Famicompo mini vol.3 エントリー作品公開開始!

http://midr2.under.jp/compo/vol3/index.html
というわけで、遂に応募作品が公開されました!
今回は、オリジナル30曲、カヴァー24曲の計54曲がエントリーされています。 初代 Famicompo の時代から合わせても過去最多のエントリー数ですよ奥さん!! ここまで来るとちっともminiじゃねぇ!(w
というわけで、早速データをダウンロードして Winamp+NSFplug で聴いております。 以前はテクニック偏重気味な雰囲気があったんですが、今回はそういう印象の曲が若干減ったかなぁ…というのが第一印象です。 しかし、決して作品のレベルが下がったというわけではなく、むしろテクニックありきではなく、楽曲の良さやポイントを際立たせる為に効果的に使われてるなぁ、といった感じがしました。 それだけ「手馴れた」作品が増えたということでしょうか。
とりあえず、カヴァー曲全部とオリジナルを半分くらい聴き終えたところです。 今回、使用音源は各曲ごとにアイコンで表示されるんですが、カヴァー曲に関しては拡張音源を使ってらっしゃる方が多いようですね。 中には5種類(!)の音源を同時に使ってる方もいらっしゃるようで…ここまで多いと自分にゃぁ使いこなせないなぁ…多分。(T_T) ただ、拡張音源を単純に音数を増やす意図だけで使っているような曲もあるのはちょっと残念かも。 拡張音源の個性や良さを引き出しているという意味では、No.12, 14, 22 の3曲は特に秀逸に思えました。 No.12 は、FDSの音色の柔らかさと、各音で微妙に音色が変わるところが、とぼけた感じのメロディにハマりすぎてて良いなぁ、と。 FDS音色の変調って、音色を複数定義してるのか、あるいはハードウェアエフェクト機能を使ってるんでしょうか?(ハードエフェクトは使ったことが無いのでよく知らない…) そういう意味でも興味がある作品です。 No.14 は、VRC6のノコギリ波が弦楽器の豊かな音色として効果的に使われているのが印象的でした。 打ち込みも丁寧で、表情豊かに表現されているのが素晴らしいです。 No.22 は、N106 の音色を生かした透き通って厚みのある音色が心地よいです。(ここまで来るとSCCっぽい気もしますが…^^;) そういう意味では、No.23 もかなり良いですね。 逆に、拡張音源を使っていない曲だと、個人的には No.3, 20 が秀逸だと思いました。 内蔵音源だけを使いながらも、軽快で小気味良い感じや、さりげなく使われているテクニック的部分など、安定していて隙がありません。 心地よく聴こえるツボを心得ているようです。 この作者の方(多分同じ人だと思います)は、実は昔本当にファミコンの曲を作ってたプロの方なんじゃないだろーか、なんて密かに思ってます。(^^;) カヴァー曲に関しては、カヴァーとはいえ各作者の趣味が色濃く出た(と思われる)バラエティに富んだジャンルで、普段聴かないような(知らない)楽曲も多く、むしろ新鮮で楽しめました。
カヴァー曲とは対照的に、オリジナルのほうは何故か拡張音源を使っているのは1曲のみ、あとは全て内蔵音源のみという潔い仕様となってます。 フィールドがほぼ同じなので、各作者による(作曲・編曲センスも含めた)音源の料理の仕方の違いがモロに出てくるので面白いなぁ、と。 まだ全部は聴いてませんが、とにかく印象に残ったのが No.3 の曲。 タイトルが妙に印象的ですが(^^;)、内臓音源で何やら喋ってるように聴こえる部分はかなり驚きました。(@_@) 内蔵音源だけであれだけ人の声っぽい表現が出来るってのは、初代 Famicompo の Chibi-tech 氏の曲を聴いた時以来の衝撃かもしれず。 その他の部分も色々な表現手法が使われており、純粋に凄いと思いました。 …どうやって作ったんだろ、コレ。(^^;)

何はともあれ、皆さんもとにかく聴いてみてください。 ファミコンで作ることの出来る音楽表現の幅広さと可能性、そして、理屈抜きで聴いてるとワクワクしてくる感じは、きっと私と同世代(三十路近辺)の人なら皆感じるのではないでしょうか。 そんな今日(日付変わったので…)7/15は、ファミコンの誕生日なんだそうです。 この週末は、ファミコンの音にまみれて過ごすのも一興かと。

…ちなみに、私の曲は結果発表まで一応内緒ですが、聴いたら一発で丸わかりだよなぁ…多分。 こんなアホな事する人って他にいないだろうし。(他の音源で似たようなことをしてると思われる曲もあるようですが…ここまで色々なフレーズをやってる人は多分いなさそうだし^^;)