Riviera〜約束の地リヴィエラ〜 Perfect Audio Collection Plus

Riviera~約束の地リヴィエラ~Perfect Audio Collection Plus ~ ゲーム・ミュージック


今売りのユーゲーゲームサイドで、(たぶん)山本編集長がイチオシしていたこのサントラを買ってきました。
実はゲームのほうは全く知らないのですが(^^;)、何故買ったかといいますと…なんとこのサントラ、ワンダースワンのオリジナル音源が収録されています!(他に、PSP版とGBA版のオリジナル音源を収録) 私の知る限り、ワンダースワンのオリジナル音源が収録されたサントラは、「魔界村音楽大全」くらいしか知りません。(他にあったら教えてください) しかも、これに収録されているWS版魔界村は、全機種中最悪のデキで、聴いててガッカリしました…(T_T) そんなわけで、ワンダースワン音源が聴けるだけでも価値あるサントラでしょう!
で、聴いてみました。 ジャケットイラストを見てちょっと軟弱な感じがしたんですが(^^;)、ジャケ絵に騙されてはいけません! 最初のディスクに入っているのはPSP版なんですが、音源云々の前にまず曲がカッコイイの! 映像に主役の座を奪われ、最近は環境音楽的なゲームミュージックが多い昨今ですが、このゲームの曲はメロディラインがしっかり主張してます。 ハイテンションで緊張感もあり、Heroicな匂いがするその楽曲群は、古き良きゲームミュージックのエッセンスを色濃く含んでいると思います。 もしかしたら、このゲームが元々ワンダースワンで発売されたこともあって、音源制約によってメロディ重視の楽曲になったのかもしれませんが…少なくとも、CDを聴く限りはそれが良い方向に働いているようです。
そして、GBA版とWSC版も聴いてみました。 GBA版はPCMレートのせいか、PSP版をもっとローファイにした感じ。 高音は伸びませんが、逆に低音が出ていてこれはこれで良い感じです。 WSC版は…正直ワンダースワンってよりファミコンっぽい感じかな。(^^;) ワンダースワンの音源は確か波形メモリ×4のはずですが、やはり今の時代に波形メモリを使いこなせる人は少ないのか、曲の大半では矩形波が中心となっているようです。 しかし、元々メロディが立っている曲ばかりなので、むしろ耳に残りやすい感じはします。 ただ、ステレオ波形メモリ音源であるワンダースワンの実力はこんなものではないはずなので、もう一度音色を練り直して作り直すともっと良くなるかも、という感はあります。 …ちなみに、山本編集長曰く、「音源の進化を見ているようだ」との事ですが…この順番で聴くとむしろ音源の退化を見ているようで微妙に悲しくなるので(^^;)、聴くときはDISC3→2→1の順で聴くことをオススメします。
…しかし、何はともあれ、これは掘り出し物でした。 曲調的には、恐らく伊藤賢治氏(ロマサガカルドセプトII以降)や桜庭統氏(グラナダヴァルキリープロファイル等)の楽曲が好きな方であれば多分気に入ると思います。 …ところで、このゲームのメインコンポーザは足立美奈子氏という方なのですが、この方のお名前はあまり目にしたことがありません。 他にどんな曲を作ってるんでしょう…? 聴いてみたいなぁ。 個人的には、要注意コンポーザとして覚えておきたいと思います。