ドラクエIIの自主録

前々から録音しようと思って準備してたんですが、やっと今日自主録することができました。(^^)

ドラクエIIの曲は、オリジナル・アレンジバージョンを含め何度かCD化されてますが、オリジナルのファミコン版については、(前にも書きましたが)「オリジナルサウンドストーリー」という形で、実際のシナリオをなぞるようにSE入りで収録されている為、SE無しで聴けるのは各曲1ループ程度だったり、私の好きな「Love Song 探して」が1ループしか収録されていない事に大変不満でした。 ちなみに、他機種(GB/SFC)のCDも出ていて、こちらはSE無しで収録されているものの、「Love Song 探して」などは曲調が明らかに違っている為、ここは是非ファミコン版オリジナル曲をちゃんとした形で残したいと思い、前々から計画していたのでした。

ドラクエといえばオーケストラやバロック調というイメージが強い中で、ファミコンドラクエIIの曲は異彩を放っています。 ファミコンドラクエIIの曲は、他のとは違い、明らかにポップスを意識しているようです。(作曲のすぎやまこういち氏は、「亜麻色の髪の乙女」を聴けばわかる通り、元々はポップス畑の方だと思われます) しかし、ファミコン音楽としては、この方針は成功だったのではないでしょうか。 ちなみに、「Love Song 探して」は、牧野アンナというシンガーによって、ヴォーカルバージョンがシングル化されてます。(この方、沖縄アクターズスクールの社長の娘さんだという噂を聴いたことがあります…っていうか、友人と数年前に沖縄に遊びに行ったとき、TVに出てました^^;) あと、「この道わが旅」もヴォーカルバージョンがあったような。

んで、ファミコンは、通常3音+ノイズしか鳴らすことができません。(DPCMとか拡張音源とかもありますが、これらが音楽に使われたのは後期のことなのでここでは割愛) この音源に、オーケストラの曲をやらせるのは少々酷というものです。 しかし、ポップスならばメロディ命ですので、オケ物に比べると細かい表現や各パートの絡み合い、複雑なハーモニーなどを強く意識する必要は無いので、結果的にファミコンのハードに最もマッチした音楽に仕上がっていると思います。(余談ですが、ドラクエIIIは名曲が多いものの、CD収録のオーケストラバージョンが先にすぎやま氏の頭にあって、そこからファミコンにダウンサイジングしていったと思われます。 その為、エンディングテーマ「そして伝説へ」などは、明らかにファミコン音源としては無理をしているようです…って、今の時代にファミコン音源で無理して曲作ってる私が云うこっちゃないですが^^;)

ドラクエIIは、メロディを特に意識しており、実際に心にしみるメロディが沢山存在します。 私の好きな曲を挙げていくと、中盤からの展開が秀逸な「Love Song 探して」、仲間が揃っていない状態で不安を胸に抱えながらも、前に進んでいこうという強い意志が感じられる「遥かなる旅路」、それとは打って変わってパーティが揃い、希望を見出す「果てしなき世界」、船を手に入れ、まだ見ぬ世界へ心躍らせる、ワルツ調の軽快な曲「海原を行く」、全てを終えた安堵そして旅の色々な思い出を回想する「この道 わが旅」。 これらはどれも素晴らしい曲で、ファミコン音楽を語る上では外せない曲ばかりではないかと思ってます。(個人的には、「ファミコン20TH」シリーズに是非入れて欲しかったところではあります)

そんなわけで、私の心のメロディ「ドラクエII」が、やっとCD(-R)として形に残せそうで、あまりの感動で胸がおっぱいです。(コラ


で、ついでに考えているのが「今度はMSX版も自主録してみたいなぁ」ということ。 実は、「ドラクエII」までは、パソコンで唯一MSX(2)にだけ移植されていました。 以前知人に見せてもらったところ、曲がかなりアレンジされていたようでした。 好みかどうかは別として(^^;)、かなり移植した人のセンスが色濃く出たアレンジとなってまして、MSXユーザ&ドラクエIIの曲のファンとしては是非こちらも押さえておきたいと思ってます。 …ていうか、MSX版でもう一度プレイしてみたいです。 是非「あぶないみずぎ」のグラフィックを拝んでいきたい!(w というわけで、いつになるかわかりませんが、いずれ是非やってみたいと思う今日この頃です。