SuperSweep安井洋介氏、「FMPSG015 -いちご-」に参戦決定!!

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前回のエントリでご紹介しました、M3-2011春(今回は無抽選でしたので、M3参加も既に確定しています)で頒布予定のサークルFMPSG新譜「FMPSG015 -いちご-」に…なんと!

安井洋介氏、緊急参戦決定!!

エライ事になりました…夢じゃありません!(安井さんご本人から告知の許可も戴きました)
本blogをご覧の方は既に安井さんをご存知の方が多いと思いますが、ご存知無い方の為に、安井洋介氏のプロフィールを軽くご紹介します。

  1. 氏名: 安井 洋介(やすい ようすけ)
  2. 職業: ゲームミュージックの作曲・編曲など
  3. 所属: SuperSweep
  4. 代表作: まもるクンは呪われてしまった!ESCHATOS(エスカトス) など

まもるクンは呪われてしまった!」オープニングムービー :
ESCHATOS 第2弾トレイラームービー (Trailer Part 2) :

というわけで、代表作のムービーをご覧いただければ一目(一聴?)瞭然かと思いますが、安井さんの楽曲はとにかくキャッチーです。 特に、当時リアルタイムで聴いていたアラフォー世代の方ならすぐピンと来ると思いますが、特に上記2作の楽曲に関しては、80年代末期〜90年代前半のゲームミュージックのテイストを意識しているのは間違いありません。(…というか、完全にnamcoの「SYSTEM II」の音ですよね…安井さんの所属しているSuperSweepの社長は、この時代にナムコのアーケード楽曲を支えた細江慎治氏なので、ある意味納得かも)
この2作品は、楽曲のテイストのみならず音色も当時のFM+PCM音源のテイストで作られているのがミソです。 当時のゲームミュージックを知る方ならニヤリとすること請け合いです。
その造詣はFM音源に留まらず、ゲームミュージックアレンジのコンピレーション盤などでは、SCC音源などの音色を使ったアレンジも発表されています。 例えば近作ですと、先日発売されました「悪魔城ドラキュラトリビュート Vol.1」というCDに収録されている作品は、明らかにSCC音源をイメージしたアレンジに仕上がっています。(CD販売サイトで試聴できます
このように、80〜90年代のゲームミュージックテイストを作らせたら現役コンポーザの中でもトップクラスの安井氏ですが、氏の作品は、最近の懐古趣味的ブームに乗って単にうわべ(音色や発音数)だけをオールドゲームミュージックに似せたものとは一線を画しています。
まず強く感じるのは、とにかく1音1音が計算し尽くされていること。 よく聴いていただければわかると思うのですが、音色の選び方、各音のKeyOffのタイミング、節回しの1つ1つに至るまで、生理的に心地良いベストタイミングに調整されています。 これは、実は地味に凄いことでして、当時のゲームミュージックコンポーザでも、ここまでちゃんと調整できていた人は少なかったように記憶しています。 ましてや今、Chiptuneやオールドゲームミュージックを「なんとなくチープなもの」程度にしか捉えていない、とりあえず流行に乗っかっただけの方の作品では、まずここまでの調整はされていないはずです。
そしてもう1つ。 氏の作るゲームミュージックは、オールドゲームミュージックのテイストを前面に出しながら、裏で結構凄いことをやっている事が多いんです。 例えば、和音1つを取っても、非常に複雑な和音構成となっている場合があります。(拙者は音楽理論に疎いので、理論的にはよくわからないのですが…^^;) また、バックグラウンドで薄く鳴っている動く音なども凄く凝ってまして、大変耳コピ泣かせな楽曲が多いです。(実際、私も何度か「まもるクン〜」を耳コピしたことがありますが、なかなかあの響きが出せずに大いに悩みました)
実は、安井氏は決してオールドゲームミュージックテイストだけで勝負しているコンポーザではありません。 例えば、氏の初期作品「テクニクティクス」に収録されている「Segment4」などでは、4つ打ちミニマルのハードテクノを披露しています。 初めてこの曲を聴いた時は、「SuperSweepに今までに無い新しい感性を持つ方が入ったなぁ」と驚いたものです。 実は、最初に書きました「まもるクンは呪われてしまった!」でも、ラストステージ〜ラスボスあたりの楽曲で、この手の感性を匂わせる楽曲がいくつかあります。

※この動画は、テクニクティクスの続編「テクニクビート」のものですが、テクニクティクスと同じ楽曲です
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(Amazon) テクニクティクス (サウンドトラック)




(Amazon) TECHNIC BEAT SOUND TRACK


安井氏の楽曲は、単なるオールドゲームミュージックの模倣ではありません。 自身の持つ様々な感性を作品に惜しみなく注ぎ込み、当時は様々な制約で出来なかった新たな表現にも挑戦しているのです。 「ゲームミュージックらしさ」が失われたと云われて久しい昨今のゲームミュージック界において、安井氏の楽曲は懐かしさと新しさを兼ね備えた唯一無二のものであると確信しています。 …ていうか、これだけイイ曲を作るのに一般の知名度が低すぎるのは勿体無いです、マジで。 このまま埋もれさせておくのは、ゲームミュージック界にとって大きな損失です!
とりあえず、安井氏の楽曲をちゃんと聴いてみたいのであれば、「まもるクンは呪われてしまった!」のオリジナルサントラ(と、XBOX360版のアレンジサントラ)が出てますので、まずはこちらを! ここまでの紹介でグッと来た方であれば、絶対に買って損はしません!


(Amazon) まもるクンは呪われてしまった! サウンドトラック


(Amazon) まもるクンは呪われてしまった! アレンジトラックス




また、ESCHATOSに関しては、これを書いている時点(2011/2/6)では未発売のゲームですが、このゲームの初回限定版には本作のサウンドトラックが付属するそうですので、こちらも期待大!です。


(Amazon) ESCHATOS(「ESCHATOS サウンドトラックCD」同梱)



…というわけで、そんな安井洋介氏も参加する、サークルFMPSGの新作「FMPSG015 -いちご-」、まだまだ楽曲募集中です! 皆様のご参加をお待ちしております。m(_ _)m