カラス・オリジナルサウンドトラック SPRING RAIN

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というわけで、最近猛烈に気に入ったゲームミュージックがコレ。 マイルストーンという会社が出しているSTG「カラス」のサントラです。
実はこの作品、残念ながらプレイしたことがない(というか動いているところを見たことが無いT_T)んですが、久々に先にゲームミュージックを聴いてゲーム自体がやりたくなった作品でした。(というわけで、的外れな指摘があったらスミマセン)
CDを購入した第一印象は…「カラス」だけに?どこを切っても「真っ黒」って事。 だいたい、ジャケも真っ黒、更にCDのトレイも(特注品で)真っ黒。 CDも当然真っ黒。 更に、曲調までも真っ黒wって感じ。 曲調を一言で書いてしまうと「ドラムンベース」でしょうか。(あんまり曲のジャンルに詳しくないので厳密にいえば違うのかもしれませんが) 全編を通して低音と暴力的なリズムが支配する曲調ですが、ヤケクソのような感じではなく、どこか理性的で鋭い印象があります。(神の視点から客観的に見ているような印象さえあります) 今までのマイルストーン作品でもこの傾向は見られましたが、今回は特にその傾向が強く、今まで聴いた中でも個人的に最高傑作だと思います。 個人的には、特に「sky was blue, sly was blue...」〜「1000 clouds」の流れで鳥肌が立ちましたよ。 先ほど「理性的で鋭い」と書きましたが、もう少し具体的に書くと、緊張感の張り詰めた黒い世界の中でガラスのように繊細で脆い感情が砕け散るような美しさと儚さ、その空間を支配する暴力を鋭利なナイフが切り裂いて殲滅していくような爽快感と背徳感のような感情が渦巻きました…って余計わかりにくいですね。(^^;) また、「暴力的」という単語にピッタリなのが「Sex pervert of a silence」。 この曲の暴力的なまでのテンションの高さは異常です。 ずっと聴いていると理性が崩壊しそうなほどハイテンションな曲でヤヴァいよコレ! あと、この曲のブレイクで入る泣き声みたいなループが(鳥の)カラスっぽい感じがして妙に印象的でした。(他にもカラスの鳴き声をモチーフにしたと思われる音が入ってる曲があって、そのへんである種の世界観を作ってるようにも感じました)
そんなわけで、フュージョンやオケ寄りでメロディアスなオールドスタイルのゲームミュージックを求める方には手放しでオススメできませんが、今までのマイルストーン音楽(ザナックネオ(ZANAC×ZANAC収録)、カオスフィールドラジルギ)がツボな方には間違いなくオススメ…っていうか今すぐ買ってくださいw そうでない方も、(個人的印象ですが)「レイクライシス」あたりが好みならきっとハマるんじゃないでしょうか。 手法は若干違うものの、表現する世界観的なところは割と近い気がしました。