第2弾「ライオン好き」公開!

というわけで、ppmckを使ってファミコンのディスクシステム音源に唄わせる為の補助ツール「ふぁミク」を使った楽曲第2弾を公開しました!

今回作ったのは、「beatmaniaIIDX 9th Style」より、マッチョな電波ソングで聴く者を洗脳し、全国のスーパーから野菜と卵と干物が消えたという(大嘘)猛烈なインパクトのある迷曲「ライオン好き」です。
曲自体は大昔にmck(まだppmckになる前の初代)で作ったことがありまして、今回は基本的にその焼き直しなんですが…ふぁミク化にあたって、とにかくヴォーカルパートが大変!(T_T) 作詞作曲 兼 ヴォーカル(だと思う)の山岡晃先生による変態的ヴォーカルがあまりに強烈で再現は困難を極めまして…まぁとにかく吐血するほど苦労した!としか云い様がありません。(一部誇張あり) ちなみに、本当にFDSで鳴らしてるってのを信じられない方もいらっしゃるかと思いまして、今回はNSFplugの演奏詳細を動画にしてみました。 右下に波形が出てるのがFDSパートです。 発音の変化に追従して音色が変化しているのがわかるかと思います。
とりあえず、原曲をご存知ない方もいらっしゃろうかと思いますので、YouTubeに揚がってた原曲を貼り付けておきます。

↑を見た後に「ふぁミク版」を見ると、割とニュアンスは再現できているのではなかろーか、と思うのですが…如何なもんでしょうか? ていうか、ここまで作ってしまうとふぁミクでどんなヴォーカル曲でも作れてしまいそうな気がしますw ppmck使いの方は「ふぁミク」を是非一度お試しください。m(_ _)m
あと、ふぁミクで2曲作ったんで、とりあえずM3-2009春ではふぁミクを使った曲でシングルを出そうかと思ってます。 「荒城の月−ご乱心−」と「ライオン好き」は収録確定。 あと1曲くらい間に合えば…と思ってるんですが、これは進み次第なのでわかりません。 詳細は固まり次第発表します。

以下、余談です。 「ライオン好き」って、頭の中のどの部分から捻り出したのかサッパリわからない謎の歌詞も魅力の1つなんですが、あまりに意味不明過ぎて常人には全く理解できません。 そこで、この曲の発表当時からずっと思ってたんですが…ライオン好きの歌詞って全編空耳で出来ているのではなかろーか、と。
例えば、サビのところの歌詞は


あかんなライオン好き ライオン好き ヒキガエル
なんですが、例えば↓こんな感じじゃなかろうか…と。

I gotta live and you killed!
Live and you killed!
He killed guy ... and you!
…なんとなく雰囲気でw 文法的に合ってるかどうかはわかりません…拙者、日本人ですから。(T_T) 誰か、こんな感じで「真・ライオン好き」の歌詞作ってくれないかなぁ…と思う今日この頃です。

余談、その2。 最近、ふぁミク用にFDS音源をいじってるわけですが、FDS音源を使うとパートバランスに苦労させられます。 私がよく使うのは、VirtuaNSFNSFplugなんですが、既にこの2つでもFDSパートバランスが全く違う上、全体的な音質も違ってるので困ったちゃんなのです。
個人的なインプレッションをいくつか上げてみると以下のような感じ。


VirtuaNSF
◎音質がかなり実機に近い(気がする)
FDSと別拡張音源の組み合わせでもちゃんと鳴る(場合がある)
△拡張音源の音量バランスが小さめ(設定で変更可)
×同時に読み込み可能なNSFファイルは1個だけ(同NSF内の曲切り替えは対応?)

