間、音声もMSX側に切り替わって…という感じ。 これは、音声と映像が同系統になっていたのを拙者が忘れていた為です…申し訳ありませぬ。m(_ _)m
あと、ファミコンの音にすんげーノイズが乗っていた件ですが…こちらは原因不明です。 ライブ前に軽く鳴らした段階では、イヤホンで音が出ることのみしか確認していなかったので、まさかこれほどノイズが増幅されるとは…(T_T) XRGB-3の中でノイズが増幅してしまった気もするのですが、それだとMSX側ももっとノイズが乗ると思うので、こちらは何故なのか結局よくわかりません…どちらにしろ、お聞き苦しい音になってしまったことをお詫びいたします。m(_ _)m …あー、実機演奏ってのが完全に裏目に出てしまった感じです。 本当は綺麗にクロスフェードして楽曲繋げて…とか考えていたのですが、とてもそんな余裕はありませんでした。(T_T)
…さて、気を取り直してw 当日流した曲は、超メジャーから知る人ぞ知る曲、あるいは超マイナーな曲まで色んなところから引っ張ってきました。 以下に、当日のセットリストと簡単なコメントを書いておきます。


1. The Resurrection of Dragon -'quick master' mix- (PC98/OPNA+PCM)

  1. 88版の「ザナドゥ シナリオII」のオープニングテーマと、「pop'n music」の「quick master」という曲を合わせたものです。 上京して初めて完成した曲なので、恐らく10年くらい前に作った曲だと思います。(大学の頃に原型は出来てたんですが、一時モチベーションが上がらず1年ほど放置w) 当時、beatmania(5鍵)に凝ってた拙者は、pop'n music からの移植曲「quick master」が大好きだったんですが、ある日元々作ろうと思っていた「ザナドゥ シナリオII」の曲と「quick master」が自然に脳内融合し、そのイメージを膨らませて忠実にFMPで再現して出来たのがコレです。 10年前の曲にしては凄く出来が良いのですが、この前のFMPD9に諸事情で収録できなかったので(^^;)、今回一発目にプレイしました。

2. 8bit -Filtering Love mix- (ファミコン/2A03+VRC6)

  1. 元々はシューティングラブログ。の企画「チップチューンラブ。」に乗って作った曲です。(そういえば続編の「シューティングラブ。200X」のサントラがもうすぐ出るそうな。 前作も曲がかなり良かったので超期待!) これに関しては、この前のSS|EXでも流したんですけど、今回は全曲メドレー形式で初の完全版公開でした。 タイトル画面からクレジット〜メインBGM〜ステージクリア〜ネームエントリーと、できるだけ違和感が無いよう注意しながらメドレーアレンジに仕上げました。 音に関しては(以前書いたとおり)VRC6の細かい波形チェンジを使い、FM変調のリードシンセっぽさとか、パッドの音が広がる感じを狙って作りました。 これは最近の作品の中でもかなりの自信作です。

3. We Are The World -RV mix- (ファミコン/2A03+FDS)

  1. Famicompo mini vol.6に出した「We Are The World」は、初期の段階でやることは決めていたものの、原曲のままだと長い上にあまりにゆったりし過ぎでセットリストで浮くのではないか?ということで、リズム隊を全部差し替えてremix風味に仕立てました。(でもちゃんとNSFデータだよん) …ところが! この作業が難儀でのぉ… 元々は、めがてん細江氏のようなgabbaっぽい感じを狙ったんですが、元テンポが150ということで、これだと遅すぎてgabbaに聴こえない! かといって、ふぁミク使用曲だとフレーム数に制限があって、テンポ180とかだと鳴らない!(無理すれば鳴るかもしれないけど調整で死ぬるT_T) 仕方ないので、4つ打ちブレイクビーツを切り替えつつ、バッキングも全部差し替えてなんとか「踊れる」雰囲気に仕上げました。 本当は和音の高速アルペジオとかももっと凝りたかったんですが、メモリが足りずに悲鳴を上げていたので泣く泣く諦めました…(T_T) ちなみに、唄ってるのはDPCMじゃなく、ふぁミクという拙作の補助ツールを使って打ち込んだFDSディスクシステム)音源です。(^^)

