SILPHEED THE LOST PLANET

http://www.gamearts.co.jp/products/silpheed/
というわけで、こちらも早速プレイ。 既にいろんな人から「ツマラン」という話を聞かされていたんですけど、実際プレイしてみると…やっぱりツマラン。(ぉ …というか、正確にはシルフィードはやっぱりツマラナカッタということを再認識させられた、というほうが正しいかもしれない。
以下、あくまで私の感想なので、「いや、面白いってば」って人もきっといるでしょうが、戯言だと思ってくださいませ。m(_ _)m
シルフィードって、昔から「技術力を魅せる」ゲームだと思うんですよ。 最初のPC-88版では、そもそもSTG向きでないパソコンでこれだけのものを作ってしまったという事自体がインパクトがあって、更にFM音源音声合成で喋ったりとか。 これだけでもインパクトは十分だったんだと思います。 続いて出たMEGA-CD版では、当時の家庭用ゲーム機では珍しかったポリゴンで背景を描き、(当時としては)超美麗な映像でユーザを驚かせました。 …しかし、友人がMEGA-CD版を持っていたのでプレイさせてもらったんですけど、実際にプレイしてみると物凄くツマンナイんですよ、コレが。 確かに背景は凄い。 後ろで見ていると「なんか凄そう」と思うわけです。 しかし、プレイしてみると実際はほぼ2DのSTGと一緒で、割と単調な展開。 思わず、脳内で背景の無いシルフィードを想像してしまったわけです。 すると…もう猛烈にツマラナイ。 結局、背景の美しさで誤魔化してるだけで、ゲームとしてはほとんど変哲の無い2D-STGでしかないわけです。 多分、シルフィードを楽しめるかどうかは、その技術力も含めて酔えることが出来るか、という部分にあるような気がします。
…で、PS2版。 確かに映像は前2作と比べても綺麗です。 …が、既にPS2ではこの程度の映像は当たり前です。 つまり、「映像で魅せる」というアドバンテージは失ったも同然なわけです。 それを補うかのように、序盤ではゲーム本編よりも長いと思われるデモが挿入されますが、どうもコレもソレっぽく作ってあるものの、ゴマカシっぽく見えてしまいます。 ゲームに関しては、色々なウェポンが登場するものの、使えるものはほとんど無く、迂闊に使えないウェポンを選んでしまうとストレスが溜まる一方。 それでいて難易度は割と低めで、バリアの上限を最大にすれば最終面まではすんなり行けてしまいます。 結局、ストレス溜まったまま何時の間にか最後まで行ってしまう、といった微妙な感じに。 ただ、最終面は流石に少々難しく、何度もコンティニューしてるうちに少々燃えましたけど、コレも最後に取得するウェポンだけ破壊力が桁違いということに気づくとアッサリとクリアできてしまいました。 そんなわけで、500円であれば十分元は取れましたけど、定価で買ったら失望してただろーなぁ、というのが正直な感想です。
割といろんな人から「PS2版はツマラン」という話を聞くんですけど、コレって技術の魅せ場としてのアドバンテージが無くなったせいで、「ゲーム自体のつまらなさにやっと気づいた」んじゃないのかなぁ、なんて思うんですが如何でしょ?(^^;)
ただ、シルフィードは音楽がいいです。 初代のフュージョンっぽい楽曲も良いですが(アポロンから出てたシンセサイザーアレンジバージョンのテープは私は好き)、MEGA-CD版のオフィシャルCDの楽曲が凄く好きでした。(MEGA-CD版は低レートPCM、FM+PCM、CD-DA収録(隠し?)の3パターンで楽曲が収録されてますが、後にこれらの元曲となっている楽曲を手直ししたもの?がCD化されてます) シンフォニックなデモ曲は「いかにも」といった感じだし、シンセ音色でこれでもかと詰め込まれた音符密度の高い音楽は、煌びやかでゴージャス、なおかつゲームミュージックらしい音楽だなぁ、と思います。 で、PS2版は、かなりMEGA-CD版の音楽に近い感じで個人的には好印象…っていうか、MEGA-CD版と同じ曲が何曲か入ってるのは反則だと思った。(w ただ、PCMレートが低めらしく、折角の煌びやかな音楽がちょっとくすんで聴こえるのが激しく残念! MEGA-CD版の時みたいに音楽CD化されると良かったんですが…売れなかったので無理だったのかな? ちなみに、ムービーシーン以外の音楽はサウンドテストで聴けますので、安ければ音楽聴く為に買うのはアリだと思います。