Famicompo mini vol.5 投票完了

http://famicompo-mini.com/
というわけで、昨日の夕方から本格的な聴き込み&採点&コメントづけをやりまして、投票がやっと完了しました。
それにしても、やはり今回の曲の多さは異常! なんと、全曲採点&コメント完了まで丸6時間もかかってしまいました。(T_T) このまま倍倍ゲームで曲数が増えていくと、数年後には採点に丸3日とか本気でかかりそうなのが怖い…(T_T) Famicompo mini の採点システムは細かい採点が出来る&コメントがつけられるので有難いんですが、逆にそれが一見さんの投票意欲を亡くしてしまってるような気がして心配…(って、蓋を開けてみたら点数が沢山ついてたりして^^;)
このへんに関してちょっと考えてみたんですが、例えばシステムを「詳細採点」と「簡易採点」に分けてしまうってのはどうかなぁ…?? 詳細採点は現状のままですが、簡易採点は単に「気に入った曲のチェックボックスに印を入れてOKを押すだけ」みたいな感じ。(一応コメントは入力可にしたほうが良いかな) …で、簡易採点はどうポイントに反映するかというと、例えば一律「Lovin'に1点もしくは2点」とか。 現状の Famicompo mini の採点方式で、唯一客観的に量れないのが「Lovin'」だと思うんですよ。 例えば、「Techniqueが最高でもイマイチ気に入らないとか」、逆に「Techniqueはイマイチだけどなんか気になる」とか。 結局は「聴いた人が気に入ったかどうか」という部分なので、簡易採点のポイントは「Lovin'」に一番近いのかなぁ…と。 あと、「ちゃんとした採点にしないと、ネタ曲とかカヴァーの知名度だけで票が入ってしまうのでは?」って意見もあると思うんですが、私はそれでも構わないかなぁ…と思ってます。 結局、ネタで優勝しても、実力が伴っていなければ叩かれるのは必至なので(ある意味「経験者は語る」^^;)、「ネタだけど出来が素晴らしい」「引っ張ってきたネタのセンスがいい」「どちらも無いけど叩かれても平気な心(^^;)」のどれかが無いと後々苦労するので、一時的に荒れても最終的には収束するんじゃないかなぁ…と思いました。
…と、上記で色々書きましたが、私は別に運営側についてるわけではないので、今のところここまではまるっきり妄想ですのでご注意ください。(^^;)
話を戻しまして。 採点方式がメンドウなせいかどうかわかりませんが、ネットを検索してみると Famicompo mini に興味を持っている人はある程度いるものの、詳細な感想を書いてる人ってかなり少ないんですよね。 最終的に結果発表では沢山のコメントがついているのかもしれませんが、盛り上がり方が微妙でなんか寂しいので(^^;)、ここで個人的に高評価だった曲に関して、投票時コメントを書いてみようと思います。 なお、ここでの「高評価」の基準は、前述の「Lovin'が高得点」としています。 というわけで、トータル点では Technique 等が低くて他のに負けているのもあるんですが、やっぱり自分が気に入ったものを優先すべきということで掲載します。


[Cover Section]

No.03 がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜 / 深々揺々白い影 [VRC6]

  1. 後半の三角波による和風メロが非常に良く出来ていると思います。 VRC6らしいベースラインもいい味出してますね。 全体的にも聴きやすく、うまくまとまっていると思います。

No.05 バイトヘル2000 / メニュー [Classical]

  1. 元ネタは知らないのですが、聴いた瞬間豪快に噴いたwww この曲はある意味このテイストで正解かなぁ、と思います。 イイ感じでハマってますね。

No.06 ウォーザード / 邪知暴虐の化身 [N106]

  1. ヤヴァい、カッコイイ!! N106ならではのギターパート表現とメロのカッコ良さに耳を奪われてしまいました。

No.08 Mr. O. Travels in Time [VRC6]

