オメガファイブ サウンドトラック

(Amazon) オメガファイブ サウンドトラック


Sweep Record つながりでもう1つ。 こちらは、XBOX360 の Live Arcade で出ているSTGのサントラだそうです。
聴いた印象としては、最初に思い浮かべたのは「ネビュラスレイ」かなぁ。(これまた微妙にマイナーなところを…^^;) 伸びのあるメロは昔のゲームミュージックを思わせつつも、微妙にスタイリッシュな雰囲気を感じるところに同じような匂いを感じます。 ネビュラスレイの曲も結構好きだったので、コレも個人的にはかなりツボに入りました。 更に、一部の曲で感じる愁いを帯びた泣きメロなんかはめがてん細江氏の作風も思い起こさせます。 そういう意味だと、アンダーディフィート(めがてん氏作曲)にも若干近いかな?といった印象です。

あと、この作品でもっぱら話題になっているのが、収録曲を全曲昔のハード(X68Kあたり?)の楽曲風にアレンジしなおした「レトロモード」の楽曲群で、こちらも全曲収録されているようです。 …ただ、こちらに関しては敢えて厳しい意見を書きますと、ちょっと安易過ぎるかなぁ…といった印象でした。 原曲がかなりイイ出来なので尚更惜しいのですが、原曲を単にチープにしただけ、という感じがしてちょっと残念。 チャンネル数等で制限の多い昔のゲームミュージックは、サウンド担当の人が試行錯誤して曲を作っていました。 ある時は性能限界を超えるべく、様々なテクニックを駆使して努力していましたし、チープならチープなりに、その音源の響きを生かすような曲づくりをしていたはずです。 聴いていると、そういう部分が少し薄く感じるのが勿体ないなぁ…と。 ここ最近、ファミコンなど昔の音源の音を懐かしむ、もしくは「新しい」と感じる世代によって局地的にこの手の音楽がブームになっていますが、一部には「単にチープにすればいいだろ」という打算が見えてしまうものもあります。(もちろん、こねくりまわしすぎた(狭義の)Chiptuneが全て良いとは思いませんが) 作曲の岩月氏ファミコンスーファミの楽曲も経験されているとの事ですので、尚更ここに書いた意味がわかるのでは…と思います。 次回、このような企画があった場合は、もっと「作りこんだ」レトロモードに期待したいです。