EGG MUSIC を使ってみた。

http://www.amusement-center.com/project/emusic/index.html
というわけで、先日の日記に書いたゲームミュージック配信サイト「EGG MUSIC」からいくつか楽曲を購入してみました。

まずは、楽曲ダウンロードの過程で色々感じたことをいくつか書いてみたいと思います。 音楽配信サイトを利用するのは初めてで、他のサイトで同じようなことがあるのかどうかはわかりませんが、ちょっと戸惑うポイントなどもありました。 楽曲購入までの流れは以下のとおりです。


(初回時)
無料ユーザ登録→ログイン→購入楽曲決定→クレジットカード認証・購入(→ここでトップページに戻る)
マイページ→購入履歴の表示→EGG-MUSICの購入履歴→「ダウンロード」を右クリックで保存(※ダイアログが出るまで数分かかる)→拡張子を.txt→.zipにして保存→ダウンロード完了→解凍
(2回目以降)
ログイン→購入楽曲決定→「こちらからダウンロード」→EGG-MUSICの購入履歴→「ダウンロード」を右クリックで保存(※ダイアログが出るまで数分かかる)→拡張子を.txt→.zipにして保存→ダウンロード完了→解凍
初回は、クレジットカード認証後にいきなりトップページ?に戻ってしまったので、金だけ取っといてトンズラかよ!と一瞬焦りました。 ここは改善すべきだなぁ、と。 あと、ダウンロード時に、保存ダイアログが出てくるまでにえらい時間がかかります。 どうやら、ダウンロード要求後にサーバ側CGIでMP3ファイルへの識別情報埋め込みなどを行っているらしく、そのためにえらい時間がかかるようです。(最初、サーバダウンかと思って何度も中断してしまった…5分くらいは待ったほうが良いかも) また、その際の保存ダイアログに出てくるファイル名が「lockfile.txt」固定ってのがなぁ…実は中身はzipファイルなので、保存時に拡張子を.zipに変更しないといけません。 もし、.txtのままで後で誤ってダブルクリックなんかしてしまうと、テキストファイルに関連付けられたアプリ(デフォルトだとメモ帳→ワードパッド)が起動してしまい、更にファイルが開けずアプリが落ちたりなんかして酷いことになるので、拡張子はさっさと変更しておいたほうが良いでしょう。 また、ADSLだとダウンロードにえらい時間がかかります。 曲数が多いものを一括ダウンロードする場合、30〜1時間程度は覚悟しましょう。 もし、ダイヤルアップ従量課金制なんかでやったら確実にパケ死だと思います。(T_T)
システム上不安だったのが、「HDDが吹っ飛んだりした時に購入したファイルはどうなるのか?」という部分だったんですが、どうやら EGG MUSIC の場合、一度購入すると購入履歴にずっと残るので、何度でも無制限に再ダウンロードが可能なようです。(実際、一度ディスクの空き容量不足でダウンロードをやり直した) これは有難いです。 結局、EGG MUSIC がサービスを継続していて、購入履歴データをふっ飛ばさない限りは、ローカルでバックアップを取っておく必要はありません。
で、ダウンロード完了後に解凍すると、MP3ファイルとして楽曲が出てきます。 エンコードVBRで行っているようで、曲によってレートは異なりますが、見た感じ大体170Kb/s程度出ているようです。 私が自分で聴く用にCDからリッピングする際のレートは物によっては240Kb/s程度出るので(PSG楽曲などは総じてレート高め)、それに比べると若干高音が出ていない気はします…が、シャリシャリ感を感じるほど低レートではなく、十分聴けるレベルだと思います。(昔のゲームミュージックサントラはもっと高音がこもってるものが沢山あったので) また、楽曲自体には恐らくエフェクトやイコライザの類はほとんど入っていないと思われます。(MIDI/チップチューン系オリジナルサントラの場合) 聴いた感じ、原音に忠実な感じです。
楽曲は、ループ楽曲に関しては基本的に2ループ以上は収録されているようです。 CDだと収録時間上限が決まっているので、1ループに減らされたりディスクが分かれてしまったりするんですが、(ファイルトータルサイズは増えるものの)そうしたシガラミが無いのは良いですね。(例えば、ジェノサイド2のサントラの場合、全曲演奏時間は4時間を超えてた気がします) また、タイトルによっては別音源バージョンとの聞き比べが出来るのも面白いところです。 特に、オーバーテイクのサントラなどは、内蔵音源、MT-32+内蔵音源、CM-64、SC-55mk2の4音源の聴き比べが楽しめます。 そのうち、音源だけでなくタイトルによってはPC機種別の聴き比べなんかが出来るようになると面白いなぁ…と妄想。(昔のPCゲーム楽曲は機種ごとに移植担当が異なる場合があり、楽曲の雰囲気が明らかに異なっていたり、その機種限定のオリジナル曲が入ってたりする場合がある) ただ、これだけ楽曲が増えるとチェックが行き届かないらしく、一部の楽曲ではデータ編集ミスでフェード後に再度音が鳴り出したり、楽曲の途中で雑音らしきものが入っているものがありました。(このへんは現在D4Eに問い合わせ中なので、そのうちリアクションがあるかもしれません…不備の場合に再ダウンロードで対応できる身軽さも配信の利点かも)