  1. 全体的に打ち込みが丁寧でダイナミクスがはっきりしているのが好印象です。 欲を言えば、空きが出たときのチャンネルの使い方を工夫すると更に良くなるかもしれません。

No.10 N.Uematsu,FinalFantasyV / メインテーマ [VRC7]

  1. VRC7ってこんなにSFCっぽい音がするんですね! 原曲準拠で非常に綺麗にまとまっていると思います。 矩形波メロの表情(発音時間、ポルタメント、ビブラート位置等)にもっと凝ってみると、よりメリハリの効いた仕上がりになって面白いかもしれません。(原曲が元々こんな感じなので、これはこれでアリだと思いますけど^^;)

No.11 Schools Television - Opening Music (1964) - Lionel Salter [Sunsoft5B]

  1. 高音の矩形波コードが非常に印象的だと思います。 このテイストは結構好きです。

No.12 Rockman 2より/思い出は億千万 [2A03]

  1. メロの音色変化やバッキングのディレイなど結構細かい部分で凝っていて、なおかつキャッチーなメロがしっかり目立つ構成で良い感じに仕上がってると思います。 あとは、メロの発音時間や音量なんかでよりメリハリをつけるともっと良くなりそうです。

No.13 Sonic the Hedgehog 2 / Chemical Plant [Classical]

  1. 音の鳴らし方が凝ってるなぁ…カッコイイです。 DPCM無しでここまでやってしまうのは素晴らしいと思います。

No.14 Strauss,Johann II/An der schonen,blauen Donau [Classical]

  1. なんか妙に気に入ってるんですよ、コレ。 宇宙遊泳してるような感じで。 前半の最後で50%矩形波でバッキングが入ってくるところとか、後半で三角波ポルタメントかけて上がっていくところとか。 独特な雰囲気がポイント高いです。 あと個人的な好みだと、前半と終盤のブレークビーツっぽいところにDPCMをかぶせるともっとカッコイイ仕上がりになるかなー、と思いました。

No.16 Rob Lord,Discworld / Unseen University Halls [Classical]

  1. 不思議な曲ですね…独特な雰囲気づくりという点では素晴らしいと思います。 あと、ショートノイズを使った金属音がウマイと思いました。 この音が曲にアクセントをつけていて良いと思います。

No.20 {SEGA / Disney} Lucky Dime Caper starring Donald Duck - The Andes Mountain [Classical]

  1. 敢えて50%矩形波のみで鳴らしているメロと、合間に入る高速アルペジオの対比が美しいと思います。 割とシンプルですが、聴きやすくて良いと思います。

No.27 Aphex Twin / Kesson Daslef [Classical]

  1. 雰囲気作りがウマイと思います。 メロ1音1音の鳴らし方が凄く凝ってるなぁ、と。 個人的には結構好きかも。

No.29 Cheetahmen II / Level song [VRC6]

  1. なんだ、この分厚い音は!…と思ったら、DPCMで鳴らしてるんですね…これ。 更に、キックは三角波かと思いきや…VRC6の矩形波とは! まさかこんなに重い音が鳴るとは思いませんでした。 この音源構成ではあり得ないような音が出ていて驚きました。 メロなどの鳴らし方は割と普通なんですが、このへんの印象が曲全体を牽引していて魅力が増している印象です。

No.33 寺田創一、サルゲッチュ / からくりキャッスル [2A03]

  1. リズム隊が面白いですね。 特に、三角波の使い方が面白いです。 ベースラインの直前に低音を鳴らしてキックの替わりにするのはよくありますが、逆に高音を鳴らすことで、この刻みがアクセントになっていて印象的でした。

No.34 組曲「道化師」Op.26より - 道化師のギャロップ (運動会でよくあるアレ) [Classical]

  1. 原曲の特徴を良く捉えていますし、打ち込みも丁寧で好印象です。 個人的には、前半のメロやベースラインはユニゾンにせず、アルペジオを廻したほうがよりせわしない雰囲気が出て面白いかも、と思いました。