NSFplug
Winampプラグイン(KbMediaPlayer版もあり)なので、複数NSFファイルの連続演奏等に対応
○設定可能箇所が多く、音質が細かく設定できる
○拡張音源の音量バランスは(VirtuaNSFと比べると)大きめ
△デフォルトでは内蔵音源がちょっと曇った発音に聴こえる(RF出力を通した出音を想定したフィルタ設定?)
×FDSと拡張音源の組み合わせによっては演奏できない(設定でなんとかなる?)
×Winamp自体の起動が超重い(T_T)

ふぁミクを使う上で特に重要なのが、デフォルトの拡張音源のバランスです。 まぁ、自分で録音してCDに収録する場合なんかは好みのバランスにいじってしまえば良いわけですが、nsf形式での配布の場合…特に「Famicompo mini」を想定した時に、プレイヤーによってはFDSパートがほとんど聴こえないとか、あるいはFDS+別拡張音源の場合、最悪NSFプレイヤーによっては曲演奏が停止したりバグる場合もあります。 「Famicompo mini」の現状のレギュレーションでは、結果発表まで曲名と使用音源(カヴァーの場合は更に原曲作曲者)しか表示されません。 本当は、データ作成者から「○○のプレイヤーで聴いて欲しい」とか「音量バランスは○○パートを少し上げ目で」みたいなコメントも一緒に貼っておけるといいんですが…ご検討戴けませんでしょうか?>主催者のK->様 そうじゃなければ、あらゆる場合を想定して、どのプレイヤーでも何となくよく聞こえるような中間的なパートバランスにするか、最悪「○○のプレイヤー以外で聴いた人は無視」みたいな作りにするしかありません。 でも、作者だけでなくリスナーにとっても「作者の考える最善の状態に近い環境」でなければその曲の真価を評価できないので、それはそれで勿体無い気もします…
あと、エミュレータでの音量バランスもそうなんですが、FDSに関してはもう1つヴォリューム指定についてちょっと疑問が生じています。 ppmckのMMLリファレンスを見ると「Fトラックでは、v33以上はv32と同じ音量です。」とあります。 即ち、FDSパートでは音量の最高値は「v32」ということのようです…が、過去にFDSデータを実機で鳴らした際にv33以上を認識していた気がするのです。
随分昔にFamicompo miniに投稿した「Daisuke」という曲があったんですが、FMPSGのCD用に実機で収録した際、FDSのヴォーカルパートだけやたらと大きな音になった事があったんです。 その時は、音量データに「v63」までのレンジを指定していました。 その頃は「v32以降は同じ音量」というのを知らずに作っていたので、エミュで演奏させた際も「あんまり音量変わらんなぁ…」と内心思いつつ作ってたんですが、実機で鳴らしてみたところ、音量が倍くらい出ていて随分驚きました。 その時の記憶をふと思い出して、「もしかしたら実機ではv63までの音量を認識するのではないか?」とふと思ったわけです。
いずれちゃんと検証してみたいと思いますが、FDSパートの音量については、とりあえず以下の可能性を考えています。

  1. エミュではv32までだが、実機ではv63まで発音可能
  2. v32までしか鳴らないのは間違いないが、実機とエミュのパートバランスが極端に違う
  3. 実機の個体差でパートバランスが極端に違う
  4. 実機の個体差でv63まで鳴るのとv32までのが存在
  5. うちの改造ファミコンサウンド出力をバイパスしているのが原因(どこかのピンから出力を直接取ってたはず…詳細は忘れました^^;)
  6. 単に私の記憶違い(^^;;)

ちなみに、「v32以降が同じ音量」の元ネタは恐らくこちらのようです。 ただ、ファミコンはロットによって音の鳴り方が違っている場合があるので、「ロットによって鳴り方が異なる」って可能性も否定はできません。(確か、初期型のファミコンではショートノイズが鳴らないとか、AVファミコンだと音量バランスが違うとかいう話を聴いた記憶があります。 あと、パチモンのファミコンは全般的にサウンド再現率が低すぎるとかT_T) ただ、今考えると単に「サウンド出力をバイパスしている」のが原因で拡張音源と内蔵音源のバランスが崩れてるだけな気もするなぁ…うーむ。
いずれ、実機録音をする際にこのへんも調べてみたいと思ってます。