清春/HORIZON

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007MCIJ2/
というわけで、ニューシングルを買ってまいりました。
今回、せっかく購入するなら何か特典ないかなー、と思ってわざわざ柏まで行ったんですが、特典がついてるお店は発見できず。 代わりに、タワレコで前作「LAST SONG」に販促ポスターがついてたんで、(既に初回版持ってたんですけど)ニューシングルと一緒に通常版を買っちゃいました。(ぉ
で、早速聴いてみました。 まず、表題曲「HORIZON」。 コード進行が黒夢時代の「Merry X'mas, I love you」とほぼ同じで、バンドサウンド寄りながらも、激しさよりも穏やかさ、そして明確なビジョン感じる曲で、まさに「HORIZON」という言葉どおり、目の前の視界が開けていくようなイメージがあります。
あちこちで書かれてますが、歌詞としては「生まれ変わるとしてもどうか僕で」という言葉が印象的です…が、どちらかというと個人的に引っかかったのは「海の向こうでは いつか見た灰色の世界が溢れてる?」という部分かも。 その前には「海を眺めたら/あても無く遠くまで広がって/僕が描いてた/夢という透明の色彩を映してる」と詩っているにも関わらず、です。 結局、「思い描いていた夢は、現実には灰色の世界なのかもしれない」そのことを認識しつつも「生まれ変わるとしたらどうか僕で」なんです。 そこには、現在の清春の心境−全てを悟った者の心境である達観した穏やかさ−が表れているのかもしれない…そう思いました。 アルバム「poetry」に収録されている名曲「飛行船」を聴いたときも似たようなことを感じましたが、どんなに形を変えても表れる「清春節」は変わっていないけど、今まで必ず何かに対して反抗してきたものが、こんなにニュートラルに素直に曲に出てくるという部分は凄く変わったと思いました。 きっと黒夢末期やSadsの頃の激しさを求める人も多いと思いますが、私は改めて今の清春が一番魅力的に思えました。
カップリングになっている残りの2曲もご紹介します。 2曲目は「BLACK TOYS ILLUSION」。 こちらは、黒夢の頃からシングルのカップリングの伝統?だったエロエロ系。(ぉ イントロのダークなギターが印象的で、曲中も清春の艶っぽい声が生きるチューンです。
最後は「Limited.」。 ダークホース的存在ですが、実はこの曲は発売前から注目してました。 元々この曲は、山口紗弥加のアルバム「Romanstic」の為に清春が書き下ろした曲なんです。 前述のアルバム「Romanstic」ですが、実は清春節の真骨頂が楽しめる超名盤なのです。 ちょうど黒夢が事実上の解散となる前後の曲で、この頃の黒夢Sadsは、ひたすらハイスピードのパンクチューンがウリになってたんですが、実はこの「Romanstic」に表れるメロディが、パンクという鎧を脱ぎ捨てた本質に近いものではないかと思うのです。 激しい表現ではなく、メロディそのものが胸に突き刺さる珠玉の楽曲は、当時の黒夢Sadsの楽曲よりも遥かに胸に残るものでした。 未聴の方がいれば、是非!→http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005FY0E/
さて、「Limited.」に話を戻しますが、この曲は「Romanstic」の最後のトラックに入ってる曲です。 サビの胸に突き刺さるなんとも云えないメロディは、まさに清春節。 素晴らしいです。 思わず何度もリピートして聴いてしまいます。
今月末には、2ndアルバム「MELLOW」が発売されますが、今から非常に楽しみです。