SILPHEED PC-SOUND of GAME ARTS

http://www.webcity.jp/ds/detail.php?pid=SCDC-00521
というわけで、帰宅するとコレが届いてたので、早速聴いてみました。
SILPHEEDといえば、「その当時の最高の技術力を魅せるゲーム」という印象が強く、88版の元祖シルフィードもポリゴン・ワイヤーフレームによる画像が(当時としては)衝撃的だった…ようです。(私はリアルタイムでプレイしてないのでその感動がイマイチ薄いんですが…^^;) …で、音楽ですが、黎明期のゲームだけあって、FM音源を素で鳴らしたようなBGMは、後期の凝ったゲームミュージックと比べるといささか物足りなさは感じますが、メロディは好きですね。(^^) 個人的には、特にエンディングの「LITTLE MOMENTS PEACE」が大好き! コレは泣けます。 そういえば、コレをMSXのPSGで再現したものが昔ベーマガのVGMコーナーに掲載されてて、「MSXでこんなに綺麗な音が出せるんだ!」と感動したのが、自分で本格的に打ち込みを始めるきっかけだったような気がします。 そういう意味でも想い出の1曲です。 …で、シルフィードといえば何より有名なのがCSM音声合成。 正直、何喋ってるかさっぱりわからないんですが(^^;)、あの形容しがたい独特の雰囲気が味わい深いです。 グラフィックと同様に、サウンドでも当時誰もやってないような最先端の事に挑戦しよう、という結果がこのCSM音声合成だったのかなぁ…なんて思います。
他のタイトルを挙げてみると、テグザーは3曲(実質2曲)しか無いものの、ストイックなメインBGMは名曲です。 そして、ゲームオーバーで鳴る「MOONLIGHT SONATA」はメインテーマとの対比もあって非常に印象に残っています。 個人的に、テグザーといえばむしろこの曲かなぁ、と。 続編のファイアーホークでもこの曲が使われています。
ヴェイグスは初めて聴きましたが、こちらもCSM音声合成が使われてるんですね。 楽曲自体はシルフィードからファイアーホークに至るまでの過渡期で、まだ音が薄いものの、音源の使い方も若干こなれてきた感はあります。 全曲をメカノアソシエイツが担当しており、シーケンスパターンを中心に構成されたBGMは、シンプルながらも光るものを垣間見せるカッコイイ仕上がりになってました。
そして、ファイアーホーク。 こちらになると、サウンドボードIIに完全対応しており、PCMによるドラムやオケヒットまで入ってくるようになって、過去作品の雰囲気を残しつつも、かなりゲームミュージックの王道っぽさを感じる仕上がりになってます。 私は残念ながら未聴ですが、baddyさんが「OPLL版が死ぬほどカッコイイ」みたいな話をしてた気がするので、今度是非聴いてみようと思います。
そんなわけで、FM音源フェチぃな人には、資料的・歴史的価値として是非聴くべきでしょう。(^^) 音源の使いこなし技術としては未熟な部分もありますが(とはいえ、CSM音声合成技術は今聴いてもなんか凄いです)、こういうCDが今の時代にリリースできた、というのが一番凄いことだと思います。 今後、今までCD化に恵まれなかったタイトルがこういう形で日の目を見る企画がどんどん進めば良いなぁ…と期待してます。(でも、サイトロンの会社組織が消滅してしまったので、そういう意味では不安要素も大きいですね…T_T)