Famicompo mini vol.3 結果発表!

http://midr2.under.jp/compo/vol3/index.html
というわけで、各エントリー作品に対する評点(投票)の結果が遂に発表されました! 同時に作者名も公開されてますが、私が参加したのは Cover セクションの Entry No.1 「LOVE -piano trance mix-」でした。 今回の結果は、カヴァー部門で24エントリー中9位…うーむ、微妙だ。(^^;) ただ、楽曲に対する感想コメントなんかを見ると、おおむね好評のようで良かったです。(^^) 投票してくださった皆様、どうもありがとうございました。m(_ _)m

今回、データ作成者コメントが公開されてませんので、ここに製作意図とかを書いてみるてすと。
今回の楽曲、FDSを使ったヴォーカル曲ということで、悪名高き(^^;) Famicompo mini vol.1 のエントリー作品「Daisuke」の方向性を引き継いだ作品となってます。(「唄うファミコン」シリーズ、ということで…) あの時は、実験作ということでとりあえず母音のみ(a,i,u,e,o)を1波長分サンプリングして鳴らすのみでしたが、今回はそれよりももう少し精度を細かくして、一部の子音なども加えています。 おかげで、原曲の歌詞を知ってれば何となくソレっぽく聴こえるかな?といった感じにはなっているような気がしないでもない今日この頃。 それでもまだ本物のヴォーカルには遠く及びませんけどね。 ただ、今回は時間が無くて一部の子音しか加えてませんが、MCKの仕様上128個まで音色を登録できるらしいので、本当はもっと精度を細かくできると思ってます。 いつになるかわかりませんが、次回作ではもうちょいマシな「唄」をお聞かせできるかと思います。
ちなみに、なんで「ファミコンで唄わせる」ことにこだわってるかというと、あの当時の音源の性能を知っている者にとって、「ヴォーカルを再現する」ってのは、1つの夢であり、目標であると思うんですね。(私だけかもしれませんが^-^;) ヴォーカルって、楽器の中でいちばん表現が難しいものだと思うんですよ。 ましてや、単純波形しか出ない音源でヴォーカルをやるってのはもの凄く難しいわけですね。 なので、Chibi-tech さんなんて、私から見たら雲の上の存在というか…なんで2A03の4つの波形だけであそこまで表現できるの??と驚愕ですよ。 そういう難しさを知っているからこそ、「ファミコン」が「唄う」ということだけで猛烈なインパクトがあるんじゃないかなぁ、と思ってるわけですが…最近のゲームでは、唄や台詞が入ってるのは当たり前なので、最近の人はこの新鮮な驚きを感じなくなってるのかなぁ…きっと。(T_T) それでも、私は挑戦しますよ。 目指すゴールはまだまだこんなもんじゃありませんしね。
…で、楽曲の感想コメントでいくつか質問があったんですが、「-piano trance mix-」というのは、この曲自体の既存のアレンジから引用したものではなくて、基本的に私の作ったアレンジです。(あー、このへんが事前に情報が出てればもう少し評価高かったのかなぁ…^^;) …って、この曲自体色々カヴァーされてるみたいですから、もしかしたら似たようなアレンジがあるのかもしれませんが。 ちなみに、イントロのだるーい感じは、Cutemenがカヴァーしたバージョンに近い感じに仕上げてます。 イメージとしては、「この曲が beatmaniaIIDX とかでピアノをフィーチャーしたアレンジになったらこんな感じでは?」といった感じでアレンジしてます。 例えば、「e-motion 2003 -romantic extra-」とか「V」とか「A」とか「冥」みたいな感じで、流麗なピアノが入ったアレンジがかなり好みなので、このあたりを頭の中でイメージして作ってます。
んで、今回はFDSのヴォーカルばかりに耳を傾けがちでしょうが、実はこの2A03で作ったピアノの部分も色々と凝ってます。 同じ音色で、実はバッキングのアルペジオとピアノの2パートを演奏してるんですが、アルペジオパターンは全く同じ構成音ではなく、ピアノと干渉せず、逆にところどころ和音となって広がりが出るように、色々と音階を変えてたりします。 そんで、アルペジオかと思ったら何時の間にかピアノパートの和音構成音に、かと思ったらまた違うフレーズを…といった感じです。 最初は、この2つのパートは音色を別にしてたんですが、むしろ同じ音色のほうが和音でハマった時に心地よいので、敢えて音色を変えませんでした。 もしかしたら、これが逆にアレンジが単調に聴こえてしまった人が多かったのかなぁ…うーむ。 あと、アーティキュレーション表現として、各音の音量を3段階に分け、微妙に変えてたりもします。
そんな感じで、実は色々と考えて作っているのですが、よく聴かないとわからない隠し味的部分が多かったので、他の曲と比べると地味に聴こえたんでしょうかね…もちっと判りやすい表現にすべきだったかなぁ。

次回はいつかわかりませんが、これにめげずまた作りたいと思いますので、その際はよろしくお願いいたします。m(_ _)m