Famicompo mini vol.4 結果発表

http://midr2.under.jp/compo/vol4/index.html
というわけで、遂に結果発表です! 今回はかなり接戦でしたね…上位の皆さん、おめでとうございます。
今回も例によって(自分のを除く)全曲を採点していたので、採点表と結果を見比べてみたのですが…カヴァーに関しては、一部「あれっ?」と思うものもありましたが(^^;)、概ね結果どおりの採点でした。 そういう意味ではほぼ予想通りですかね。 それに対して、オリジナルに関しては採点と結果がかなり異なっていてちょっと驚きました。(@_@) なんせ、今回優勝の作品は、私の採点だとちょっと書けないくらい下のほうでしたので…(作者の方、ゴメンナサイ) 今回のオリジナルセクションは、全体的に技術力の向上が著しいと感じたのですが(以前もChibi-techさんのようにズバ抜けて凄い方はいらっしゃいましたけど、今回は全体的に底上げされてるなぁ…という印象)、音楽的な視点で良いと思ったものとそうでないものの差はとても激しかった気がします。 なんでしょうかね…あくまで私の印象なんですが、オリジナルセクションの曲は「メガデモ」に近くなっていっているのではないか、というのが正直な感想。 ファミコン音源という制約の中で、確かに物凄い音がしていると思うんですけど、オリジナルセクションは自由に作曲できることを強みとして、ファミコン音源で作った多彩な音をどうインパクトのある音に聴かせるかという部分にあまりに重心を置き過ぎて、出音は凄いんだけど、なんだかよくワカランなぁ…とか、イマイチ印象に残らない曲だったりとかいうのがいくつかありました。 そういう曲に関しては、個人的には「Lovin'」の採点がどうしても低くなりがちで、そこで差がついていたのですが…全く異なる結果が出たのには、オリジナルセクションは海外勢の方が多かったせいもあるんでしょうか。 私の好みと海外での一般的な好みは違うのかなぁ…?と切に感じる今日この頃です。
んで、私の作品ですが…このブログをいつもご覧の方ならすぐ気づいたかと思いますが、detune. の「星に願いを☆」でした。 この曲は、原曲を聴いた瞬間、好きになった…っていうか恋に落ちたという表現のほうが正しいかもしれない。 実は、Famicompo mini vol.4 用の曲は別に考えてはいたんですが、この曲を聴いた瞬間に「次はコレしかない!」と思いました。 また、原曲があまりに素晴らしすぎるので、今回はヘタなアレンジは加えず、「如何にして原曲に忠実に作るか」に重点を絞って作ることにしました。 そうと決まれば早速!ということで、前回開催の「CLASSICAL」のネタが完成した後、(まだCLASSICALの結果発表も行われてないうちに)すぐ作り始めました。 いや、作りたい…っていうより、「作らなきゃ」って急かされる気持ち。 こんな気持ちで作り始めるのは久々でした。 そのおかげで、オケ部分はほぼ目論見どおりのものが出来て満足でした。 ただ、残るヴォーカルパートの打ち込みでいつもの悪い癖が出てしまいまして…「内蔵よりも表現力の高いVRC6の矩形波を使えば、そこそこヴォーカルっぽい音も出せるのではないか?」ということで、今回は矩形波ながらも前回「Love -piano trance mix-」と同じような事をやってしまいました。 具体的には、VRC6の矩形波(デューティ比8段階)を2音同時に違う(もしくは同じ)デューティ比で鳴らした音を全パターン録音し、自分の耳で何度も聴いて母音(あいうえお)と一部子音に近い音の音色組み合わせを調べて、それを使ってヴォーカルパートを作成したわけです。 一応、ソレっぽく聴こえる個所はあるんですが、結果的には予想しているほどの効果は出なかったなぁ…というのが正直なところ。 やはり基本は矩形波なので、波形メモリと同じ音は出ませんよね…(T_T) 更に、予定外だったのが、ヴォーカルパートのデューティ比違いの矩形波が予想以上にアクの強い音だったこと。 そのせいで、折角綺麗に出てきてたオケ部分のイメージを邪魔する感じになってしまったのが残念でした。 きっと、ここでデューティ比50%に近い矩形波を中心とした音色で構成していれば、もう少し全体的に良い感じになったんじゃないかなぁ…というのが正直なところです。 ちなみに、ヴォーカルパートは基本的にほぼステップ数指定で音を入力してましたので、MMLがえらい事になってます。 どういう事かというのは、NSFファイルサイズが一人だけ64KBなところでお察しください… さて、今回の私の曲は目立たない部分でテクを使っていてちょっと地味目な印象でしたが、これだけ色々見せ付けられると、次回はもーバカテク使った曲を作っちゃろうかなみたいな事を考えてます。 …それも、意地でもMMLでw
…話は変わって、detune.の「星に願いを☆」という曲ですが、ここで原曲を試聴できます。 もし、私のNSFを聴いて原曲に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、是非聴いてみてください。 原曲はもっとイイですから。 また、この曲が入っているアルバム『わ・を・ん』は、前述のサイトやAmazon等で購入できます。 「星に願いを☆」以外にもイイ曲が沢山入ってますので是非!(これじゃdetune.の回し者みたいだな…^^;)



(Amazon) わ・を・ん/detune.




ちなみに、このアルバムのジャケを描いているのは西島大介さんという方なんですが、『わ・を・ん』は恐らくこの方の漫画をモチーフに作られているのでは?と思われる節があります。 特に、『星に願いを☆』の歌詞は、西島氏の作品「世界の終わりの魔法使い」とリンクしている個所が多数あり、私は『星に願いを☆』を聴きながら「せかまほ」の2巻を見ていて、終盤のシーンと「地球のような星に願いを/まだ居たいんだ 君と居たいんだ」という部分がシンクロして思わず鳥肌が立ってしまいました。 「星に願いを☆」のお供として是非。 あと、西島氏は最近「ディエンビエンフー」という漫画(雑誌休刊により未完だったものを手直ししたもので、今も別雑誌で連載中との事)を2冊同時に刊行しています。 こちらはまだ読んでませんが、暇を見つけてぼちぼち読んでみたいと思います。

(Amazon) 世界の終わりの魔法使い/西島 大介 (著)


(Amazon) 恋におちた悪魔----世界の終わりの魔法使いII/西島 大介 (著)


(Amazon) ディエンビエンフー/西島 大介 (著)


(Amazon) ディエンビエンフー 1 /西島 大介 (著)


(Amazon) ディエンビエンフー 2/西島 大介 (著)