FMPSG Preview Disc

手前味噌ですが(w、私が主宰のサークル「FMPSG」(http://taka-p.homeip.net/fmpsg/)が、先日のM3(http://mmm.panic.or.jp/)でリリースしたアルバム「FMPSG001」(http://taka-p.homeip.net/fmpsg/discography.html#FPCR-001)…の前のコミケで、FMPSGの活動を知ってもらうために配布した「FMPSG Preview Disc」(http://taka-p.homeip.net/fmpsg/discography.html#FPCR-000)です。

サークルFMPSGのコンセプトは、その名の通り「FM音源・PSG音源などを使って作成した音楽を発表する」です。 これらの音源は、私も含めた現在30歳前後の方なら、昔のゲームミュージックなんかで御馴染みですね。 あるいは、マイコンBASICマガジンのVGMプログラムコーナーのプログラムリストを一生懸命打ち込んでた(あるいは投稿して掲載された)なんて人も多いでしょう。(掲載された人は少ないかもしれませんが…こういう私も投稿して総ボツ喰らってますし;_;)

昔は、同人活動などではこれらの音源を使用して超絶な音楽を作る方が沢山いらっしゃいましたが、今の時代にはほとんどいなくなってしまいました。 やはり、PCでほとんど制限無しに音楽を作れる時代となっては、発音数や音色などで大きな制約のあるこれらの音源を使って曲を作る人がほとんどいなくなるのは仕方の無いことなのかもしれません。

しかし、これらの音源の独特な音色、あるいは制約があってこその音楽に惹かれる人も少なからずいるのです。 海外では数年前から、主にクラブミュージック方面?から「チップチューン」という呼び名で、ゲームボーイコモドール64などの内蔵音源で曲を演奏するというムーブメントが発生しています。 また、日本ではゲームボーイアドバンスで未だにゲームボーイ互換の音源を積んでますし、携帯電話もFM音源が主流です。(最近はちょっと風向きが変わりつつありますが…) そして、決定的だったのが昨年「ファミコン20周年」という節目の年だったということ。 これを契機に、ファミコンを中心とするこれらの音源の音楽に注目が集まったのです。 現在サイトロンから発売されている「ファミコン20THアニバーサリー」シリーズや、ファミコンの音楽CDが入った食玩「ゲームサウンドミュージアムファミコン編」は驚異的な売り上げを見せているようです。 ネット上では、2ちゃんねるを中心に、mckというファミコン音源を操作できる音源ドライバで曲を作るのが一部でブームとなっています。(詳しくはこのへん参照→http://kamakura.cool.ne.jp/gamemusic/mck_2ch.htm

時代がこれらの音源に追い風となっている今、「これらの音源で曲を作る人が一同に会して、曲をまとめたCDを作ったらどんなに素晴らしいものができるだろう」という私の夢が初めて現実となったCD、それが「FMPSG Preview Disc」なのです。

主宰の私が曲ごとの感想を書くのもアレなので、全体的な印象を。
CDが完成し、初めて聴いたその衝撃は忘れません。 音源独特の音色を生かしたもの、同じ音源で鳴っているとは思えないような超絶テクニックを駆使した曲、音源の良い部分を引き出したプロ顔負けの仕事振りの曲…完成したCDは、私の想像を遥かに超えたものでした。 また、これらの曲は作成者の個性や各種音源の個性が非常に色濃く出ており、トータルとしてバラエティに富んだアルバムとなりました。

聴いていると、当時リアルタイムでこれらの音色を聴いていた方は、きっと郷愁を感じるのではないかと思います。 しかし、それだけではないはずです。 参加したメンバーのほとんどが(私も含めて)今でもこれらの音源を使って曲を作っているのです。 最初はVGMコーナーの打ち込みなどから始まった人も、長年使い続けて独自のスタイルや音源をより良く聴かせる為のツボを心得ています。 つまり、このアルバムは単に昔の音源を懐かしむだけのアルバムではないのです。 ここに詰まっているのは「現在進行形の音楽」なのです。

ただ、このアルバムに関しては、一点だけ惜しむらくは、あくまで「パイロット盤」という位置づけで配布した為、「1ループメドレー」でしか収録されていない事です。 当初「Preview Disc」を出すときに、次に出す「FMPSG001」と半分くらい曲がかぶることを想定していた為、あくまで「FMPSG001のお試し盤」という位置づけでした。 しかし、「FMPSG001」は、実際には参加者の皆さんが尽力してくださった結果、ほぼ全曲「Preview Disc」とは違う曲となってしまいました。 これだったら、「Preview Disc」も通常の2ループ収録にすれば良かったなぁ、なんてちょっと後悔。


で、「Preview Disc」に関しては、上記のような位置づけの為、無料配布としては今後は配布しない予定でしたが、勿体無いので(^^;)、制作費のみで少しだけ再販しようかなー、なんて思う今日この頃です。 あと、基本的に「M3」というイベント中心で活動の予定ですが、これだと遠方の方が手に入れにくいというわけで、同人ショップでの再販も計画しています。 …が、実際のところどれほどのニーズがあるのかがイマイチよくわかりません。(^^;) 近日中に、再販についてのアンケート(投票)をFMPSGホームページで実施する予定ですので、「欲しい!」って方がいれば是非御意見をお寄せください。m(_ _)m

また、当サークルFMPSGでは、メンバーを随時募集しております。 現在は、割とMSXPC-9801に偏っている感がある為、特にコンシューマ系(ファミコンワンダースワンPC-Engineなど)、OPM系(X68000など)などの音源を使える方を募集しております。 …というか、私がこれらの音源を使った音楽をもっと聴きたいだけですが。(ぉ