Amaranth1/2 BGM全曲集 FM音源版

http://www.toyama-smenet.or.jp/~fuga/sale/sale_cd.html
というわけで、コレは是非紹介しておきたい!というのがこのCDです。 風雅システムという会社がPC-9801全盛期に発表したRPG「アマランス」「アマランス2」のFM音源(OPN)版全曲集が、なんと15年の時を経て遂に発売になりました!! 当時、初代アマランスのサントラCDは出ていたらしいのですが、どうやらこれはフルアレンジバージョンらしい…ということで、オリジナルサントラが出るのは恐らくこれが初だと思います。
…といっても、実は私、「アマランス」シリーズはプレイしたことがありません。(^^;) ただ、当時(高校時代)の同じコンピュータ部に所属していた友人が、血相を変えて「コレ、ヤヴァいよ!!!」といって聴かせてくれたのが、初代「アマランス」の曲だったんですよ。 実は、曲を聴いたのはそれ1回きりで、メロディさえも覚えていないのですが、とにかくカッコイイということだけ猛烈に記憶に残っていました。
…で、最近になってひょんな事から「アマランス2のMIDI版サントラが出る」という情報を聞きつけ、注文のついでに「FM音源版のサントラも出してください!」と書いたんですね。 …そしたら、なんと1週間もしないうちに本当に出てしまった!!(@_@) しかも、MIDI版よりも先に発送してくださいました。(^^;;)
そんな感じで、CD3枚組の大ボリュームの本作を聴きながらコレを書いております。 まず耳に飛び込んできた初代アマランスのオープニングテーマ! コレだっ!コレだよっ!! 唸るギターに躍るベースライン、キャッチーなメロはまさに「カッコイイ」の一言。 当時聴いたのもこの曲だったとハッキリ思い出しました。 例えるならば…YsIIのやはりオープニングテーマである「To make the end of battle」あたりの匂いを強く感じます。 このあたりの曲が好きであれば猛烈にオススメです。 これ以外の曲は、ポップな曲とカッコイイ曲が半々といった感じですが、個人的には特にベースラインの作りこみに光るものを感じました。 トラディッショナルなゲームミュージックの王道である「ズンダラ節」なベースライン(イースシリーズの曲に代表されるように、一拍を8分+16分×2で刻む)が炸裂したかと思えば、ホットチェイスコナミのカーレースゲーム。サンダークロスのCDのカップリングに収録)のようにせわしなく動き回るような曲もあったりします。(息抜き的な曲も多いので、全部がそういうわけではないのですが) また、曲によってはSSGで流麗に流れるメロディも堪能できます。 このへんは、古代祐三氏が種を蒔いた「ポップンロール」的なテイストも感じます。
ただ、全体を通して聴くと、繊細に作りこんであったFalcomあたりの楽曲と比べると若干荒削りな印象はあります。 また、音色のせいだと思うのですが、ちょっと音が軽めな部分があり、折角のカッコいいベースラインやリズム隊が霞んでしまっているのがちょっと勿体無いところ。(アマランス2に関してはもうすぐLA/GS音源版サントラも出ますので、是非聞き比べてみたいところです) でも、全体的に、活気のあった当時のパソコンゲームの匂いがプンプンします。 この時代を生きた人にとってはきっとタマラナイのではないかと。 そして何よりも、この時代の埋もれた名曲がCD化されたという意義が一番大きいと思います。 ちょっと前の旧サイトロン、最近では MUSIC EGG あたりでこのような動きがありますが、インディーズでもこのような動きが出てきたというのは、昔からのゲームミュージックファンにとっては嬉しい限りです。 反響によっては、他のゲームも同様のサントラが出る可能性があるかもしれません。 これからも期待したいと思います。(^^)
…そうそう、書き忘れてましたが、アマランス(初代)って曲名が面白いんですよ。 ほぼ全曲四字熟語(風)になってます。 例えば「疾風迅雷」「森羅万象」とか。 他にも、思わず唸ってしまうのとか、変なのとか…色々あります。 「無限展開」(店頭デモ)は「なるほどなー」と思ったんですが、「是非曲直」(温泉)とか「暗中飛躍」(風呂のぞき)とかは豪快に噴いたwww 特に後者は、曲もソレっぽい忍び足風な曲で妙に印象に残ってしまいましたw