隠し球の正体

http://www.ascii.co.jp/pb/ant/msx/
というわけで、(22:30現在、既にZAKUGIRI!さんとこで紹介されてますが)Mマガ公式サイトにて、「MSX MAGAZINE 永久保存版3」の目次PDFがアップされてます! 遂に、Mマガ3号の全貌が明らかになりました!!
以前、私が「隠し球」と書いていたインタビュー記事ですが…私とHally氏を含むMSX関係者がインタビューを敢行したのは…コナミ上原和彦氏でした。(あと、(私は参加してませんが)あの小島監督にもインタビューを行いまして、MSX時代について色々と語っていただいたようです)
…ゑ"、「それ誰?」なんて云ってる人は?? コナミレーベルのSCC関連CDをお持ちの方がいれば、ライナーノーツを見てください。 …思い出しましたか? そうです! あの、ライナーノーツで「ピストンキーック!」を炸裂させていたw「ピストン上原」氏なのです!
ピストン上原氏は、SCCの元となるアイデアMSXに音源を載せてファミコンよりも音を良くしよう、というアイデアを出したのがきっかけだそうです)を出した方で、最初のSCC搭載ゲームである「F-1スピリット」(※グラディウス2が先に発売されてますが、開発はF-1スピリットが最初だったそうです)から、MSX最後のゲームとなった「メタルギア2・ソリッドスネーク」まで関わっていた、いわば「コナミのSCC音源と共に歩んでこられた方」なのです。
上原氏は、実は15年ほど前にもMマガのインタビューに出ておられて、今回2度目となります。 しかし、CDのライナーノーツ以外でSCC音源を語る機会は今までなかなか無く、本当に貴重なインタビューとなっています。
今回、残念ながら誌面が足りずにカットとなってしまった話が沢山あるんですが、誌面に掲載されているエピソードだけでも面白いものに仕上がってると思いますので、お楽しみに〜(^^)
ちなみに、今回誌面の都合でカットになった話で、多分ディープなMSXユーザが気になっているであろうエピソードを1つだけ。 SCC音源は波形メモリ型の音源ですが、実はコナミからそれ以前に同様の波形メモリ型音源カートリッジが出ていました。 それが「新世サイザー」というソフトです。 このソフトは、1波長の解像度が64bytesと、SCCの32bytesの倍あるのですが、残念ながらモノフォニックで1音しか鳴らすことができませんでした。 しかし、この前MSXAで実物を見せていただいたのですが、波形編集機能は非常にしっかりしており、使いこなせば非常に強力な音源になり得る可能性を秘めたものでした。(ちなみに、この新世サイザーで作った音は実は市販CDに少しだけ収録されてました。 アルファレコードから発売された(けど、サイトロンのLegendシリーズでは復刻していない)「コナミック・ゲーム・フリークス」というCDのファミコン版「火の鳥」のアレンジバージョンのループ終わりに新世サイザーで作った音が使われています) 当然、SCCとスペックが似ており、音色編集機能もしっかりしているとなると、「新世サイザーはSCCの前身だったのでは?」「新世サイザーを使ってSCCの音色を作っていたのでは?」という疑問が湧いてきます。 このあたりを上原氏にぶつけてみたのですが…結論から書きますと、「上原氏にとっては」新世サイザーとSCCには何の関係も無い、との事でした。 上原氏がMSX音源追加のアイデアを出した際には新世サイザーは念頭に無かったようですし、音色作成にも新世サイザーを使っているという事実は無いそうです。 …ただし、上原氏はハードウェア開発には関わっていない為、ハード開発ではもしかしたら何らかの関連性を見出していたのかも、という発言も。 ここは是非、新世サイザーとSCCの関係性をはっきりさせる為にも、次はSCCのハード開発者の方にもインタビューしてみたいですね。(開発者の方のお名前も伺ったことですし^^;)