ファイナルファンタジーIII オリジナルサウンドトラック

FINAL FANTASY III オリジナル・サウンドトラック DS版 (DVD付)


というわけで、最近は個人的にチェックしているゲームミュージック関連の発売ラッシュで、色々買ったりしてるんですが、今日聴いてたのがコレです。
FF3といえば…前にも書いたかもしれませんが、ラストダンジョンでセーブできずにさまよった末、ラスボスにボコられて即死…というトラウマしか残ってない作品だったりしますが(^^;)、楽曲は好きなのも多く、割とCDもよく聴いてた気がします。
…というわけでDS版ですが、正直な感想としては、何か妙な違和感があるなぁ…と。 いや、もちろんファミコン音源とは全く違うので予想はしてたんですけど、それでも何か感じてしまう違和感はなんだろう…メロディは同じなのに???
聴き進めるうちに、違和感の正体がわかりました。 FFシリーズのメインストリームは、ファミコンスーファミ→プレステ→プレステ2(→プレステ3?)とハードを変えていて、もちろんそこに流れる音楽も音質が良くなってきているわけですが、実は大きく異なるのはファミコン版とそれ以降です。 スーファミ以降に植松さんがメインで担当していたFF11(初代)くらいまでは、実はそこに流れる音楽に共通しているものがあります。 それは何か? 音色です。 それはFF7の頃に最も感じたんですが、ハードがプレステに移ることで、音楽の表現の幅がスーファミよりも広がっているはずなのに、例えば「片翼の天使」のようにリアルな唄をつけている曲もあるものの、イベント曲以外で使われている楽曲の音色…例えば、ちょっと気の抜けたブラスだとかストリングス、オルガンの音色など…それは、舞台をプレステ2に移したあとでも使われていました。 つまり、無意識のうちにこれらの「お約束」な音色を期待してたのではないかと。 ちょっとヘボい…んだけど、安心して聴ける音色なんですよね。 それが植松氏の指示で意図的にこうしていたのか、あるいは単に音色を使いまわしていたのかはわかりませんが…
というわけで、このDS版のサントラでは、そのようなお約束な音色が登場しないので、どこかよそよそしいというか…初めて友達の家に遊びに行って、自身とは違う生活空間を目の当たりにして戸惑った時のような感覚に陥ったのかもしれません。(そういえば、プレステでリメイクされたFF1,2のサントラを聴いた時も同じだった気がする…^^;) もちろん、楽曲のアレンジの方向性としてはちゃんとオリジナルの楽曲の意図を汲んだアレンジになっていて問題なく聴けるので、例えば過去にFFの曲を聴いたことが無い人が聴けば普通に良い曲と感じると思います。(でも、ラスボスとエンディングでファミコン風の音色が出てくるところはちょっとあざといなぁ、と思った^^;) きっと、何度も聴いてると慣れてきて違和感無く聴けると思いますが…慣れるまでもうちょい聴いてみようかな。(^^;)
もちろん、何でもお約束ごとばかりが良くて、新しいアレンジという方向性を否定するつもりはありません。 ただ、あくまで私個人が感じた正直な感想ということでひとつ。