推定少女「16〜sixteen〜」

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/ES/SuiteiShojo/ESCL-2452/

…はい。 思いっきりジャケ買い&DVD目当てで買いました。(w

推定少女自体は、なんとなく名前は知ってた程度で、「そういやこの前『うたばん』で廻し蹴り披露してたな」くらいの認識でしたが、発売週のオリコンの広告を観て急に欲しくなり、わざわざDVDつきの初回盤を探して購入。(w

上記の通り、彼女達がどんな曲を唄ってるのか…というか、彼女達はシンガーなのかアーティストなのか、はたまたアイドルなのかバラドルなのかすら知らないままに購入したので、曲を聴くまでは正直全く期待してなかったんですが、これが大当たり!(^^) 意外な掘り出し物というわけで、今でもよく聴く1枚です。

曲ですが、「エッジな気分」「しょうちのすけ」は、パフィーなどに近い「ゆる〜い」感じの曲。 特に「エッジな気分」は、イマドキの女子高生っぽい感じがよく出てるなー、と。 …って、もうすぐ三十路な私は現役女子高生なんかと接点は無いわけで、実際はどうなのかわかりませんが。(^^;) 歌詞に注目してみると、前半で「そうよ あたしはセレブ」なんて夢を見つつも、最後には「…ヤバイ!? あしたは補習」なんて現実に戻る、なんてオチもついてたりする。 ちなみに、推定少女のルックスは、ちょっと前に日本中を騒がせた「t.A.t.u」そっくりですが、それを皮肉ってか、この曲の歌詞の中には「にせタトゥー」なんて言葉も出てきたり。(w …でも、多分デビューは推定少女のほうが先なので、パクったのはあっちなんでしょうけど。(^^;)

で、こういう曲で油断していると、いきなり2曲目で「ヤラレタ!」となること請け合い。 2曲目からの「情報」「失恋ソング」「ワレモノ」はどれも名曲です。 決して古臭くはないんですが、高校時代の甘酸っぱい感情、先の見えない不安、それを受け入れつつも前へ進んでいこうとする強い意志…三十路近くなるとこういう初々しい感情を忘れがちですが、これらの曲を聴くと忘れてた感情を思い出させてくれます。 しぇーしゅんだなー…。(奇面組の青春おじさん風)

で、もう少し具体的に書くと、特に「情報」「ワレモノ」のサビの最後が秀逸なんです。 「情報」だと「確かなものに 僕が変えてみせる きっと」の最後の『きっと』、「ワレモノ」だと「だけども 今は 言える ことは ひとつ 「ありがとう」って」の『「ありがとう」って』の部分。 サビの最後でオケが一斉に消え、ここに書いた一言。 何気ない台詞なんですが、この一言が胸に突き刺さって離れない。 元々メロディが私の好みというのもあるんですが、これらの曲を作った人は、ちゃんと落としどころを計算して作ってるんだろうなぁ、といった印象です。

これらの3曲ですが、実はみんな同じ人が作ってまして、「Funta」というアーティストのようです。(http://park10.wakwak.com/~funta/indexfunta.html
そういえば、この前聴いたWhiteBerryのラストシングル「信じる力」もかなり良い曲だと思ったんですが、クレジットを見るとこれもFuntaの作品。 ご自身での活動は少ないものの、色んな人に曲を書いてるようです。 個人的に要注目のアーティストに認定。 他の曲も色々と聴いてみたいです。 アニメのサントラや声優さんの曲が多いんで、ちょっと取っ付きにくい感じではありますが…(^^;;)

これらの曲以外にも、非常に落ち着いた(というか暗い)曲調の、ホラー映画の主題化として使われた「間違い」「鍵が開かない」もなかなか良かったです。(ずっと聴いてると気が滅入るけど^^;)

とにかく、食わず嫌いはよくありません。 コレはオススメなので、だまされたと思って是非聴いてみてくださいな。 できればDVDつきのやつで。(w DVDは、よく見ると何か見えます。(謎