PRESS START 2006 -SYMPHONY OF GAMES-

というわけで、本日はゲームミュージックのオーケストラコンサート「PRESS START 2006」に行って参りました。 場所は渋谷の「Bunkamuraオーチャードホール」というところ。 初めて行ったんですが、着いた場所は何故か東急デパート。 えぇっ?? まさかデパートの屋上でやんの???なんて思ってましたが、実際には東急の奥に結構広いホールがあったのでした。
今回はファミ通の先行予約で取ったので、席はなんと前から4列目。 ステージの様子はとても良く見えるんですが、広いホールなのであんまり前だと音響的に不安だなぁ…
そうこうしているうちに始まりました。 1曲目は METALGEAR SOLID2 のメインテーマ。 メソ2の曲はCD持ってないので知らないんですけど、途中でメソ1…というか個人的には5鍵ビーマニのアレンジの印象が強い例の曲が流れてきて「あぁ、この曲か!」と。 流石に迫力があって良いのですが、残念だったのが、聞こえてくる音がアンプ&スピーカーで増幅された音だったこと。 せっかくのフルオケなので、弦楽器の繊細な表現やダイナミクスを味わいたかったんですが…高音がぼけていたのと最小音量が増幅されてしまい、ちょっと大味な印象があったのが非常に惜しいところです。
演奏が終わると(もしかしたら1曲目の前だったかな…?)、司会者の登場です。 女性のほうはゲームにも関わっておられる有名な?声優さん、男性のほうはカービィスマブラのゲームデザイナーとして知られ、ファミ通でもコラムを持っている桜井氏です。 桜井氏は若いしイケメンだし誠実な印象もあって、ファミ通のコラムそのまんまといった印象です。 女性のほうは…「私のことをちょっとだけ自己紹介」とかいいながら、自身の芸暦を語りだしたら止まらないの。 なんか会社の面接で自分を売り込むような感じの話し方だなぁ…(^^;) また、この方はやたらゲームに詳しく、その話題になるとまた話が止まらない。(w まぁ、ある意味このコンサートに相応しい人選…なんでしょうかね。(^^;)
続いての曲は、落ち物パズルメドレーというもの。 今回のコンサートでどのような選曲をしてくるかも興味があったんですが、早くもここでオールレンジ全年代対応の幅広い選曲。 メテオスなんて新しいところから始まったかと思えば、ドクターマリオのフィーバー曲の効果音で笑わせておいて、ぷよぷよなどの懐かしいもの、はたまたコラムスなどという微妙にマニアック?なもの(実は初代コラムス&2は名曲! 昔サイトロンのG.S.M.1500で出てました。 見つけたら即買い推奨)、テトリスに至っては任天堂版に加えBPS版まで! いやぁ…懐かしいなぁ。 この曲だけでもお腹いっぱいですよ。
続いてポポロクロイス物語の曲…っても、このへんは曲を知らないので…(^^;) でも、いい曲でした。
そして、この次はMOTHERメドレー。 ここで、隠しゲストとして糸井重里氏登場! なんだか久々に見ましたが…ちょっと老けましたね。 糸井氏のお顔を拝見するのは徳川埋蔵金以来かも。(ぉ ここでは、MOTHERの音楽にまつわるトークに加え、MOTHER3のアレンジサントラCD発売の宣伝を行ってました。(あと、iTunesでオリジナルバージョン?が配信されるなんて話もあった気が…)
お次はオールドゲームミュージックファンには御馴染み、アウトランの SPLASH WAVE です。 ここでは実験的な試みとして、オーケストラをバックにメロディをギターで演奏というスタイルだったんですが…これがちょっと微妙。(^^;) ギターのメロディが明らかに浮いた状態で、なんか渋谷ハチ公前で丸裸にされてみんなにジロジロ見られているような違和感(なんだそれ)を感じてしまいました。 この前買ったFFコンサートのDVDで、オケと THE BLACK MAGES が合体して演奏された「片翼の天使」は鳥肌立つほどカッコ良かったんですがねぇ…やはり、ギター単独ではオケに馴染まないというのがコレでハッキリしてしまいました。(^^;) 次回やるなら、バンド形態+フルオケのほうが良いかも。
続いては、ANUBIS ZONE OF THE ENDERS の曲。 ここでは、先ほどのギターに加え、サザンの原由子氏に似た顔の女性ヴォーカルの方が登場。 この曲では、国籍不明の言葉でまくしたてる独特のヴォーカルで、ちょっと今までとは違う雰囲気を醸し出してました。 私は結構好きかも。
