パーフェクトコレクション・ソーサリアン(http://www.falcom.co.jp/cd/catalog/so-p2.html)

一時期、ファルコムレーベルから雨後の筍のようにリリースされていた過去の遺産のアレンジシリーズの1つ。
実は Vol.2と3だけ持ってたんですが、Vol.1だけ持ってなくて、一度聴いた後、棚の奥にしまったままだったんですが、この度アキバで3K円くらいで売ってるのを発見して購入。(Vol.2/3は各300円で買ったんだけどさ…^^;) めでたく揃ったので、MDに落として最近は通勤中にずっと聴いてます。

パーコレといえば、Ysや英雄伝説みたいに米光亮氏のシンセ&ギターアレンジが御馴染みですが、ソーサリアンでは米光氏はあまり関わっておらず(Disc2の最後に各1曲づつだけ)、メインディスクは3人の異なるアレンジャーがアレンジしています。

で、米光氏のアレンジは全曲を通して割と統一感があるんですが、このアレンジは、もー好き勝手し放題、てんでバラバラ。(w
原曲に近いのもあれば、「なんでこーなるの??」と首を傾げたくなるような強烈なアレンジまで。 好みかどうかは別として、『ちゃんとアレンジされてるな』っていうのが第一印象。

この頃のファルコムアレンジシリーズは、「Ys Renewal」「ドラゴンスレイヤー J.D.K.スペシャル」のように、割と保守的で音色のみ差し替えたようなMIDIアレンジが多かったんですが、パーコレソーサリアンでは大胆なアレンジに打って出ました。 聴いてると、原曲のイメージからの違和感よりも「今度はどんなアレンジが出てくるだろう」という楽しみがあって、また「こういうアレンジアプローチの仕方があるんだな」と勉強にもなります。

上記のとおり、かなりアレンジされてますので、原曲至上主義でアレンジバージョンを体質的に受け入れられない人には流石にオススメできませんが、ゲームおやじには曲のイメージが固まっているであろうこれらの楽曲を、敢えて「どう変わってるのか聴いてみたい」というチャレンジャーな方には激烈にオススメします。

結論:「スーパーダライアスII」のアレンジを「こういうのもアリかも」と思える人にオススメ。(w


余談ですが、アレンジものって、実際は原曲への愛が深いほどやりにくいもんなんですよね。(^^;) 愛が深すぎる(=原曲が好き)だと、逆に壊せなくなっちゃうの。 私も打ち込み野郎なんで、FMPSG的活動だとかパルセラでのremixなんかをやりますが、基本的に好きな曲はグレードアップ的アレンジ、そうでもない曲はぶっ壊しアレンジで行く傾向があるみたいです。 上記の「ソーサリアン」も、外部の何も知らない(?)アレンジャーを起用したからこそ生まれたアレンジのような気がします。 アレンジの度合い=愛の無さと取るか否か…難しいところではあります。