LEGEND OF GAME MUSIC 〜CONSUMER BOX〜収録タイトル発表

http://www.webcity.jp/ds/detail.php?pid=SCDC-00497
というわけで、ここ最近ずっと関わってきた仕事である「例の箱3」こと「CONSUMER BOX」の収録タイトルが発表になりました!!
今回、MSXディスクのPSG/SCC音源に関しては、私の担当部分になります。(タイトル選定は私だけでなく色々な人の意見が入ってます) 何と云っても「夢大陸アドベンチャー」!!! 今回、コレだけはどうしても入れたかったんですよ。 この仕事を引き受けたのも、夢大陸アドベンチャーをCD化したかったから、というのが大きいです。(まぁ、夢大陸でなくても仕事は受けてたとは思いますが…^^;)
で、MSXディスクについてざっと概要を。 まずは私の担当したPSG/SCCディスクについて。 「魔城伝説」「ガリウスの迷宮」は、コナミ初期の看板シリーズの1つですね。 特に、「ガリウスの迷宮」の音楽は、PSGの使い方のテクニックも含め、名曲揃いです。 本当は○o○○まで入れたかったんですが、どうしてもCDに入りきらなくて泣く泣くカットに…(T_T) 全曲収録してたのに…コレがボツになってしまったのは今でも悔やまれます。(最後まで粘ったんですけどね) 「イーガー皇帝の逆襲」は、特にファミコン版が有名な「イーアルカンフー」の続編で、MSXだけ?でリリースされたものです。 録音時には実際にプレイしたんですが、えれぇ難しいです、コレ。(T_T) そして、待望の全曲CD化となる「夢大陸アドベンチャー」! これまた有名な「けっきょく南極大冒険」の続編なんですが、今作では、病気のペン子姫を救うべく夢大陸のゴールデンアップルを取って戻ってくるというミッションになっており、氷の上だけでなく、森の中や荒野、洞窟、海、雪原など様々なところを旅します。 これらの場面を彩るBGMは名曲揃いで、かつてから全曲CD化が待望されていたものです。 そして、語り草になる「エンディング分岐」ですが、もちろんハッピーエンドの曲も収録しています。 プレイ当時を思い出して(色んな意味で)泣けます。 感動保証! 続いて、「王家の谷」。 これは、ピラミッドの宝を入手するアクションパズルゲームです。 「エルギーザの封印」はその続編で、こちらはSCCを使った独特のBGMが特徴です。 他のSCCソフトよりも癖のある音色がヤミツキになります。 そして、「クォース」も待望のCD化です。 ゲーム自体はアーケード版の移植ですが、MSX版で新たに大量のBGMが追加されており、SCCで奏でられるこれらの楽曲は末期SCCを語る上で外せません。 そして、隠れた名曲の「はいぱーそーめん」と「つるりん君」。 これは、フロッピーディスクで発売された「コナミゲームコレクション番外編」に収録されているミニゲームです。 楽曲は少ないものの、SCCで奏でられるノリのいい曲が印象的です。 続いては、コンパイルからのタイトルです。 「ファイナルジャスティス」は、MSX初期のストイックなSTGです。 コレもえらい難易度が高かったタイトルですね。 続いて「ガーディック」。 ファミコン版で外伝が出ていますが、それとは全く別物です。 固定画面型STGですが、面選択が分岐しており、全体で100面以上(!)もあります。 楽曲自体はサウンドテストで楽勝だったんですが、楽曲確認(どのBGMとして使われているか)の確認に恐ろしく苦労したタイトルでもあります。 作曲は、後述の「ザナックEX」と同じ宮本氏です。 そして、「ザナックEX」。 元々「ザナック」は初代MSXの看板STGでしたが、ファミコンに移植されて好評を博し、更にMSX2に逆移植されたのがこの「EX」です。 「EX」になるにあたって、ファミコン版で追加された楽曲が入っているので、今回はこちらを採用しました。 そして、隠れた名曲ということでオススメするのが「幽霊君」。 システムサコムのソフトで、PSGの良さを引き出した軽快なBGMは、まさに知る人ぞ知る名曲です。
もう1枚は「FM(OPLL)ディスク」となります。 こちらは私が実際にプレイしたわけではないものも含まれるので、楽曲のみのインプレッションもあります。 まずは、コンパイルSTGの看板タイトルということで、アレスタ3部作です。 「アレスタ」は、FM-PAC対応の初期タイトルで、SEGA MARK-III 版の移植です。 OPLLの性能をまだ100%は引き出せていないものの、スピード感のあるBGMは名曲揃いです。 その続編「アレスタ2」と番外編「アレスタ外伝」は、OPLLの使い方に更に磨きがかかった作品で、前作のアレンジ曲なども聴けます。 「にゃんぴ」は、OPLLらしい音色でコミカルな楽曲が展開されます。 「ピーチアップ」は、キラキラしたアルペジオが印象的でした。 MSXというよりは、PC-98あたりのゲームっぽい感じですね。 「フレイ」は、MSX出身のタイトルで(後にPC-98等にも移植)、音楽はOPLLの使い方には定評のあるマイクロキャビンです。 OPLLのスペックを知る人ほど、その音使いの凄さには驚くと思います。 「倉庫番PERFECT」は、最初の印象は「音源の使い方がエグい」といった感じ。(^^;) OPLLなのにえらい変調をかけていて、非常に濃い感じがしました。 そして、最後は「クリムゾン」。 元々このソフトはPSGのみの対応だそうですが、隠しで2曲だけOPLL対応の曲があるそうで、今回はその2曲を収録しています。
「アレが入ってないー」とか色々あるでしょうが(そういえば○○○のタイトルってカットになったの??>baddyさん)、本来なら入るべきメーカーがゴッソリ抜けていたりするのは例によって大人の深い深い事情があるので、そこはお察し戴ければと思います。 …ここに挙がってるのはほんの一部で、本当は倍以上のタイトルを収録してたんですよ。 今回、一部しか出すことが出来ないのは非常に残念ではありますが、いつの日か、残りのタイトルも何らかの形でリリース出来ると良いなぁ、と思ってます。
…そうそう。 今回の更新にて、発売延期もアナウンスされています。 新しい発売日は「3/24」です。 今からでもまだ間に合います。 少々値が張りますが、絶対損はさせませんので是非お買い求め戴ければと思います。m(_ _)m