エレクトロプランクトン

http://electroplankton.com/
この前発売されたNintendoDS用ソフトでございます。 正直なところ、ホームページを観ても内容がなんだかよくわからんかったのですが、妙に興味があったので購入してみました。
このソフトは…なんと表現すればいいんでしょうか。 ゲームじゃないです。 音は鳴るけど、明確な目的(クリアするとか曲を演奏するとか)が無いので、音ゲーでもありません。 敢えて書くなら、インタラクティヴな環境ソフト、といった感じでしょうか。
画面上には、タイトル通り「電子プランクトン」と呼ばれる小さいキャラクタが動いてまして、それぞれの電子プランクトンが動いたり何かにぶつかる拍子に音を出すようになってます。 それだけなら本当にただの環境ソフトなんですが、ここからが今までと違うところ。 電子プランクトンの動きは、ユーザがタッチペンで何らかのアクション(プランクトン自身をなぞったり、プランクトンがぶつかる反射物の角度を変えたりとか)を起こすことで、動きを変えることができます。 プランクトンの動きの違いによって、鳴る音の音程やタイミングが変わってくるわけです。 それが複数組み合わさることで、不思議な心地よさを体験することができるわけです。 明確なメロディではなく、音の粒子が組み合わさって環境音楽を生成していく様は、まさにエレクトロニカといった感じ。 正直、理解できないとさっぱり良さが伝わらないソフトですが、一度ハマると結構ヤミツキになる魅力を備えたソフトかもしれません。
私の場合、1つめの「トレーシー」は音がごちゃごちゃしすぎてイマイチでしたが、2つ目の「ハネンボウ」でいきなりハマりました。 このプランクトンは、ある葉っぱから規則的な速度・間隔で発射され、慣性や重力といった物理法則に従って跳ね、その際に音を奏でます。 で、画面上には葉っぱのオブジェクトが配置されてるんですが、葉っぱの角度は変えられるので、このプランクトンが連続して跳ねるような葉っぱの組み合わせを自分で考えて作るわけです。 最初は1〜2度くらいしか跳ねず、ほとんど音を奏でなくても、この組み合わせ如何でとても面白い音を奏でるようになります。 先ほど、お気に入りの配置を発見してから、かれこれ30分くらい放置してます。 なんだか癒されるわぁ。
似たようなソフトにRezがありますが、あちらはSTGの形態を取っている為、とりあえずゲームプレイが先にあって、そこに音をシンクロさせるという要素が後付けでついていました。 その為に、実際には自分の思い通りにならないもどかしさを感じてしまった感は否めません。 しかし、エレクトロプランクトンは、そういう要素が無いおかげで、純粋に音を楽しめるようになっています。 音楽的方向性は異なりますが、Rezで音がシンクロする瞬間にビビッとキた人には是非試して欲しいソフトです。