そして、第1部の最後は、なんとイース1&2の曲が登場。 パソコンユーザにとっては御馴染みですが、ファミ通主催のコンサートでこの曲が聴けるとは! こういう部分にも聴きに来るファンの幅広さを意識した跡が伺えます。 元々、イースの曲は何度もオケアレンジされてますし、プログレちっくな曲はシンフォニックと近い部分もあるので、文句なしにハマってて大満足。 ただ、唯一不満だったのがプログラムの作曲者名に古代祐三氏の名前が無いこと。(作曲が「ファルコムサウンドチームJDK」になっている) …そんなに古代氏が嫌いなんですか…??(T_T)>Falcom さん
さて、1部が終了して物販ブースを物色していると、SOU1氏(エスプガルーダ(初代)のイカす曲を作った方)と遭遇。 コンサートの感想を語りつつCD売り場を物色してたんですが、残念ながら時間切れ。 第2部が始まるので足早にホールへ戻りました。
2部では、桜井氏に代わって司会はFFの作曲で知られる植松氏に交代。 これがまた植松氏のトークが面白いのね。 「自分が中心になって喋るつもりはないよ〜」みたいな事を言いながら、気づけばいつも中心で喋ってる。(w 「このコンサートに使われてる楽器、全部でン億円くらいですかね〜」とか、庶民的な感覚のぶっちゃけトークで会場の笑いを誘います。 いやぁ…面白い方です。 植松氏のトークだけでも元が取れたかもしんない。
2部最初の曲は、ロマサガ(リメイク版)のオープニング。 ここでは、作曲のイトケン氏が登場し、ピアノを披露してました。 そういえば、伊藤賢治氏って初めてお姿を拝見したんですが…なんかイメージと違う。(^^;) 簡単に書くとファミコンスパルタンXのボスを実写にしたような感じ。(※あくまで私のイメージです)
続いては、カプコンモンスターハンターの曲。 …すみません、この曲もよく知りません。(^^;) 壇上には作曲者の方が、更に客席にも関係者の方がご夫婦でいらっしゃってたようで、それを見た植松さんが「モンスターハンター作りながら何をハントしてたんでしょうかねぇ〜」という発言が飛び出して場内大爆笑でした。(w
3曲目はICOのメインテーマ。 作曲の大島ミチル氏も来ていました。 コレも良かったですね〜。 ICOもサントラが出てたりしますが、これも名盤ですね。 メインテーマの他は割と環境音楽的な雰囲気ですが、そんな中でセーブの時の曲(ヨルダと手をつないでソファーで眠る場面)を聴くとなんだかほっとします。 あと、大島ミチル氏といえば、個人的にはフジテレビの「ワーズワースの冒険」という番組のテーマソング「シャ・リオン」という曲が好きでした。 これもICOと雰囲気が似てるかもしんない。
続いて4曲目は…コンシューマ、PCとくれば…そうです、アーケードゲームです!(いや、アウトランアーケードゲームなんですがね^^;) というわけで、オールドゲームミュージックファンには感涙ものの「ナムコアーケードメドレー」! これはヤヴァいです。 ナムコPSGで演奏されていた、ある時は荘厳に、ある時は軽快に奏でられたあの懐かしのメロディがフルオケで蘇るとは! 元のメロディがどれもキャッチーなので、フルオケにしても意外と違和感がなく、脳裏に原曲を聴いた頃の記憶が蘇りました。(ついでにフルオケに加えてナムコPSGの音も一緒に脳裏で鳴ってましたが^-^;) 名曲は形を変えても色褪せないものであることを実感しました。
そして、最後はゼルダの伝説メドレー! こちらは作曲の近藤氏も登場し、壮大なあのテーマ曲でシメ! いやぁ、いいですなぁ。(^^)
しかし、オケの皆さんは舞台に座ったまま。 もしや…と思ったら、やはりアンコールがありました。 ここでまだ演奏されていない曲といえば…そうです。 FFメインテーマ! 植松氏が司会なのに、コレが無いのはおかしいと思ったんですよ。 これはもう期待通りのデキです。
そして、更に最後にもう1曲披露されました。 それは…まだ未発売のスマブラXのテーマソング! こちらも植松氏の作曲だそうです。 印象的な植松節炸裂のメロディに加え、いつも以上に激しい部分がフルオケで大きなうねりとなって迫ってくるのはまさに圧巻! コレは参りました。 まさに大団円に相応しい曲でした。
…というわけで、若干の不満はあるものの、初回にしては(選曲等も含め)なかなか楽しめる内容だったと思います。 今後は年1回開催していきたいとの事ですので、開催されたらまた是非足を運びたいと思います。(^^)