M3で入手したお気に入りCD

というわけで、色々と買ったり戴いたりしてきました。 まだ全部聴けていないんですが、「コレはっ!」というものをいくつかご紹介します。



(Amazon) まもるクンは呪われてしまった! アレンジトラックス


というわけで、以前から当ブログでも絶賛し、勢い余って同人誌を作って作曲者の安井さんにインタビューまでしまったほど大好きな「まもるクン〜」の曲なんですが、まさかのフルアレンジバージョンアルバムが登場! …というか、実質「XBOX360版『まもるクン〜』サウンドトラック」です。(XBOX360版は音楽がオリジナルとアレンジバージョンが選択でき、ここに収録されているのはXBOX360版で新たに作られたアレンジバージョンのほうです) ただ、実際のゲームで違和感無く聴けるよう、アレンジによる「壊し具合」はかなり控えめで、どちらかというと「グレードアップバージョン」というほうがしっくり来るかも。 各楽曲とも原曲のテイストを色濃く残しつつ、音色の差し替え&エフェクトがかかってより音に広がりが出た印象です。(その分、原曲よりメロが控えめに感じてしまうのが惜しい) shun._せんせのうちでゲームをプレイしたときに聴いた感じではさほど違いが感じられなかったんですが、今回出たサントラをヘッドホンで聴いてみると、各パートで細かくパンが振られていて、その位置で自己主張をしているのが明確で非常に心地良いです。 原曲とはまた違った面白さがあるので、是非原曲と聞き比べてみると良いでしょう。(個人的には、もっと徹底的にぶっ壊したアレンジも聴いてみたいですが…安井さんお得意の「ベアナックルIII」風みたいなw)
あと、今回のサントラでもう1つ注目すべきなのはブックレット! 作曲者の安井さんが「昔のゲームミュージックサントラを意識してこだわって作った」とおっしゃってたんですが、全楽曲のライナーノーツと楽譜(1曲)がついてます。 …いやぁ、色々とわかってるなぁ。(^^) こういう「お約束」ネタって、80〜90年代ゲームミュージック好きのある種共通言語みたいな。 ライナーノーツを見ていると、楽曲が出来た背景などが垣間見えて面白いです。(私が気づかなかった元ネタなんかを匂わせる発言があったりとか) あと、譜面に関しては、安井さんから「間違いが無いかどうか確認してくださいw」とか云われたんですが…いや、ゲームミュージックアルバムについてる譜面は間違っててナンボでしょう!とw もし、それを踏まえてわざわざ間違いを仕込んでるとしたら凄いですね〜 そのうち「間違い探し」もやってみたいですw

KIZANさんのCDいろいろ


今回、珍しくM3のカタログを事前に買っていったんですが、巻末のキーワードを見ると「Chiptune」というタグを登録していたサークルはうちも含めてたったの3つ。 ちょっと寂しいなぁ…と思いつつ訪れたのが、「Chiptune」を掲げている貴重なサークルの1つ「KIZAN」さんです。 実はKIZANさんはFMPSGのことをご存知で、普通にCDを買おうと思っていたら逆に何枚か戴いてしまいました…どうもありがとうございますm(_ _)m
KIZANさんでやっている音楽は、FMPSGよりももっとストレートなまさに「Chiptune」で、nanoloopを使って表現したGABBA的な音楽は、リスナーに媚びないある種ストイックな出来になっています。(なので、FMPSG以上に恐らく聴く人を選ぶ作品だと思います) nanoloop+GB音源らしい「これこそChiptuneだ!」的な音が印象的でした。 ただ、「GABBA」という側面から見ると、もう少しぶっ壊したほうが面白いかも?と思いました。 原因の1つが「キックが軽い」ことなんじゃないかなー…GB音源はあまりいじった事が無いのですが、ファミコンだったら三角波キックの破壊力が猛烈なので、例えばGB音源の波形メモリ部を三角波にして、そこにキックをやらせてみるとか。(nanoloopで出来るのかどうかはわかりませんが…) あとは、矩形波もデューティ比を高速切り替えするとか、高速アルペジオを使って音階を色々切り替えるとかしてみると、もっとぶっ壊れた雰囲気が出て良いかも、と思いました。



Underground Lovers / 文鳥Online。

実は今回、FMPSG012にもご参加戴いた「しの」(FMPSGでは「shino」名義)さんのサークルのアルバムです。 東方系はあんまり詳しくないんですが、しのさんのアレンジではよくSCC音色が使われており、今作でもその手の音が楽しめます…が、なんと云っても「ネイティブストライカー」が超反則www(実は前回プレビュー版を戴いてたのでネタは知ってたんですが…改めて聴いてまた噴いたw) いやぁ、よくわかってらっしゃる!(何 ナイスト好きなら聴いた瞬間噴くので覚悟してくださいw
ちなみに、最初に書いたFMPSG012のshinoさんの曲! これがまたもー!! 超SCCしていて超最高なのでこちらも是非!!!


