志村貴子/放浪息子 4巻

http://www.kanshin.jp/comic-beam/?mode=keyword&id=512527
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757724020/

今日発売の…と思ったけど、実は昨日売ってたので、速攻で購入して寝る前に読んじゃった。(^^;) 私が(当時)久々にハマって、漫画にハマるきっかけとなった作品の最新刊です。
思春期前の、女の子になりたい男の子と男の子っぽい女の子が主人公の作品で、初期の頃は自分の性別と憧れの対象が異なる事への未知なる感情や違和感、それが周囲に知られることで発生するトラブルなど、「身体と心の性別の違い」に主眼が置かれた作品だったので、最新刊でもこの状況が続くのかと思いきや…最新刊では意外と普通のラブコメ的な展開に。 しかし、これまでの流れもあり、それぞれの気持ちがモヤモヤしたまま複雑に絡み合い、ここに来て恋愛感情から来る友人同士の軋轢なんかも出てきて、俄然面白くなって参りました。 結局、修一くんのドキドキする気持ちは、自分自身が女の子になりたい「憧れ」の対象としてのドキドキから、恋愛感情のドキドキへと変貌していったわけなんですね。 でも、結局当人もこのドキドキの正体にハッキリとした答えを出せていない様子なので、これがどう転ぶかはこれからのお楽しみ、といったところでしょうか。
この4巻は、登場人物それぞれが初恋を経験するドキドキ、経験したことの無い得体の知れない感情に揺さぶられるドキドキ、恋する人を奪われる不安から来るドキドキ…と、色々な「ドキドキ」が詰まってます。 この瑞々しい感情は、大人になってからではなかなか経験できない甘酸っぱい感情で、見てるこちらがなんだかドキドキしてきます。 ドキドキ成分を忘れた今こそ、これを読んでどんどんドキドキしていきたいと思う今日この頃です。