結局乗せられてやんの(w

というわけで、Musical Baton の是非についてはこれ以上書くつもりはありませんが(^^;)、baddyさんもやってるし、せっかくなので私の好きな曲をつらつらと書いてみるテスト




グラディウス
しつこいようですが、「II」ではなくて「2」です。(「II」も好きなんだけどね^^;) 世のMSXユーザの価値観を根底から覆した衝撃の作品。 しかし、「音楽が凄いらしい」とは噂に聞いていたものの、当時私が使ってたお隣のうちのMSXマシンは「富士通FM-X」で、SCCのヴォリュームがえらい小さくてちゃんと聴こえない!(T_T) というわけで、そんな折、サントラテープが販売されていることを知った私は、小遣い1000円を貰った瞬間、握り締めて近所のレコード屋に。 しかし、売り切れということで取り寄せになってしまいました。(T_T) それから2週間後、入荷したとの連絡を受けて速攻で買いに行き、家で早速聴いてみて…絶句。 MSXから出力されたとは思えないグレイトな音楽にメロメロ。 それから1ヶ月くらい、家に帰るとヘッドホンでずっと聴いてましたっけ。(食事中くらいヘッドホン外せ!と親に怒られた^^;) 思えば、コレが初めて自腹で購入したゲームミュージックのサントラで、その後ゲームミュージックに本格的に興味を持ち始めたり、自分でSCCなんかで打ち込みをやったり、気づけばサイトロンの例の箱で再びグラ2の録音して蘇らせたり、MSXマガジンでSCCの記事を書いたり…と、今へ続く輪廻の原点という事で絶対に外せない作品です。 グラ2の曲に出会わなければ、今の自分は無かったと云っても過言ではないです。 なお、特にお気に入りなのが、3面(古代惑星のテーマ)、5面(炎の惑星のテーマ)、6面(生命惑星のテーマ)、帰還のテーマでしょうか。 あと、最近は妙にメタリックな2面(植物惑星のテーマ)もお気に入りかも。
夢大陸アドベンチャー
コナミのSCC曲のベストをグラ2とするならば、PSGのベストとして挙げるのがコレです。 「けっきょく南極大冒険」の続編としてMSXのみでリリースされたソフトですが、音楽が素晴らし過ぎます。 PSG3音という限られた表現領域の中で、時には軽快に、時には激しく、そしてドラマチックに…本当に「楽曲の素晴らしさ」そして「PSG音源の高音の響きの美しさ」が際立つ作品です。 特に好きなのは、海底シーン、雪林のシーン、中間地点のデモ、そして…ハッピーエンド〜スタッフロールです。 特に、ハッピーエンドの曲は今まで聴いたゲームミュージックの中でも屈指の名曲だと思います。 わずか30秒程度の曲ですが、その中に凝縮された感情が堰を切って流れ出すかのような楽曲は、初めて聴いたときに溢れる涙を抑えきれませんでした。 その直後に余韻を噛み締めるかのようなスタッフロールと合わせて、心に残る名曲だと思います。
ハイドライド
このゲームは、ゲームが展開される「フェアリーランド」を表すキーワード(と私が思っているもの)が高い純度で楽曲に反映されていると思います。 それは、「緑」「水」「妖精」…これらのキーワードが結びつくのは、みずみずしさ…つまり「透明感」だと思うんです。 ハイドライド3の曲は、その透明感を出す為に、敢えてPSG(SSG)をメインに据えたところが素晴らしいと思います。 サントラ盤では、サウンドボードIIの楽曲が収録されているのですが、サウンドボードIIなのに、FM音源ではなくて敢えてPSGなんですよ。 ココがハイドライド3の楽曲の一番の肝なのかな、と。 透明感溢れるメロディは、今聴いても全く色褪せることの無い素晴らしいものだと思います。 ちなみに、MSX版はPSG音源「だけ」しか積んでない関係で、PC88版よりも表現が凝ってて素晴らしいです。 特に、「Fairyland」の終盤のメロディの口笛を吹いているかのような表現や、「Battle in the splash cave」の狂おしい程のLFO(音程&音量)の表現など。 是非一度聴いていただきたい逸品です。 あと、透明感とは縁遠いですが、全く違った表現に挑戦したメガドラ版(スーパーハイドライド)もオススメ。 「ハイドライド3SV」は未聴なので是非一度聴いてみたいです。
ザナック
ファミコン版(正確にはNES版)は先日アルバム化されましたが、私が印象に残ってるのはMSX版のほうです。 このゲーム、当時家電売り場でずっとデモってて、いつも人垣が出来ていた人気のソフトでした。 当時はソフトを購入することが出来なかったのですが、その後MSX-FANの付録として入手。 それはもう猿のようにプレイしまくりましたよ。(w ゲームの面白さもさることながら、スクロールの高速感を表現する音楽が非常に印象に残ってます。 PSGのシャープな切れ味がゲームにマッチしていて最高でした。 私が勝手にキャッチコピーをつけるならば「高速の刹那を表現した音楽」といった感じ。
・洗脳ゲーム TEKI・PAKI
