ボンバーマンヒーロー〜ミリアン王女を救え! ― オリジナル・サウンドトラック

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FNWI/


というわけで、福岡のCD屋さんで見つけて、気になって買ってみたのがコレです。
Nintendo64 版のボンバーマン(ゲームはよく知りませんが、例の格子上の通路に爆弾を置くやつとは違うんですかね??)のサントラです。 帯を見ると、「ネイティヴトランスサウンド」なんて書いてあるんですが…さっぱり意味わかりません。(ぉ
で、聴いてみたんですが…「トランス」という言葉で私が思い出すような、キラキラしてパワーのあるシンセ+4つ打ちのキックといった構成とは全く異なり、どちらかというとアンビエントサウンドブレイクビーツ和えといった感じ。(※あくまで私の印象です)
リズム隊+必要最小限の楽器で同じフレーズが繰り返されるので、ストイックな印象はあります。 こういうサウンドの場合、結構人を選ぶもので、私もダメなやつはとことんダメなんですが…コレはハマりました。 最近、コレばっかりず〜っと聴いてる気がします。
ハマった要因の1つとして、ハイハットの細かい動きが私好みだったというのがありそうです。 Tr.04 monogenic に代表されるように、ハイハットが畳み掛けるように細かくフィルインしていくハイハット主導の曲というのが刺激的なんですね。 なんか、炭酸飲料が喉を駆け抜けていくときの爽快感みたいな感じ。 こういうアレンジの曲ってのが実は大好きで、一時期私が耳コピする曲でもそのあたりにやたら凝ってた曲があったりしました。
しかし、こういう刺激的な音とは対照的に、インストは割と温かみのある音だったりします。 そのせいか、ストイックといっても「無機質」とはちょっと違っており、たまに入ってくるメロディラインも相まってどこか有機的な部分を感じさせてくれます。
フュージョンプログレといった、いわゆる「昔のゲームミュージックっぽい」サウンドではないですが、更にそれよりも昔の、単純なシーケンスの繰り返しだった「ゲームサウンド」のエッセンスを進化させるとこういうサウンドになるのかなぁ…なんて思いました。 万人に薦められるアルバムではないですけど、ハマる人は結構ハマるんじゃないかなぁ…といった感じです。 よろしければ是非。
いきなりコレを買うのはちょっと…という方は、ボンバーマン・ザ・ミュージックのTr.63,64にこのゲームの曲が入ってますので、これで雰囲気が掴めるかと。 ちなみに、Tr.63はサントラには未収録で、ボンバーマン・ザ・ミュージックにしか入ってないようです。 ただ、サントラの雰囲気に近いのは Tr.64 のほうだと思います。 ボンバーマン・ザ・ミュージックは、全曲収録ではないですが、色々な機種のボンバーマンサウンドを聞き比べることができるので、きっと1枚でお腹いっぱいになれます。(^^)
ボンバーマン ザ ミュージック


ちなみに、作曲の竹間ジュン氏は、ファミコン版ボンバーマンから数多くのボンバーマンサウンドに関わっておられる方です。 一聴した感じ、ゲームミュージックという(狭い意味での)カテゴライズでは若干異端に思えるこのサウンドですが、ファミコン版初代のメインBGMなんかと聴き比べると、これもある意味正常進化なのかなぁ、と。 私、竹間氏はずっと男性だと思ってたんですが、ホームページを拝見すると実は女性でした…(^^;) 一見無機質に見えるサウンドの中に、どこか温かみを感じるのは、氏の人柄なのでしょうか…