ファミコン版「We Are The World」をアップしました。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm9508399
D
http://www.youtube.com/watch?v=SjA3iibW7JM

というわけで、先日Famicmpo mini vol.6に応募した「We Are The World」ですが、調整版を動画サイトにアップしました! これでNSFって何? んまいの??」って方や携帯電話なんかでご覧の方も?お聴きいただけると思います…たぶん。
以前の日記で「あと1〜2時間いじらせてもらえればもうちょっとマシに…」とか書きましたが…いじりはじめたら色々と気になり、調整するのにトータルで丸1日分くらいかかっちゃいました。(これでもまだ気になる箇所が無いでもないので、FMPSGの新譜で出すときにはまたいじるかも…^^;) とはいえ、聞き流すとよくわからない程度の直しな気もするので、あんまり変わってないって云われるのがオチかも。(T_T) 修正箇所が全部わかった方には何か差し上げます。(っても自分でも修正箇所を把握できてないくらい色々修正してたりして)
「ふぁミク」というツールを作ってヴォーカルパートの打ち込みがかなり楽になったとはいえ、このレベルまでいじるのは相当骨が折れます。 多分、MMLを見ても何やってるかサッパリわからないくらいヒドイ事に。(ていうか既に自分でもよくわからないレベルに…) それでもMMLが見たいって方がいたらコメント欄等でリクエストをお寄せください。(^^;)
作ったきっかけはFamicompo mini vol.6の投稿者コメントに書いたので、ここでは裏話を少し。 この曲はご存知のとおり歌詞が英語です。 この曲を作るのに「ふぁミク」の新バージョン(2.0ベータ版)を使ったわけですが、ふぁミクのバージョンアップの方向性を決めたのもこの曲がきっかけでした。 以前「唄うファミコン化計画−序章−」を作ったときに「BlythE」という曲(これも英語詞)を入れたんですが、コレをやった時に「ふぁミクってもしかして英語の発音に弱いんでないかい…??」と気づいてしまいまして。 なんでこんなに発音がカタコトなんだろう…と考えて気づいたのが、「英語の発音って中間音が多いので、単純な五十音で表現できないのでは?」ということでした。 例えば「ア」と「エ」の中間音とか…そんなのがいっぱい出てきます。 じゃぁ、「ふぁミク」でそれをやるにはどうすれば良いか?と。 最初はリアルタイムで変調かけられたらいいなぁ…と思ってみたりしたんですが、そのレベルで実現するとなるとどうしてもppmck本体をいじる必要があって無理。(というか、いじっても本当にそんなことできるかなんてわからないですし) そこで考えたのが、「最初っから中間音を音色セットとして複数持っておき、必要に応じて切り替える」こと。 これが「ふぁミク2」の方向性を決定づけました。 ただ、実際に「We Are The World」でこれをやってみたところ、中間音表現以上に「声のキャラクターが変化する」という副次的な効果のほうが絶大で、おかげでこの曲にはピッタリの機能となったのでした。(個人的に、マイケル・ジャクソンシンディー・ローパーレイ・チャールズ?の声が妙にハマってて驚きました@_@ 逆に、ブルース・スプリングスティーンの声はハマる音色が無くて、ビブラートやピッチベンド、デチューンなどの力技でねじ伏せた感が…^^;)
もう1つ裏話としては、打ち込みの段階では歌詞カードを見ずに全部空耳で打ち込んだことでしょうか。 これも「BlythE」の打ち込みで感じたことなんですが、日本人が英文を見るとお手本どおりの発音しか思い浮かばないんですよ。 ところが、その通りに打ち込んでみると全然実際の唄とは発音が違う。 逆に、原曲を聴きながら歌詞カードを見ても、全然元の英文に聴こえない箇所が多々あるんですね。 それじゃぁ…と逆転の発想で、元の英文にとらわれず聴こえたまんまで打ち込めば原曲に似るんじゃないか?ということだったんですが、結果的には成功だったと思います。 (但し、今回の調整では改めて歌詞を見直し「確かに歌詞のとおりの発音してるわ」って箇所だけ直しました) 例えば、冒頭の歌詞「when we heed a certain call」のところは、ふぁミク表現だと「うぇんびーひーるさーんこぁー」となりますw これは多分「ふえんうぃーひーどぁさーとぅんこーる」と文面どおりに打ち込むとカタコトになっちゃうんですね。 そんなわけで、実際の歌詞の全貌を知ったのが動画に歌詞をつける段階になってからだったりとか…なんか色々すみません。m(_ _)m
ちなみに、何故かちょうどいいタイミングでw今日1/27にWe Are The World」の完全版DVDなどがリリースされるようです。(ていうかAmazonで予約したのに在庫切れで届かねぇ!T_T)



(Amazon) We Are The World ザ・ストーリー・ビハインド・ザ・ソング 20th アニヴァーサリー・スペシャル・エディション [DVD]


(Amazon) We Are The World DVD+CD




以前発売されたドキュメンタリー+ビデオクリップの通常版は持ってるんですが、今日リリースされたのは様々な特典映像がついた完全版…らしい。 せっかくだからこっちも見たいよなぁ…(というか、We Are The Worldのシングルではなくアルバムがあるそうなんですが…そっちは復刻しないのかなぁ??)
そういえば、「We Are The World」関連商品を日本で出しているのはHappinetだそうです。 Happinetといえば…そう、サイトロンなんですよ。 以前サイトロン絡みでゲームミュージックの録音仕事を何度かさせていただきましたが、まさかこんなところで繋がろうとは!w 最近、Happinetからゲームミュージックのアルバムがリリースされたという話をさっぱり聞かないんですが、サイトロン消滅前後くらいに何故かピンクフロイドのトリビュートアルバムを出してたりしたようなので、現在の中心スタッフは洋楽志向の強い方々なのかもしれませんね。(拙者は洋楽に疎いのですが、なにかオススメとかあれば教えていただけると幸いです) なお、私がお世話になった時期の旧サイトロンスタッフは、(私が把握しているところですと)プロデューサーの方がSuperSweep(SweepRecord?)に、ディレクターの方が5pb.WAVEMASTERに在籍されているとの事です。 これらの会社は今でもゲームミュージックを積極的にリリースしていますので、今後も期待!ということで…あれ、何の話してたんだっけ??(^^;)