タイトー ディスク

http://www.webcity.jp/ds/detail.php?pid=SCDC-00410
起き抜けに、レジェンドオブゲームミュージック〜プレミアムBOX〜の続きを聴いてみましたので、その感想を。
タイトーディスクですが、まずは初CD化の3連発! 最初はいきなりレアな「タイムギャル」です。 LDゲームなので、音楽としては音源の制約に捕われず自由に作ることが可能だと思うんですが、やっぱりブリブリ云ってるベースラインやクサいメロディ、音色に至るまで当時のZUNTATA風味でございます。(^^;) しかし、ここはむしろBGMと共に発せられる「SE」や「声」が重要なのかもしれません。 今回のBOXに山下章氏が寄せているコメントの中に、「ゲームミュージックは自分自身の思い出までも真空パックにして保存してくれるもの」「思い出の封印を解き放つ鍵」という名言があるんですが、まさにこのトラックはそうしたものなのかも。 従って、このトラックは実際にリアルタイムでプレイしたことがあるかどうかによって大きく評価が変わるのではないかと思います。
続いて、「アウターゾーン」。 この頃のタイトーは、パイプオルガン的音色をうまく使った楽曲が印象的です。 曲調も、恐らくパイプオルガンをイメージして作られたと思われるトラックに仕上がってます。
そして、「メタルソルジャーアイザックII」。 このタイトルの選択理由はただ1つ。 「Captain Neo の原曲が入ってるから」ということに尽きるのではないかと思います。 ダライアスと聞き比べてみても音源が違うのみで細かいニュアンスまでほぼ同じで、楽曲としてはこの時点でほぼ完成していたと思われます。 音源は恐らく「アウターゾーン」と同じです。 このあたりのトラックで聴ける音色は、あまり他のゲームミュージックでは聴けない雰囲気なので個人的にはオススメ。 これが進化して、「タイトーゲームミュージック」に収録されている「ワイバーン F-φ」(激しくカッコイイです。必聴!!)に繋がっていくんだと思います。
お次は「ランディングシリーズ」2作品。 まずは「ミッドナイトランディング」。 私はコレ、隠れた名曲だと思います。 曲が進むにつれ、真夜中の落ち着いた雰囲気からやがて空が明るくなり、穏やかな朝焼け、そして活気溢れる朝の情景…といった感じの場面の移り変わりが目に浮かびます。
続いての「トップランディング」。 まさに「ミッドナイト」の続きで、こちらは陽の光眩しい中、大空を翔けるといった感じの曲です。 そういえば、この曲のメインテーマは確か「かいるっ」さんが好きだった気が。 あと、個人的にはこのゲームのタイトルデモの曲を聴くと、当時宮崎のAMラジオで放送されてた(今でもやってるのかな?)多分日本初のゲームミュージック専門ラジオ番組「ゲームクラブ」(放送当初は「わくわくゲームランド」という明らかに某番組をパクった名前で(^^;)、宮崎では有名なラジオ番組「アニメランド」のDJをやってた樫本氏がDJをやってました。 「ゲームクラブ」は、2代目DJの女性(名前忘れた…^^;)が担当されてたと思います)を思い出しちゃうんですよね。(CM前のショートジングルにこの曲が使われていた) そういう意味でも個人的には非常に懐かしいですね。
そして、ダライアスと共にタイトーの音楽を世間に浸透させた名作「ニンジャウォリアーズ」。 新録ではないんですが、オープニングにナレーションとクレジット音が入ってることから、恐らくマスターは「GSM TAITO 1」ではなく、後に発売された名盤シリーズのほうだと思います。 ニンジャウォリアーズといえば、「DADDY MULK」の衝撃的な三味線ソロが有名ですが、個人的には「CHE!」がイチオシだったりします。 なんだかこの曲に、戦う男の背中から滲み出る哀愁とか孤独感を感じてしまうんです。 マイナーな曲が好きな者にはたまらない名曲だと思います。(ちなみに、ゲーム設定からいえば2人プレイだし2Pは女性だしついでに云うとメカ忍者なので人間でも無いんですが…^^;)
続いて「サイバリオン」。 渋いですねぇ。 「ニンジャウォリアーズナイトストライカーは知ってるけど、サイバリオンは…??」って人は結構多いと思いますが、実はメタルブラックやボーダーラインでお馴染みYack.氏のデビュー作です。 改めて楽曲を聴くと、メタルブラックの作風に非常に近く、実際にメタルブラックの中でもこの頃のインスピレーションに感化されたと思われるフレーズがいくつか出てきています。 そういう意味でも、特にYack.氏のファンは必聴でしょう。
最後は「ナイトストライカー」。 コレは云わずと知れた名曲ですね。(^^) このタイトルは新録になってますが…恐らくPCMの音質に引きずられたのか、そこまで音質が良くなったという印象は受けませんでした。 しかしながら、楽曲の良さは今聴いても全く色褪せていません。 一言でキャッチコピーをつけるなら…「ドラマチックが疾走する」ってとこでしょうか。(激しく使い方間違ってる予感) これらの曲を聴くと、今でも血が騒ぎますねぇ。 ちなみに、この筐体は激しく出荷台数が少なかったことでも有名ですが、コレが新録できたんならギャラクシーフォースはなんで見つからなかったんだろう?? 「現存」という話になると違うのかなぁ…??