私の好きな曲〜電子遊戯音楽編、おかわり。〜

というわけで、昨日書きそびれたのを色々書いてみるてすと。




・テクニクティクス/テクニクビート
ちょうど今聴いてるのがコレです。 ゲーム音楽ゲーム音楽らしさを失って久しいと云われてますが、このゲームの曲はイメージとして古き良きゲーム音楽のテイストが色濃く感じられる作品です。 一応、音ゲーのカテゴリなんですが、曲が主役であるのはもちろん、メロディを主体とした楽曲群、シンセ音色を多用したサウンド、そして何よりも、オモチャ箱をひっくり返したような「楽しさ」を楽曲から感じることができる事…理屈抜きに、聴いてて「ワクワクする」という感情を呼び起こす音楽というのは、近年のゲームミュージックでは非常に貴重な存在だと思います。 特に、佐宗綾子氏が手がけた2曲「Days Dreamer」と「Phone Dead Room」は、このゲームの世界観及び楽曲の方向性を印象付ける曲ということで非常にお気に入りです。 他にも、「イカレ系」と称された時代を垣間見ることのできる「Night Life」と「Roteen da moon」の2曲がお気に入り。 そして、実は一番気に入ってるのが「TE-20」という曲。 この曲は、元々は「ファイティングレイヤー」というゲームの曲で、クサいメロディが80年代後半〜90年代前半くらいのゲームミュージックを思い起こさせてくれて好きなのですが、テクニクに移植されるにあたって、煌びやかなシンセサウンドのバッキングを従えて、より素晴らしい作品となりました。 また、実際にゲーム中のこの曲は、中盤の始めで大量のチェーンコンボとなる部分があり、成功すると画面上にも光と音の洪水が溢れ出す…という仕掛けになってます。 これは是非ゲームプレイで見ていただきたいです。(^^) 更に、テクニクビートには、テクニクティクスの楽曲に加え、ナムコの80年代〜90年代前半くらいの楽曲がアレンジされているのですが、遊び心満載の楽しいアレンジになっていて、「そう来るか!」と思わず唸るものばかりでした。 製作者が本当に楽しんで作ったんだろうなぁ…というのがひしひしと感じられる良作でした。 今からでも遅くはないのでCD化熱望!
ドラゴンクエストIIファミコン版)「Love Song 探して
現在「8」までリリースされているドラクエから、私は敢えて「II」のファミコン版を選びます。(次点は「III」) ファミコン版「II」の楽曲は、ドラクエの歴史を音楽の側面から見た場合、ちょっと異端の存在だと思います。 他の作品は、方向性がオーケストラやバロックなどの「クラシック」方面なのに対し、「II」だけはポップス寄りなんです。 事実、「Love Song 探して」は、牧野アンナという方(実は、沖縄アクターズスクールの社長の娘さん?らしく、以前沖縄旅行に行ったときにテレビに出てたのを見たことがあります)が歌詞つきのポップスとしてシングルを出していましたし、当時リリースされていたドラクエIIのアルバムは、明らかにポップスを意識したアレンジになっていました。 実はここが重要で、ファミコン音源アレンジで聴いた場合、「II」が一番完成度が高く聴こえるのです。 ポップスであれば、メロディ、サブメロディ、ベースラインの3音で十分表現可能です。 しかし、オーケストラとなるともっと複雑で、3音では明らかにムリが生じてしまいます。 「III」や「IV」を聴いて感じたのは、「先にオーケストラのイメージがあって、それをファミコン音源に無理矢理落としてるなぁ」と。 恐らく、すぎやま氏は「III」の評判が良かったので、イメージをオーケストラに絞っていったのではないでしょうか。 しかし、当時のファミコン音源にはやはりオーケストラは荷が重すぎたと思うんです。 しかし、「II」は、ファミコン音源で鳴らしても全く違和感を感じません。 むしろ、ポップスのアレンジは後付けで、元々「ファミコン音源で鳴らすことを前提として作られた」としか思えません。 それが故に、「ファミコン音楽として」評価した場合に、最も良い出来のように思えるのです。 その中でも、この「Love Song 探して」は名曲だと思います。 中盤から後半の胸を締め付けるような展開、メリハリの効いたクオンタイズといい、計算し尽くされた職人技としか思えません。 一日中ループで聴いてても飽きない名曲だと思います。 なお、敢えて「ファミコン版」と書いたのは訳があって、その後リリースされたSFC版やGBC版は、この曲のアレンジが変更されてしまっているのです。 その後に出たドラクエでは、名前入れのBGMは全てピチカート奏法を意識したアレンジになっている為、「II」でもそれに準じた形のアレンジにされてしまったんです。 私から云わせれば、「なんて事してくれたんだ!」と。(^^;) 折角のポップな曲が台無しですよ、コレじゃぁ。 ちなみに、好きな曲の次点は「遥かなる旅路」です。 まだ3人パーティが揃ってないときに流れる曲ですが、不安を抱きつつも、振り返らずに前に進もうとする、主人公の秘めたる決意を感じます。 これも心に残る名曲です。 更に、ここから3人パーティが揃ったところで、不安が取れて明るい曲に変わるところなんかの演出もちょっとした事なんですけど素晴らしいです。