「ナニこれ?」という方多数だと思いますが(^^;)、実は東亜プラン謹製のパズルゲーム…らしいです。(実はプレイしたことがない^^;) 東亜プランといえば、達人など他にも色々あるだろ!と突っ込まれそうですが、私は敢えてコレを選びます。 …というか、いわゆる「東亜節」は、私には単調過ぎてちょっと合わない気がするもので…(^^;) で、このゲームの曲調はソリッドなハードテクノなんですが…ナニが凄いかって、コレを全てFM音源だけで鳴らしてること! FM音源独特の金属音系の音がガシガシ響く楽曲は、一度ハマるとヤミツキになること間違い無しです。 まさに「洗脳」される感じ…(ぉ
ファイナルファンタジーX「ザナルカンドにて」
一応、植松氏担当のFFはオリジナルサントラを全部聴いてますが、その中で一番好きなのがこの曲。 FFXのタイトル画面で流れる曲ですが、初めて聴いた時には背筋がゾクゾクしました。 ここまで感情を揺さぶられる曲に出会ったのも久しぶりでしたよ。 どれくらい好きかというと、ゲームをプレイする前に、部屋を真っ暗にして、必ずこの曲をバックにタイトルデモを一通り見てからゲームを始めるくらいに…もう、プレイ前の「儀式」みたいなもんでした。 で、若干ネタバレになりますが、最初ゲームを始める時には、実はこの場面はプレイヤーには全てを理解することができません。 まだ見ぬ土地、知らないキャラもいたりして。 実は、このシーンはゲーム後半でもう一度出てくるんです。 その時は、ストーリー上の山場で、キャラクター達の悲壮な決意を秘めた場面で流れます。 最初は楽曲自身の魅力で聴いていたはずなのに、物語への感情移入でまた新たな意味合いを持って現れたこの曲は、もう忘れることの出来ないくらい胸に刻み込まれた曲になりました。
・アサルト「BGM4」
ナムコのコンポーザで、現在「Super Sweep」の代表である「めがてん細江」こと、細江慎治氏の作品です。 とにかく渋い! エレピとオーバードライヴギターが奏でる哀愁溢れまくりのこの曲は、めがてん作品の中で実はイチオシだったりします。 当時の作品では、他にメタルホークのBGM4も同じテイストで好きでした。 あと、何故かメタルホークっぽいオーダインの未使用曲(Round X)も大好き。
・ブレイザー
ドラゴンスピリットが収録された「Video Game Graffiti Vol.2」のB面にひっそりと収録されていたこの曲。 ドラスピばかりがクローズアップされてますが、実はこの曲が凄い! 当時のナムコFM音源(SYSTEM1相当)の楽曲では屈指のデキだと思います。 ゲームミュージックというよりは単体でも十分に楽しめるほどの楽曲クオリティで、ソロパートも綿密に作られています。 「玉砕」という言葉が浮かんでくるほど勇ましすぎる(^^;)「The Desert On The Horizon」と、それと対照的にお洒落な「Pastel Sealane」が特にお気に入りです。 ちなみに、その次に入ってる「ワンダーモモ」のアレンジは別の意味で衝撃を受けました。(ぉ
ナイトストライカー
これは云わずと知れた名曲ですな。 今更語る必要も無いでしょう。 ゲームも大好きで、近所に入荷したときは腕がつるまでプレイしてました。(^^;) 特に好きなのは、「URBAN TRAIL」「FLY AWAY」「TERARIST」の3曲ですが、最近好きなのが「シ・メール」。 曲の始まりはチクリと切なくも穏やかなメロディなんですけど、中盤からの盛り上がりが素晴らしいです。 そして最後は余韻を残しつつ終わるところがなんとも絶妙。 余談ですが、「シ・メール」って曲名、物語を「シメーる」という意味でもじったものだという噂を聞いたんですけど…本当ですか??(^^;;) ちなみに、全く違う形で再構築されたアレンジアルバム「ナイトストライカー・コンプリートアルバム」は、最初「なんじゃこりゃ」と思ったものの、全く別物として聴くと結構良いと思います。 押入れにしまってる人は是非引っ張り出して聴いてみるのも一興かと。
ICO〜霧の中の旋律〜「heal」
ゲームシステムや世界観の良さが際立つこのゲームですが、音楽としての側面はあまり語られてない気がします…が、実は大好きなんです。 昔ながらの「メロディが際立つ」タイプのゲームミュージックとは一線を画していて、「空気感」を重視した楽曲になってます。 そんな中、この曲はゲーム中でイコとヨルダが手を繋いで一緒にソファーに座る(=セーブする)時に流れる曲。 この曲は、ゲーム中数少ない、メロディが存在する曲でもあります。 他の曲が静寂や不安を表す曲なのに対し、この曲はいっときの安らぎを感じる曲です。 恐らく、ソファーで一瞬の夢見心地…といった感じなんでしょう。 プレイヤーにもいっときの安らぎを与えてくれるこの曲は、ゲーム中で一番印象に残る曲となりました。


他にも好きな曲は沢山ありますが、とりあえず今日はこのへんで…
なんか、こういうのって書き出すと止まらないなぁ…そのうち原稿まとめて本にしちゃいましょうかね。(ぉ