TNS-HFC2 用拡張スロットユニット

http://www2s.biglobe.ne.jp/~tns/
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tns/extslot.html
※伺ったお話を記憶に基づいて書いていますが、万が一間違いがございましたらご指摘ください。>TNS様
先日行われたM3-2007春において、ファミコン音源を使った自作音楽ファイル(NSF形式)を実機演奏させる為のカートリッジ「TNS-HFC2」が頒布されましたが、今回はそれ以外にもう1つ目玉がありました。 それは…ファミコン実機ではありえない構成の複数拡張音源を使った音楽ファイルを実機演奏させる為の拡張スロットが頒布されたことでした。 この拡張スロットは、TNS-HFC2用のオプション機器で、4種類の音源を同時演奏させることが可能との事。(紹介ページでは「4種類までの外部音源複数同時演奏に対応」とありますが、写真を見る限り1スロットはTNS-HFC2が占有しているので、実際は内蔵+外部音源3つ同時ではないかと思うんですが如何でしょう?) このような周辺機器が出てきたのは、ひとえに日本産のファミコン音源ドライバ「ppmck」が複数拡張音源同時演奏に対応したというのが大きいのかもしれません。 実際に、最近の Famicompo mini では、拡張音源全音源使用というとんでもないデータも現れています。
個人的には、VRC7とN106はあまり使う気がしないのですが(どちらもMSXで実現可能なので…前者は(たぶん)OPLLそのもの、後者はSCCで同様の音が鳴ると思います)、VRC6とかMMC5、Sunsoft-5B などはファミコン本来の音を損なわずいい感じで発音数が増えるので、自分もいずれ使ってみたい音源でした。

…というわけで、FMPSGの売り子が一段落して、TNSさんのブースにこれらを買いに行ったんですが…(想定の範囲内でしたが)やはり売り切れ。(T_T) しかも、19個程度持っていったにも関わらず、なんと1時間未満で完売との事。 というわけで、今度はいつ販売されるのかを聞いてみたんですが、衝撃の回答が!
これで終了です。 今のところ再販の予定はありません。
ま、まじですかー!!!(T_T) しかし、色々と詳しい事情を聞いてみると、確かにこのペースで作りつづけることが非常に難しいことがわかりました。 この拡張スロット、ファミコンの60pin×4slot=240本、更に優先順位制御用IC等が載っているんですが、これを全て手作業でハンダ付けしているんだそうで。 しかも、ICのピッチはもはや虫眼鏡で見ないとピンの目視すら困難なピッチの細かさ!! 絶対に素人ではムリです。 更に驚くことに、この拡張スロットの原価と売価の差はほとんど無し。 つまり、いくら売っても利益がほとんど出ないそうです。(手間と時間を考えれば間違いなく赤字でしょう) 更に、プリント基板も今回は特別に手配したらしく、今後同様の事ができるかどうかわからないらしいです。
これらの事情を聞いてしまうと非常に困難であることが伝わってくるのですが、これだけ需要があれば大量生産も可能ではないか、というお話をしたところ…大量生産を行うには最小ロットで200個必要なんだそうです。 やはり、それだけ売れるという保証がないとなかなか踏み切れない部分なんでしょうね。
個人的には、今の売価に2〜3千円上乗せされていても全然買う気満々ですので、是非とも生産して欲しいところではあります。 あるいは、200個予約を取れるという確約をすべく、署名を200人分集めてみるとか。(^^;)
とりあえず、私の持っている旧タイプの実機演奏カートリッジには本体に拡張スロットを1個増設できるので、とりあえずはそれをつけてVRC6とかいじってみましょうかね…