No.36 メタルユーキ,サンダークロスII/ Air Battle [VRC6][VRC7]

  1. この音源構成ながら、原曲をかなりのレベルで再現できていると思います。 あとは、三角波がキックだけに使われていたり、矩形波パートがコードのみってのがちょっと勿体ないなぁ…と思った貧乏性の私でした。(^^;)

No.40 アメディオプリンセスうぃっちぃず / Viva La!! 魔女っ娘委員会!! - famicom-mix - [2A03]

  1. 編曲が程よい感じですね。 チープ過ぎず、かといってテクニックを誇示し過ぎず…でも、よく聴くと結構凝っている、といった感じで。 非常に聴きやすいと思います。


[Original Section]

No.01 sixtee [2A03]

  1. 聴きやすくて良い感じです。 高速アルペジオもちょうど心地よい感じで鳴ってますし。 聴きやすくてかなり好きです。

No.02 rocketbutt [2A03]

  1. イントロのDPCMピアノが雰囲気たっぷりでいきなり引き込まれました。 DPCMが主体のように思わせつつ、後半ではショートノイズが暴れる展開になったりして、しっかり作りこんでありますね。

No.03 Postmodern Warfare [2A03]

  1. シンプルですが、丁寧な作りこみが好印象です。 あと、コードを鳴らした後ベースラインをユニゾンで鳴らす部分など、内蔵音源のチャンネルの少なさをあまり感じさせない構成がウマいと思いました。 

No.05 Princess of Diamonds [2A03]

  1. 全体的に不思議な雰囲気を持つ曲ですが、どのパートもしっかり作りこんでいて好印象です。 三角波のベースラインが個人的にかなりツボでした。

No.24 Desert Dilemma [2A03]

  1. メロが凝ってますねぇ。 リズム隊の鳴らし方(パターン)もかなり私好みでした。(このパターンであれば、もっとDPCMドラムを爆音にしても良い気はします) 前述の2点により、曲がハイテンションで維持できているのは好印象です。

No.25 Fluesopp [2A03]

  1. 曲調がかなり好みです。 ベースパターンとかが印象的なのに加え、アルペジオの鳴らし方が丁寧なのも好印象でした。

No.30 The wayfarer [Classical]

  1. 序盤のディレイのかかったアルペジオいいなぁ。 こういう使い方って割と王道な気もしますが、聴いてると安心します。 後半のパート割りは絶妙だと思います。 高速アルペジオと和音、メロのディレイ等を絶妙なタイミングで切り替えているので、実際のパート数よりも充実して聴こえる構成が非常に巧いと思いました。

No.32 retardation! [Classical]

  1. ベースラインに刺激的なアルペジオ、ロールするメロディ…と、個人的にはかなり好みです。 カッコイイなぁ〜。

No.34 Super Intelligence [2A03]

  1. イントロのショートノイズとDPCMパートのシンセ的な表現に驚かされました。 畳み掛けていくように刻々と変化するリズムパターンが刺激的でした。

No.37 TEMPORARY PEACE [Classical]

  1. この曲、CLASSICALの「Snow Field」を彷彿とさせて涙腺がヤヴァいです…曲自体は凄く好みです。 テクニック的な部分では、アルペジオをセルフエコーからセルフディレイに変えるともっと音に広がりが出て良いかなー、と思いました。

No.38 Sawfish [VRC6]

  1. タイトルに偽り無し!ということで、VRC6が前面に出て暴れる展開がカッコイイです。 VRC6の鳴らし方自体はそんなに凝っている(細かく音色をいじってる)わけではないものの、音色パワーで押し切っている印象でした。

No.42 A piece of your brain [VRC6]

  1. あー、メロがカッコイイなぁ。 途中で和音になったりディレイに変わったりするところなんかを含めてかなり王道な感じですね。 VRC6の音もうまく使っていて、個人的にはかなり好みです。