・銀河の三人
パソコンでは「地球戦士ライーザ」という名前で発売されていたゲームの移植版ですが、ファミコン化された際にアレンジされており、音楽はなんとYMOSKETCH SHOWでお馴染みの高橋幸宏氏が担当しています。(しかし、ドラクエIIIと同時期に発売だった為か、ワゴンセールや抱き合わせの対象になったりして散々だったらしい^^;) 楽曲で印象に残ってるのは、無限に広がる宇宙に希望を馳せるような宇宙空間のテーマ、静寂を感じさせる惑星表面のテーマ、そして悲しいストーリーの結末を予感させるエンディングテーマです。 特にエンディングテーマは、最後のその悲壮な結末とシンクロして涙を誘います。 このゲーム、終盤が異様に難しいのでクリアできなかった人も多いかと思いますが、是非エンディングを見ていただきたい、そんな作品です。
・テトラスター
ファミコンからもう1作品。 多分かなりマイナーな作品だと思います。(私は中古で500円でたまたま購入) 内容はスペースハリアーシルフィードといった類の擬似3DのSTGなんですが、演出が凝ってます。 ファミコンなのに、クリアする度にストーリーデモが挿入されたりして、随分気合いが入っています。 で、最も気合いが入っているのが音楽で、クラシックの名曲の数々をファミコンで無理矢理再現しています。 ナニが凄いかって、オケヒットがDPCMで1オクターブ分全音階入ってて、曲に合わせてそれが鳴ってるんですよ! これはかなり衝撃を受けた作品でした。 機会があれば是非聴いていただきたい作品です。
プロギアの嵐「蒼き空へ」「想い出のオルゴール」
実は、ゲーム自体の存在もほとんど知らなかったんですが、サントラを衝動買いしてハマってしまった作品です。 全部が良いというわけではないんですが、この2曲が非常に秀逸でお気に入りの作品となりました。 前者は家族を失った子供が様々な想いを胸に立ち上がるといった曲で、このゲームの世界観を凝縮したような素晴らしい曲だと思いました。 後者はネームエントリーで流れる曲です。 オルゴールは、よくノスタルジーを表現する手段として使われますが、遠くで鳴り響くオルゴールは、戦い終わった後、失った家族や仲間との想い出を思い起こすレクイエムのように聴こえました。 この2曲は、とにかく感情を揺さぶられるという意味では素晴らしい曲だと思います。 世界観やそれを表現した緻密なドット絵も素晴らしい(ブルボン小林氏が、著書で「かつてゲームは観光だった」と書かれててましたが、若干ニュアンスは違うものの、プロギアの背景画面は見とれてしまうほど美しい)のですが、残念ながらコンシューマ向けには移植されてないようです。 今からでも遅くは無いので移植熱望!
マジカルチェイス
PC-Engineでプレミアソフトとして名高いこのゲームですが、ゲームの出来もさることながら、楽曲がとても素晴らしいです。 PC-EngineはSCCと同じく波形メモリを搭載した機種ですが、波形メモリの良さをここまで引き出したPC-Engineソフトは他にはほとんど無いといっても過言ではないと思います。 作曲は、今をときめく崎元・岩田コンビです。 今でこそ、オケ物的イメージが強いですが、私はマジカルチェイスの作風のほうが好きです。(これは恐らく波形メモリ音色がもたらすイメージが多分に影響してるんでしょう) 序盤は、ゲームミュージックの王道である流麗で爽快なメロディが展開されますが、5〜6面あたりになると、幻想的でドラマチックな展開を見せます。 どちらも非常に素晴らしいデキです。 ちなみに、PC-Engine版は今でもプレミアがついて入手困難ですが、Windows95版はそれよりも若干入手しやすいと思われますので、頑張って探してみてください。 なお、Windows版の一番の特徴は、CD-DAで全楽曲が収録されてること! つまり、CDプレイヤーにかければ楽曲だけ聴くことが出来ます。 オススメ!


なんか書いてるとキリがないなぁ…また思いついたら何か書きます。