ET2006に行ってきた

http://www.jasa.or.jp/et/
というわけで、金曜日は平日ですが、会社負担ということでET2006の有料セッションを聴きに行って参りました。 「ETって…人差し指のアレ?」と職場の人にも聞かれたんですけど(^^;)、ETってのは「Embedded Technology(組み込み技術)」の略。 組み込み(システム)ってのは、パソコンなどの汎用コンピュータではなくて、特定の用途専用に開発するシステムのことです。 要は、今のお仕事に関係あることなので誰か行ってくるようにとのお達しがあって、面白そうなので行ってみたというわけです。
で、会場はパシフィコ横浜…って遠いよ!(T_T) 早起きして電車に乗って行ったはいいけど、普段は歩いて行ける職場だけに、久々のラッシュはキツかった…(T_T) しかも、電車が遅れたりなんかして、到着はギリギリの時刻。 しかも、整理券と入場券と引き換えようとしてブースを間違えたらしく、受け付けの端末で再発行してもらうハメになって、最初のセッションを5分ほど聞き逃してしまった…(T_T)
んで、内容は1つ目が宇宙開発関連の組み込み技術のお話。 宇宙開発というだけあってエラーがあってはならないわけで、そのあたりの話を色々と。 最初は縁の無い話かと思いきや、宇宙開発のシステムをブロック図にすると、実は現代の携帯電話のシステムとほぼ同じ=一般の組み込み技術にも応用可能、みたいな話が。 更に、初期設計でハードとソフトの役割を決めるのに、プログラムで最適な割付を計算してくれるソフトとかあるそうで。(@_@)
2つ目は、プログラムのロジックミスを専用ソフトにかけてロジックの矛盾点を見つけ出す…みたいなお話。 興味深い話ではあったものの、現状はそのソフトにかける為のシナリオをそのソフト専用で書かなきゃいけない…みたいな話で、結局そこにミスがあるとダメそうだなぁ…ということで、鶏が先か卵が先か…あるいは再帰的ループみたいな状況に陥るらしい。 ここまで自動化されるとプログラムの質が飛躍的に高まりそうですが…現状ではまだ難しそうな感じ。
3つ目は、多機能組み合わせのデバッグをどれだけ効率的に満遍なくやるか、という話。 最初の表の組み合わせの話は正直よくわかりませんでしたが(^^;)、最後に実演された、専用ソフトを作って条件設定だけしてやると、効率的な試験項目一覧と網羅率が一発で出てくるやつは凄いと思いました。
というわけで、3つのセッションで共通だったのは、「設計や試験で専用ソフトを使って効率的に行う」ということ。 今関わっている仕事では、そういうソフトを使うといった発想すら無かったので目から鱗状態でした。 最近のゲーム業界なんかを見れば、機能が増えるにつれてバグが増える(デバッグしきれない)というのが明らかですが、組み込み機器も同様の状況に陥っているようです。 昔は職人の経験と勘で凌いでいたようですが、(そういう視点があるに越したことは無いですが)今の複雑なシステムではそれだけでは対応しきれず、やはりこのようなソフトの導入を考えていくべきなのかな、と思いました。 私にはまだ難しくて理解できない話もあったものの、個人的には有意義なセッションでした。
…で、せっかくだから展示会のほうもちょっとだけ見てきました。 印象としては(行った事無いけど写真なんかで見た)東京ゲームショウみたいな感じ…なんでしょうか。 各メーカーごとにブースがあって、最新技術の製品が展示されていたり、色々と説明してたり。 また、メーカーによってブースの大きさに差があって、こういうところに力関係が出ているのかなぁ、みたいな感じ。 個人的には、TI(Texas Instruments)のブースがえらい大きくて、まだ健在だったのに驚きました。(@_@) 無くなっちゃったザイログとは大違いだなぁ… SN76489とか好きだったなぁ。 あと、昔はTMS9918(を搭載したアレ)にお世話になりました。 わかんない人はググってくだされ。 他には、電波新聞社のブースとかも出ていて、数々の専門書が売ってました…が、流石にベーマガとかALL ABOUTとかは売ってませんでした。(そりゃそうだ) そこのブースで電波新聞を配ってたので、記念に貰ってかえりましたとさ。