特捜最前線

昨日の日記で触れた特捜最前線の再放送が22:00〜ファミリー劇場でやってたので、久しぶりに観賞。
…あれ、この話見覚えあるぞ?? おやっさんの復職エピソードですよね…また同じのやってるのかな?? もしかして、ファミリー劇場って定期的に同じエピソードをやってるのかなぁ…前に放送終了したのの続きが観たいのに…(T_T) とか云いつつ、結局また観てしまいました。(ぉ
西部警察みたいな過剰にドンパチする刑事ドラマも良いですが、特捜最前線はそれとは全く対極のドラマなんですよ。 実際に刑事が拳銃を打つ場面はほとんど出てこなくて、毎回、特命課の刑事一人(もしくは二人)を中心としたエピソードで、アクションシーンよりも人間ドラマが中心となってます。 ストーリーも勧善懲悪では割り切れないものばかりで、毎回色々と考えさせられます。
例えば今回の話のあらすじです。 「犯人を捕まえるには、犯人の愛人の協力が必要→しかし、その愛人は既に更生して普通の生活を送っている→その女性を更生させたのが実は元特命課のおやっさんだった」といったバックグラウンドがあります。 どうしてもその女性に協力してほしい特命課の叶刑事と、その女性の協力を仰いでしまうと家族に昔の過去がばれてしまうのでそっとしてやって欲しいと願う船村刑事(おやっさん)。 叶刑事は善悪をはっきりさせる為に刑事になり、悪人は悪いことをしたのだから罰せられるべきだ、という考えを持っています。 おやっさんはそんな叶刑事を自分が過去に関わった事件の関係者の元へと連れて行きます。 自分が逮捕の際に拳銃を打ってしまって意識が戻らない男、親を刺した容疑で自分が捕まえた女性の父親…実はその父親は、娘が自分を刺した原因は自分が娘の結婚資金を使い込んだ為に、娘が逆上して刺したのだから、本当は自分が捕まるべきだったと嘆いているのです。 そこには、勧善懲悪では割り切れない複雑な思いがありました。
そんな中、これ以上犠牲者を出せない叶刑事は、独断でその女性に全てを話します。 その結果、その女性は犯人の元に戻ってしまいます。 そして、ラストシーン。 立て篭もった犯人に対して説得を試みるおやっさん。 なんとか犯人を逮捕しようとしたものの、犯人に銃口を向けられて絶体絶命に…そのとき、叶刑事が犯人を射殺してしまうのです…
信頼していた人に裏切られたという思いでおやっさんに唾を吐きかける女性…そのやりきれない思いを胸に秘めつつも、特命課に復職する…という話です。
このドラマ、ハッピーエンドで終わる話はほとんど無く、毎回何かやりきれない思いを残したまま終わります。 だからこそ、エンディングの「私だけの十字架」が胸に染みるんだと思います。
個人的には、是非全話DVD化して発売して欲しいなぁ…っても、全部で450話くらいあるんで、老後の楽しみにとっておくことになりそうですが…(ぉ