No.44 silicon romance [VRC6]

  1. 三角波の使い方が秀逸だなぁ。 ベースラインを鳴らしつつ、高音でパーカッションやバッキング的なフレーズを鳴らしているのが曲にアクセントを与えていて高ポイントです。(「サマーカーニバル'92烈火」の「GELGOOG」を思い出した^^;) VRC6も、細かいデューティチェンジをうまく取り入れていて良いと思いました。

No.45 Sincerely [2A03]

  1. 泣きメロ主体のある種王道的な曲ですが、個人的にはかなり好みです。 全体的な作りも丁寧で良いと思います。 2度目のAメロで微妙に音色を変えてくるあたりもニクいですw 欲を言えば、メロの発音時間はもうすこしいじると更にメリハリがついて良いかもしれません。

No.47 HOT JUPITER [VRC6]

  1. 曲調がOUTRUNの「PASSING BREEZE」っぽいなぁ…というのは置いといて(^^;)、聴いているととっても心地よいです。 テクニック的な部分を抜きにすると個人的には非常に好みです。

No.52 あの坂をのぼれば、海が見える [2A03]

  1. シンプルな構成ですが、こういう泣きメロ系は個人的に大好きです。 グッと来ますね。 メロの鳴らし方は割りと凝ってますが、それ以外のパートがシンプルなので、もう少し凝ってもいいかな、という気はしました。 あと、最後の波の音はピンクノイズ成分が大きすぎる気がするので、もう少しホワイトノイズ寄りでもいいかなー、と思いました。(ちなみに、うちの環境ではDPCMが鳴らなかったのですが…もしかしてClassical?)

No.61 Dirty Water [2A03]

  1. 発音タイミングが微妙にずれている各パートに、ポルタメントがかかりっぱなしの三角波など、曲自体を包む独特な雰囲気が印象的でした。 この手の曲はテクニック云々ではなく、曲全体の雰囲気に引き込ませることができるかどうかだと思うので、そういう意味では独特なこの世界を構築できている今の状態がベストなのかもしれませんね。

…で、もひとつ。 今回、採点で「Technique」でどうつけるかの参考に、曲によってはパートマスクして聴いてみたんですが…最近レベルが高すぎる Original Section の秘密が垣間見えました。 2A03なのにやたら厚い音の正体はDPCMだったんですね。 私なんかはどうしてもDPCMはドラム単音(もしくはスネア+キックなどは個別に音色作成する場合があります)で鳴らしてしまうんですが、Famicompo mini の応募曲では、もはやキックとベースラインの同時演奏は当たり前! 中には別に作ったファミコンの演奏をフレーズサンプリングしてDPCMで鳴らすことで発音数を倍近くに増やしている曲まで! 正直、驚きました。(@_@) …と同時に、心情的には「コレって反則だよなぁ…」と思ってしまいました。(^^;) だって、(元々の性能が低いので、凝ったことをすると音質が犠牲になるトレードオフはありますが)DPCMだったら基本的に何でも鳴らせちゃうじゃん!(実際、前述のレベルになるとDPCMパートをマスクすると曲が成り立たない!) そうなると、Chiptuneの制限音楽としての面白みが徐々に失われていくような気がするんですよね…(以前よくやってた「敢えてDPCM以外でヴォーカルを鳴らす」ってのはまさにこの思想なんですよ。 そういう意味ではやっぱりChibi-techさんは凄すぎる) もちろん、レギュレーションにはこのあたりの制限はありませんのでルール上反則ではないんですが…うーむ、このへんは以前の Famicompo mini で特に外国勢から聴こえてきた「拡張音源をあんなに使うのは反則だ」って意見と根っこは同じで、あとは個々のボーダーラインや国民性の違いだったりするのかしらん??(^^;;) まぁ、食わず嫌いなのもアレなので、今後こっちが主流になるようであれば一度試してみましょうかね。(何