GAME MUSIC CHRONICLE

今回のボックスは、CDのジャケがシンプルな代わりに、48ページの別冊ブックレットが載ってまして、コンポーザインタビューなどの記事がふんだんに掲載されております。 まずはこちらの感想から。
開いて最初に目に入るのは、ずっしりと鎮座した細野晴臣の文字がっ!! ご存知のとおり、世界初のゲームミュージックアルバムである「ビデオ・ゲーム・ミュージック」(アルファレコードより発売されたナムコゲームミュージックアルバム。 アルファレコードより発売され、近年サイトロンにより復刻)は、細野晴臣氏監修(ゼビウスなどは恐らくアレンジも手がけていると思われます)なのです。 いわば、ゲームミュージックアルバムが世に認知される最初のきっかけとなったのが細野氏なのです。 んで、氏の言葉はわずか5行ですが、非常に重みのある言葉だと思います。(何と書いてあるかは買ってから確認してねん)
んで、そこから続くは、初期のゲームミュージックアルバムで数々のライナーノーツを書かれていた山下章氏、ゲーメストの石井ぜんじ氏といった名前が並びます。 続いて織り込まれているのは、1981年からのゲームミュージックに絡めた略歴が。 主な発売ゲームや画面写真と共に、ページ下部にゲーム関係の主な出来事が記載されているわけですが、やはりゲームミュージックアルバムというだけあって、ゲームミュージックにとってのターニングポイントは太字で書かれてたりします。 そこには、音源チップ名やチップ製造メーカーなんかまで記載してあって、結構マニアックかも。
続いて、メインコンテンツであるゲームミュージックコンポーザへのインタビューが大量に記載されています。 インタビュー敢行人数は総勢12名! ほとんどは、きっとどこかで名前を目にしたことのある方々ばかりです。 「なんでこの人が掲載されてないんだよっ」って人もいらっしゃいますが、そこはそれ、色々な事情があるのでしょう。(ずん子先生のインタビューが載ってないのはちょっと残念) それぞれ1〜2ページの掲載で、質問内容はどれもほぼ同じですが、回答が本当にそのコンポーザの性格がよく表れてるなー、といった印象です。 印象的だったのが、「マイベストと自己評価できるお気に入りの作品は?」という質問に対して、「まだ無い」と書かれた方がいらっしゃったこと。 理由は「そんなものが出来たらそれ以上のものは出来ない」からだそうで…妙に納得してしまいました。 あと、全員のインタビューに入ってた項目でマニアックだったのが、「好きな/扱いやすかった音源チップは?」というもの。(w 確かに、このアルバムに収められているのは、ほとんど作編曲=内蔵チップを直接演奏させる作業だったわけで、この設問はゲームミュージックアルバムならでは、といったところ。 ちなみに、最後の古川もとあき氏のインタビューだけみょーにマニアックなのは、ちょっとだけ私の仕業かもしれません。(w あと、光吉猛修氏の写真はヒドいよ…(;_;) 社員章とかの横に貼ってありそうな小さい写真を無理やり引き伸ばしてて、しかも長髪でムサい雰囲気まで… 正直、古代氏が○くなってたり名人がズルムケになってた時よりもある意味衝撃的でした。(ぉ
んで、続いては特典ディスク(コナミMSXシューティング曲集)のご紹介。 このページは拙作でございます。 本当は書きたいことは沢山あったんですが、残念ながら1000文字以内(実はこの制限もかなり越えてしまったんですが…^^;)で期限は2日、という作業だったので、表面をさらっと紹介する程度に留まってます。 MSXユーザにはお馴染みの曲でしょうから、今回のボックスの他の楽曲がアーケードゲームということもあり、どちらかというとアーケード版の曲は知ってるけどMSX版は知らないといった層に向けて紹介する、といった趣旨で書いています。
その次は、特典DVDのプレイヤー自身による攻略解説。 ココは特典DVDと一緒に観ると面白いかもしれませんね。
いよいよブックレットも終盤。 このディスクの収録風景ということで、写真が数点掲載されてます。 baddy氏に伺った話では、アーケードゲーム基盤からの収録は、音源ピンに直接端子を繋いで収録した…とのことでしたが、まさにその風景が掲載されてます。 更に、私の所有する金ピカturboRも何故か写ってる…(^^;) ちなみに、turboRでは音質が悪いので、こちらはユーティリティデータの準備用にしか使ってません。(実際の収録に使ったのは、その横にちょっとだけ写ってるA1mk2でした)
そして、最後はサイトロンのブレーンであるお二人。 まずはプロデューサである八木氏の言葉が。 このレジェンドBOXに関しての思いや苦悩などを書かれています。 最後にはこんな言葉が…「BOX2も作りたいですね」 是非! ていうか、そのときには、微力ながら是非またお手伝いさせてください。m(_ _)m トリを飾るのは、アルファレコード〜新旧サイトロンとずっと関わってきた代表取締役の大野氏の言葉。 ゲームミュージックに関わるようになった経緯とその頃の話、途中にゲームミュージックバンドの話を経て、Legendシリーズの今後の在り方についても言及されています。 今回、新録の音源もかなり入ってますが、今後のLegendシリーズの展開への布石になっていくのかもしれませんね。