只今のBGM

ファミコンミュージックVOL.2の復刻版を聴いてます。
ゲームミュージック黎明期は、CDをあくまで単独の「作品」として捉える向きが強く、オリジナル音にエフェクトをかけて左右にパンニングしたりするものが多かったようです。 アルファレコードは割とエフェクトが少ないとはいえ、最近発売された「ファミコン20TH〜」に入ってる楽曲と比べると、このアルバムでもかなり人の手が加わってることに気づく。 多少のエコー程度ならいいんですが、鬼が島後編のディスクシステム音源は、明らかに音が違ってることに気づいて愕然。 エフェクトをかけたりする段階で、エフェクト音が干渉し合って波形が崩れたのかもしれません。 ちょっとコレは戴けませんな。

ちなみに、最近のゲームミュージック界(古ゲーサントラ)のトレンドは「できるだけ原音忠実」ということで、BGMはSE抜き、ステレオ化・エフェクトは極力控えた状態の収録が多いようです。
録音技術も向上し、原音の良さを忠実に引き出した最近の新録系古ゲーアルバムは資料的価値などを考えると非常に価値があると思ってます。 …が、その一方で、独特なエフェクトや楽曲編集の妙というのが最近のアルバムからは減っていて、ちょっと残念な気もしないでもない今日この頃です。 アルファレコード系の絶妙な編集(個人的には源平討魔伝がベストでした)とか、今や亡きアポロンの過剰なエフェクト(ドラゴンスレイヤーIVのテープは、強烈な風呂場エコー&音源を2つ重ねたと思われる微妙なディレイ感が個人的にツボ)が懐かしいです。 こういう編集も、ゲームミュージック創世記ならではの試行錯誤の時代ゆえの産物だったのかもしれませんね。