4. 雪原レクイエム (MSX/SCC+PSG)

  1. 原曲は夢大陸アドベンチャーの曲ですが…後半コソっと超有名な曲のメロが入ってくるアレンジに仕上げましたw いや、夢大陸自体を本番で使うことはほぼ決定してたんですけど、色々と思案してる最中にちょうどテレビでもう1つのネタの映画が放映との事で…「あれ? この2曲ってかなり似てるんじゃないかい??」とついウッカリ気づいてしまいまして、こんなの出来ちゃいましたー、みたいなw ちなみに、後者の元ネタの映画は何度もテレビで放映されているにも関わらず、ことごとくタイミングを逃してしまい、一度もマトモに観れていませんでした。(実は今回も録画はしたものの時間が無くて1H1Dの前には観れなかった) 1H1D終了後、やっとマトモに全編を観ることが出来ました…歳をとると涙腺が弱くなって困る…(T_T) ていうか…「はいてない」??と思ったのは拙者だけではないようですな。(本当はたぶん「はいてます」w

5. ROMANTIC HELL (MSX/SCC+PSG)

  1. 今回、会場にいた全員がネタがわからず首を傾げていた(と思われる)曲がコレです。 原曲は、女神転生…のPC88版!日本テレネット謹製!) ていうか、拙者も実際にプレイしたことは無いのですが(^^;)、原曲はもうね…素晴らしい!! 「ROMANTIC」と「HELL」という一見矛盾した単語が並んでいるこの曲ですが、むしろこの情景が「甘美な地獄に堕ちて行く」というイメージを想起させてゾクゾクします。 作曲は、当時日本テレネットのメインコンポーザだった小川史生(おがわしのぶ)氏。 アルペジオの使い方がたまりません! ちなみに、他の曲の一部は、エメラルドドラゴンなどのメインコンポーザも務めた恋瀬信人氏も担当しており、こちらも水彩画のような淡い情景描写がグッと来ます。 大昔にサントラCDも出ていました。 サントラは今やプレミアがついて入手困難ですが、死ぬまでに是非一度は聴いていただきたい名盤だと思います。 …あっ、原曲の魅力書いてたらアレンジの事を全然書いてなかったw SCC版では、ベースラインやリズム隊に敢えて変化をつけていますが、メロやアルペジオは割と原曲準拠な感じにしています。 SCCなんで低音がちょっと足りない気もしますが、原曲の良さに救われてる感じです。

6. BGM 1 (地上面) (MSX/SCC+PSG)

  1. 今回の新曲、その1です。(★FMPSGのニューアルバムに収録予定) ガルフォースという元々は映画(後にOVA化)だったものをMSXSTGとして移植したやつのBGMです。(ファミコン版やPCのAVG版とは全く違うもののようです) んで、この「地上面」(と「宇宙面」)に関しては、原作である映画版「エターナルストーリー」の曲をモチーフに作られています。(残念ながら映画版をまだ観たことが無い…一度観てみたいです) 楽曲に関しては、基本的に原曲準拠のシンプルなアレンジですが、途中でダイナミックに音色変化させてみたり、2ループ目を転調させてみたり(これは映画版の原曲にそういう展開があったのを意識しています)少し変化を持たせています。 この曲もマイナーだし知らないだろうなぁ…と思ってたら、会場にこのゲームで遊んだことある方がいらっしゃって驚きましたw

7. Last Boss (PC98/OPNA+PCM)

  1. 今回の新曲、その2です。(★SOU1せんせのニューアルバム「Final Program(仮)」に収録予定) これもMSXガルフォースの曲ですが、このラスボス曲は映画版にはないオリジナル曲…だと思います。 こっちは何度かブログにも書いてますが、とにかく激しく!ということで、FMPでハードロックという得意のアレンジで仕上げました。 今回の場合、特に原曲が短すぎることもあって、中間のギターソロは色々考えて長めに作ってます。(ていうか原曲メロよりもソロパートのほうが長いってどうなのw) 音色も色々考えて作ってまして、ベースでPCM+FMという構成にしてアタックと低音を両立させたり、ギターで効果音モードを使って最初の「ギュイーン」を激しくしたりなど、実は色々と新しい試みもやっています。 …が、何はともあれ激しいのが好きならとりあえず聴いとけ!って感じで。

