ナムコディスク

お次はディスク1のナムコディスクです。
こちらは、実はほとんどがアルファレコードもしくはサイトロンでアルバム化されたものなので、あまり真新しいといったものはありませんし、音質も他のディスクに比べると劣るものもあります。 しかし、収録時の編曲方法などは、当時の、そしてそこからゲームミュージックアルバム収録形態の礎となったもので、昨今の資料的アルバムばかり聴いていると、むしろ新鮮さを感じる部分もあります。 特に、ゼビウスリブルラブルはその最たるもので、BGMに効果音をリズムに乗せて鳴らすという手法は、まさにYMOの細野氏が持ち込んだ手法ともいえ、それ以降のゲームミュージックアルバムに影響を与えているものです。 個人的には、特にSE+プラスミックスといった形態になっている「ギャラガ」の編曲は、今聴いても秀逸だと思います。
んで、このディスクでは源平討魔伝のみ、新録となっています。 ただ、元々FM音源の高周波帯をあまり鳴らしていない曲で、元アルバムもエフェクトで音質が損なわれているといったものではなかったので、そこまで大きな違いがあるとは感じなかったというのが正直な印象です。 ただ、高音が若干クリアになっている印象は受けました。 また、音声が全てカットされているので、そういう意味では元アルバムとはかなり印象が違って聴こえます。 ただ、音声入ってないかと思ったら…(謎) なるほど。 こういう部分は、旧サイトロンレーベルを思い起こさせますな。 個人的には、新録するならその効果が顕著なナムコPSGものにすれば良いのに…と思ったりしますが、まぁここは色々な事情があったのでしょう…
ちなみに、新録は源平だけとは云え、ポールポジションイシターの復活ワンダーモモに関しては、以前リリースされた「ナムコアーケード80's」リリース時に新録されたものですので、アルファレコード時代のアルバムに比べると、こちらは飛躍的に音質アップしていますので、ナムコアーケード80'sを持っていないのであればオススメです。