さて、システム上色々と思うことを書いてみましたが、楽曲自体の感想です。 今回ダウンロードした中で一番の注目は、やはりジェノサイド2でしょう! 前作「ジェノサイド」は大昔にサントラCDが出てましたが、とうとう「2」はサントラが出ませんでした。 「2」の楽曲は、「1」のシンセ・ベースライン・PCMリズム隊の3拍子が揃ったストレートかつ破壊的サウンドのDNAを引き継ぎつつ、更なる試みが行われた作品です。 外部音源としてMT-32(LA音源MIDIモジュール)に対応しているんですが、なんとこのゲームではMT-32と内蔵OPM+PCMを同期させて演奏しているんです。 一見噛み合いそうにないこれらの音源ですが、ジェノサイド2の楽曲では性格の異なるこれらの音源をシームレスに融合し、足りない部分を補完し合って質の高いサウンドに仕上げています。 一聴しただけでは、恐らく内蔵音源でもMT-32でも無い、両者の中間的音源の音に聴こえるのではないかと思います。 今回のサントラでは、内蔵音源のみ(OPM+PCM)のバージョンも収録されているので、聞き比べてみるとよくわかります。 内蔵音源のみでも頑張ってはいるのですが、MT-32+内蔵音源版を聴いた後だとやはりどこか物足りない印象があります。 内蔵音源onlyバージョンを聴いて、初めてMT-32+内蔵バージョンの凄さに気づく感じ。 …いや、これだけ凄いことをしているのに、その凄さを感じさせず普通に聴かせてしまうこのバランスはやはり絶妙としか云いようがありません。 音色ばかりに注目してしまいがちですが、楽曲もZOOMらしさが光る逸品です。 前作のストレートかつ破壊的サウンドは若干抑え目になってはいますが、その分様々なバリエーションの楽曲が楽しめます。 前作にイメージが近い楽曲として筆者のお気に入りなのは、やはり STAGE1-1 と STAGE3-1 の2曲! ヤヴァイ、カッコよすぎて失禁しそう…(ぉ 他にも、STAGE5-2 あたりは、静寂の中の緊張感が伝わってくるイントロ〜突き進むようなメロディの後半が素晴らしいです。 グッとキます。 他にも良い曲が色々あるので、是非聴いてみて下さい。
あと、オーバーテイクVol.1,Vol.2)はその後のZOOMの作品です。 こちらは先ほども書いたとおり、なんと4種の音源バージョンが聴き比べできます。 楽曲自体はジェノサイド2のほうが好みかなぁ…(^^;) でも、こちらもなかなか良いです。
その他、メルティランサーラプラスの魔を購入。 前者はPC-98のOPN音源、後者がX68KのOPM+PCM音源が堪能できる作品です。 前者は特に、FMPユーザなら知らぬ者はいないKID(高橋大昌)氏の作品で、聴いてると随所に氏の色が出ていてなかなか楽しかったです。
こんな感じで、これからも色々聴いてみる予定です。 今後もなかなかCD化されない音源のリリースを期待してます。