桜庭統ライブ2006 -VALKYRIE PROFILE 2-

というわけで、本日はコレに行って参りました。
場所は六本木ラフォーレミュージアムというところらしいのですが…そもそも六本木なんてほとんど来た記憶が無く(そういえばまだ六本木ヒルズにも行った事無いなぁ…)、普段はJRばかり使うもんだから、まずどうやって行くのかがよくわからないんですよ。(^^;) 結局、地下鉄を何度も乗り継いでなんとか最寄駅までたどり着いたんですが、ラフォーレミュージアムの場所がよくわかりません。(T_T) 迷ってたせいで、到着したのは開場時刻の15分後。 チケット自体は先行予約で入手したので結構いい番号だったんですが、着いた時刻には既に先行予約分は入場が完了している模様。 どうもライブ前にはゲーム(VALKYRIE PROFILE 2)の販促イベントがあったらしく、ポスターを何本も抱えた方や、コスプレをしている方なんかがいらっしゃって、ちょっと不思議な雰囲気です。(^^;) 慌てて入場すると、既に8割方席が埋まってました…(T_T) しかし、あたりを見渡すと、どうやら両端の列が空いてる! ラッキー!!ということで、左列の前から3番目という好位置をゲット。 なんで左端がいいかといいますと…桜庭氏は(たぶん)毎回(客席から見て)左側にいらっしゃるんですよ。 この位置だと、桜庭氏の表情とか鍵盤さばきが間近で見られるというわけです。 楽しみだなぁ〜(^^)
程なくして会場が暗くなり、いよいよライブ開始の模様です。 中央には、ゲームの画面とおぼしき映像が流れ始めました。 残念ながら、ゲーム自体はプレイしていないので内容はわからなかったのですが(映像がやたらと綺麗だったので新作のほうかしらん??)、荘厳なオーケストラをバックに映像のストーリーが進んでいきます。 しばらくして、雲間から天空を仰いだ映像になった瞬間…キター!!! ここで生演奏が重なり、ライヴ開始です。 桜庭氏の奏でる力強くも流麗な旋律が耳を駆け抜けます! 1曲目から、5拍子を中心としたいきなりの変拍子の曲で、お客さんも戸惑って身体が動かないのは1回目のライブと同じような光景ですね…(^^;) 私はそれでも身体が動かずにはいられなくて、気づけば座ったままながら足腰で必死にビートを刻んでました。(w この曲、後から聞いた話だと「VP1」の曲にスターオーシャンの曲が混じってたやつらしいのですが…メロディが聴き覚え無いんですよねぇ。 荘厳なオケの後、天空へと一気に駆け抜けるようなこの高揚感、個人的には今回のライブでも1,2を争うほど好きな曲なので、聴いたことあればきっと覚えていると思うんですが…どの曲かご存知の方がいらっしゃれば是非教えてくださいませ。m(_ _)m
その後、ヴァルキリープロファイルスターオーシャンなどの定番の名曲を演奏していきます。 私はずっと演奏中の桜庭氏を見ていたんですけど、この方は「職人タイプだなぁ」と。 曲間のトークを聴いていてもわかるとおり、非常に寡黙な方らしいのですが、演奏中も顔の表情は一切変わらないんですよ。 しかし、首から下はまるで別人格が動かしているかのように、正確かつ情熱的に鍵盤を叩いてるんですよね。(@_@) しかも、ライブということで、ゲームやCDに収録されているバージョンとは異なり、曲の途中で大胆なソロパートが加えられていたり、いきなり変拍子で凄いノリになったりと、スリリングな展開で飽きさせません。
個人的に今回最も驚いたのは、前半戦最後の曲。 今まで主にオルガンやアナログシンセを中心に演奏していたのと違い、この曲ではそのほとんどをエレピのみで演奏していました。 最初はしっとりとした感じだったんですが、途中から一変します。 だんだんとアドリブの演奏となり、最後は完全にインプロビゼーション(即興演奏)の世界。 それも半端ではなくて、指が鍵盤を絨毯爆撃の如く速く、激しく、情熱的に叩きつけてるんです。 ちょうど私の位置から手元が見えていたので、ずっとその様子を見てたんですが、あまりに速すぎて(決して誇張ではなく)指が見えないんですよ、本当に。 しかも、デタラメに叩いてるのではなく、ちゃんとリズムや曲の流れは壊さないように叩いてるんです。 もはや、何かが乗り移っているとしか思えない気迫溢れるプレイに、もー身も心も耳も目も釘付けでした…本当に驚きました。 その後、トークで(流石に息を切らしながら)「前回のライブで鍵盤を折った」みたいな話が出てたんですが…そりゃぁこんなに激しいプレイしてたら鍵盤も折れますってば!(^^;;) 更に、最新作「VP2」では、今演奏したようなインプロビゼーション的な曲も収録されているとの事! まだVP2の楽曲の全容はわかっていないものの、期待は高まるばかりです。
後半は、VP2に収録される曲を数曲演奏(これまた桜庭節全開で、変拍子も色々入ってて良かったです)後、ドラムとベースによるソロを挟んで、定番の楽曲をいくつか披露。 1回のアンコールが行われた後に終了となりました。
前回のライブは残念ながら見れなかったので、久しぶり(2年ぶり?)に桜庭氏のライブを堪能させていただきましたが、相変わらず凄かった。 感情をそのまま叩きつける変拍子のリズムに乗せて、オルガンやシンセの極圧の音色に身を包まれる快感…こんな体験はなかなか出来ませんよ、ホント。 1年に1度といわず、何度もやって欲しいなぁ…というわけで、私個人としては大満足のライブなのでした。(^^)


余談:
ライブのアンケート用紙に、こんな項目がありました。 「あなたにとって桜庭統ライブとは何ですか?」と。 これに、私はこう書きました。 「ほとんどのお客さんをおいてけぼりにしてしまうライブ(笑)」と。 …いや、本当にね、まわりのお客さんを見てると、変拍子全開でどう対処していいかわからず、目を丸くしてるお客さんが多いんですよ、本当に。(w
ただ、演奏が終わった後の絶賛の拍手は凄かったですし、ちゃんとアンコールの手拍子も出てましたから、きっと目を丸くしてたお客さんも、感動はしてると思うんですよ。 …ただ、どう対処していいかわからないだけで。(^^;)
…というフォローも次の行に書いたわけですが…ちゃんと伝わってるかなぁ、ちょっと不安だ。(^^;;)