8. 迷宮組曲 -Nightmare mix- (ファミコン/2A03+VRC6)

  1. 以前、5pb.さんの「HUDSON Premium Audio Collection」というCDの収録楽曲として作ったデータです。 基本的に「井戸のテーマ」をメインにしていますが、途中でボス曲や城内テーマ1などを混ぜて展開させています。(「井戸のテーマの雰囲気のまま」ってとこがミソです…このアレンジは本当に苦労しました…) この曲で初めてVRC6を使ったんですが、個人的にはVRC6の個性の引き出し方やアレンジも含め、ここ数年では1,2を争うデキだと思います。(この曲だけは割と評判いいんですよね…Famicompo miniに出した曲はあんまりウケないんだけど^^;) この曲を流した後、会場(Cafe la siesta)の方が「この曲、超好きなんですよ! 今のプレイヤーに入ってます!!」って携帯プレイヤーを見せてくださった時は「あー、この仕事やって良かったな」と思いました。

あと、1つお知らせがあります。 当日は物販用に何枚かCDを持っていったんですが、その一部を会場のCafe la siestaさんに置いていただいています!(サイトには告知ありませんが、お店には置いてる…はず) 現在、以下のCDをお願いしています。

  1. FMPSG010 -bridge-
  2. FMPSG011 -kaleidoscope-
  3. FMPSG012 -Burning Stone-
  4. Wiz. Chronicle -MSXworks-
  5. Wiz. Chronicle Millennium Works Vol.1
  6. Wiz. Chronicle Millennium Works Vol.2
  7. Wiz. Chronicle Millennium Works Vol.3
  8. 唄うファミコン化計画
  9. SS|EX Complete Works

なお、飲食店ということであまりスペースもありませんので、各5枚づつお試しで委託、という形です。(また、種類が多いので店頭に展示していないかもしれません。 見当たらない場合はお店の方に聞いてみてください) 欲しい方はシエスタに急げ!w あと、Cafe la siesta は基本的に飲食店なので、CD以外にも何かオーダーしましょう。 今回、噂に聞いていたカレーを食したのですが、シエスタのカレーは本気で旨かった! というわけで、皆さんも是非!!


…あー、色々書いて疲れた。(^^;) 一応、ライブ以外の話もちょっとだけ。 今回、京都へはワゴン車に8人で乗って移動したんですが…行きがもーね…すんげー渋滞に巻き込まれまして。(T_T) 最初は1日目に早く着いたら観光でも…って感じだったはずなのに、蓋を開けてみれば着いたのは午後8時半! なんと、車中に13時間もいるハメに。(T_T) 拙者は特に車酔いする人なので心配していたのですが、酔い止めの薬を飲んでたので、意外にも普通な感じでした。(むしろ、車中で色々話してたので面白かった) でも、やはり車の中で13時間ってのは車酔い抜きにしても疲れますわ。(T_T) 2日目は朝方宿に着いて昼まで爆睡した後、天下一品のラーメンを食べ(5年ぶりくらいに喰いましたがウマイですな〜^^)、地元民のあっぷるそーすさんに案内されて御土産を買いに行ったり、地元のファミコンショップでファミコン拡張音源用にカセットを何本か買ったりw、その後りんご氏の家で色々とぁゃιぃブツを見せてもらったりww …なんか当初想定してた「京都観光」って部分からかなーりかけ離れた感じはあったものの、なかなか面白い週末を過ごせました。 関係者の皆様、本当にありがとうございます。m(_ _)m

次は普通に観光もしてみたいな…お金貯めてまた京都行くかw


ほんとはまだ書きたいこと色々あるんですが、とりあえず今日はこのへんで…