ORANGENOISE SHORTCUT ROAD MOVIE

http://www.mikiki.jp/shop/view.php?SESS=8b3e56f36adcaf5c43e8febcd3f0fd34&id=37

知らない人にとっては「ORANGENOISE SHORTCUT って…何?」って感じだと思いますが、コナミのちょい前までの音ゲーをやり込んでた人ならきっとどこかでこのアーティストの曲を耳にしているはず…というわけで、ORANGENOISE SHORTCUT とは、コナミのpop'n musicやbeatmaniaなどに、「DJ SIMON」「サイモンマン」などの芸名(?)で楽曲を提供しておられたり、pop'n musicでは「SUGI&REO」名義で、dj nagureo氏の曲を唄ったりしていた杉本清隆氏のソロユニットが「ORANGENOISE SHORTCUT」なのです。 実は、この名義でもpop'n musicに楽曲提供していたことがあり、「Homesick Pt.2&3」という名曲を残しておられます。(ていうか、さっき検索したら実はギタドラが初出だったなんて全然知らなかった私。→http://www.geocities.co.jp/Milano/5463/gfdmcompose/kiyotakasugimoto.html あっちはプレイしないからなぁ…^^;)

で、コナミを退社後、自身のソロユニットとしてこの名義で活動されており、今回インディーズでリリースされた(たぶん)初のDVDがコレです。(上記リンクのWeb通販とライヴ会場でしか売ってないそうです。 お店にはありませんのでご注意を!)

前置きが長くなりましたが、ざっと感想をば。
杉本氏が動いてるのは初めて観たんですが、なんか育ちの良いおぼっちゃまってのが第一印象。(ぉ 映像のほうは、至近距離やオフショット映像は非常に高画質なのに対して、引きの映像はピンボケ状態で低画質なのがかなりマイナス。 アングルもあまりパターンが無いので、ライヴビデオというよりも定点カメラによる記録映像といった感じ。 というわけで、ライヴビデオとしては物足りない気もしますが、オフショット映像などがかなり入ってるので、ファンアイテムとしてはこれで良いのかも。

曲は、「DJ SIMON」名義の不思議な曲というよりは、pop'n musicの「SUGI&REO」名義の曲や、「Homesick Pt.2&3」のような、ライトポップな曲が多いです。 また、氏は中性的な独特の声質を持っている為、それが曲とマッチしていて非常に心地よいです。(^^)
全体的には聴いてるとウキウキしてくるような曲が多いんですが、杉本氏の曲の魅力は、実は「ただ明るいポップな曲『ではない』」ところ。 実はこのDVD内のインタビューで「コード進行が複雑で凝ってる曲が好き」といった趣旨の発言があるんですが、ご自身の曲もそういう傾向が見られ、ただ明るいだけではなく、途中に甘酸っぱい感情を思い起こさせる不安定なコードを織り交ぜながら進行していく曲、これこそが魅力だと私は感じてます。 具体的には、「12月〜december」の前半とか、「ミニマル・ホリデイ」のAメロの3小節目と7小節目の対比だったりだとか。 これは、氏のコナミ時代の曲にも云えることで、例えば「Homesick〜」のサビの5小節目からのコード展開だとか、「321STARS」のBメロで転調するところとか…こういう部分があってこそ、これらの曲を名曲たらしめたのではないかと思う次第。(まぁ、単にマイナー好きな私の好みなんでしょうけど^^;) ONSCでソロ活動を始めて、個人的には若干この「マイナーコード転調」が減ってしまった気がするのが残念極まりないんですが(会社というシガラミから解放されたんで気分的に自然と明るいものばかりできたのかもしれませんけど^^;)、今後は是非マイナーコードも織り交ぜた、胸にキュンと来る(死語)曲をどんどん作っていただきたいと切に願う今日この頃です。

余談ですが、pop'n music 8 に「マリンドライブ」という名曲があって(→http://www.konami.co.jp/am/popn/music8/music/piano.html)、これは「Oh, la, la!」という名義になってるんですが…私はどうもコレが杉本氏っぽい曲だなー、と常々思ってたり。 イントロのピアノパターンはONSCの「Number 5」っぽいし、この独特のコード展開も杉本氏っぽい感じがギュンギュンします。 ついでに云うと、ヴォーカルの声質も、杉本氏の声にハイパスフィルタをかけたか1オクターヴ上げて唄ってるように聴こえる。(w 実は、「Oh, la, la!」って杉本氏の覆面ユニットなんじゃないかと密かに思ってる私ですが、未だ真相は闇の中です。 杉本氏でないとすれば、コレを作った人は絶対に杉本氏の影響を受けて作ってるんだ! 間違いない!!(C)