今更だけどゲームリーダー

最近、ファミコン界隈では互換機やらGBAに実カートリッジを挿してゲームが可能になる周辺機器など、エミュではなくて押し入れの過去の資産(^^;)を有効活用できるような道具が色々出てきてます。 実はMSXも、公式エミュレータ(というものが存在しているのです、実は)専用の周辺機器として限定発売された、「MSXゲームリーダー」というものが存在します。 コレを使えば、Windows用のMSX-PLAYerで(ROMイメージ化することなく)実機用のゲームカートリッジがそのまんま動作する!というものです。(但し、受注数が少なかった為、非常に高価な代物でした。 確か1万以上したような…)
実のところ、とりあえず購入だけしたものの、全く使わずに眠らせていたのでした。(^^;) しかし、最近MSXをいじっててふと思い出し、使ってみることにしました。
説明書どおりにドライバをインストールして、USB経由で接続! 通電されてると赤ランプが点くようです。 そこでおもむろに、カートリッジを挿入。 …うーむ、カートリッジ蓋が片側開きになってるんで、若干引っかかる感がありますなぁ。 なんとか挿入すると…おっ、LEDが赤から緑に変わったぞ! さて、この状態からMSX-PLAYer起動…したんですが、なんか反応が無い。 どうやら、MSXゲームリーダー対応のMSX-PLAYerをインストールせにゃならんみたい。 既にblackスキンのMSX-PLAYerインストールしてるのになぁ…両方対応にしてくれりゃいいのに。 ここはMマガ3号に期待、でしょうか。
んで、やっと起動。 画面はえれぇシンプルで、通常のMSX-PLAYerみたいにスキン対応ではなくてちょっとガッカリ。 まぁ、速度確保の為なのであれば仕方無いのかもしれませんが…どうなんだろ? んで、夢大陸アドベンチャーを起動してみた…んですが、どうもイケマセン。 「いかにもエミュ」的な処理のもたつきがあって、実機でサクサク動くのを知ってるだけに、かなーり納得がいきません。(T_T) コレじゃ、PS版のコナミMSXコレクションと変わんないじゃん! 折角カートリッジが刺さるんだから、エミュであることを意識させないくらいに実機同等の速度が出ると良いのにねぇ… ここらへんは、Mマガ3号版のMSX-PLAYerでの改善を大いに期待したいと思います。
まだ試してませんが、個人的にはゲームで楽しむというより、似非カートリッジ系のプラットフォームとして使えるのなら嬉しいですねぇ。 似非RAM/似非SCC/MEGA-SCSIは、似非職人工房さんが考案したMSX用周辺機器で、MSX用カートリッジのROMをSRAMに置き換えることによって、高速ディスクストレージにできるという代物です。(似非RAMはSRAMのみ、似非SCCは似非RAMにSCCを搭載したもの、MEGA-SCSIはなんとSCSIのホストアダプタとして動作します。 これらは3つとも作成方法が公開されてまして、私は3つとも自作しました。 その時のドキュメントはココとかココなど) 色々な用途として使えるんですが、その中の1つとして大きな利点なのが、今回改造中のA1mk2みたいに「FDD等のストレージが無いマシン上でデータを容易に実行できる」ということだったりします。(実際、例の箱の時にユーティリティを動作させる為に、私が自作した似非RAM&PEN氏のMEGA-SCSIが大活躍だったのです) ただ、今まではカートリッジスロットを持つのはMSX本体だけだったので、折角Windowsマシンなどでファイル管理していても、似非RAMに移動させるには、一度2DDのFDDにファイルをコピーして、実機で更に似非RAMにインストールなど、非常にメンドクサイことをしなければなりませんでした。 しかし! もしMSXゲームリーダーに接続した似非RAMなんかに直接ファイル移動ができれば! もうこんなメンドクサイ事しなくていいんです。 Windowsからファイルを移してA1mk2で早速実行、なんてこともできちゃう。 そうなると、MSXゲームリーダーの存在価値が俄然上がってくるわけですな。 どうなんだろう…明日あたり実験してみよう。 カーネルのインストールなんかもできちゃったりすると嬉しいんですがねぇ。