Length1419
とおくできこえるデンシオン
最近、CD屋とかで全く知らないアーティストのアルバムでも、何故か惹かれて買ってしまうことがあります。 思いっきりハズれな事もあるんですが(^^;)、中には凄くお気に入りで「大当たり」なことも少なくありません。 そんな直感を信じて買ったアルバムがコレ。 サークル名(最初はアルバムタイトルだと思ってたのは内緒^^;)を見て「エレクトロニカ系か?」と思ってたところ、実際聴いてみるとそうではありませんでした…が、楽曲は超お気に入りで結果オーライ!直感バンザイ!!といった感じで、今回のM3で一番の収穫かも。 簡単に書くと、大島ミチル風…というか、もっと具体的に書くと「ICO」のテーマ曲とか、「ワーズワースの冒険」のテーマ曲みたいな雰囲気。 1曲目を聴いた瞬間、その世界に引き込まれてゾクゾク来ました! こういう世界観は大好きです。 このアルバムは全編ヴォーカル曲で、どうやらVOCALOIDによるものらしいのですが…この声が物凄く世界観にマッチしてるんですよ。(「初音ミク」のようなアイドル声とはちょっと違う感じですが…違う種類なのかな?) 流石に無茶をして発音が途切れ途切れになっている箇所があるのが惜しいところですが、それ以外はとても良く出来ていると思います。(この声が出るVOCALOIDならちょっと欲しいかも) もう何度も聴いてますが、飽きませんねぇ。 聴いている間、目の前に異世界のビジョンが広がる…それくらいの説得力がこのアルバムにはあると思います。 他の作品も聴いてみたい!

メイドさんベスト!!復刻盤
このタイトルにピンと来たあなたは(以下略)ということで、M3のカタログを見ていて偶然見つけた「田所広成」の文字。 関わった会社のWebサイトもここ数年更新が途絶えており、行方不明?との噂も耳にしたので「え?ええっっ??」と半信半疑でそのブースに向かうと…なんと(たぶん)ご本人様が鎮座しているじゃぁありませんか!!(確認してませんが、あの風貌はネット上で何度か見た写真のその人に間違いないと思います) 田所氏といえば、大昔からゲーム業界(主にアダルト方面)にいらっしゃった方で、数々の問題作を世に問うてきたわけですが、そこで発表された「エロくておバカで気持ちいい音楽」の数々をアルバム化したのが「メイドさんベスト!!」でした。 …っても、私自身はその手のゲームはほとんどやってない(のに加え、田所氏の最近の作品はトンガリ過ぎていて多分私の好みじゃない)のですが、このアルバムは数年前にヤフオクで見つけて、魔がさして思わず買ってみたところ…超ハマった。 放送禁止用語がバンバン出てくるので、エロ耐性が無い人には勧めませんが、そうじゃなければ死ぬまでに一度は聴いておくべき! とにかく楽しいです。 世間的には「メイドさんロックンロール」が一番人気らしいのですが、個人的には「メイドさんパラパラ」と「せいしをかけろ」がお気に入り。 特に後者のバカバカしさといったらもー!(※何故表記が平仮名なのかはお察しください) あと、最後の「メイドさんレゲエ」で「○o○○ってすばらしい」というのをリピートで聴いていると「あぁ、イイなぁ〜」と。 幸せになれますw ちなみに、今回の「復刻盤」では新曲2曲追加収録&歌詞付き! この曲のオフィシャルな歌詞がついてしまうなんて…革新的!!みたいな。 ていうか、ブックレット見て気づいたんですが、続編が出る…っていうかもう出てるの?? ヤヴァい、超聴きたい!!
ちなみに、田所氏とちょっとだけお話したんですが…個人的に今までの行動から物凄くアナーキーな方でトガりまくってるのかと思いきや…意外にも普通のおじさんでした。(^^;) 最近のことについて訪ねると「それはちょっと勘弁してください…」みたいな感じで、色々とあるんだろうな…と思わずにはおれませんが(^^;)、ご健在なようでなによりです。 この方は、過去にエロゲーメーカーを立ち上げては頓挫(追放?)の繰り返し…というイメージが強く、音楽も「メイドさん〜」シリーズが受けたせいでイロモノ的キャラクターの印象が強いんですが、その実は本当に音楽が好きな方なんじゃないかなー、と。 実はゲーム業界にもかなり昔(少なくともファミコン時代)から関わっているようで、GMCLにもファミコンゲームのコンポーザとしてちゃんと名前が載ってる! 出世作メイドさん〜」も、イロモノ的印象が強いんですが、リスペクト対象が明確で聴いていて楽しいです。(きっとレコーディングの時も悪ノリして笑いながら収録してたんじゃないかと推測) 実際、今回の「復刻盤」ライナーノーツでは、(恐らく)田所氏自ら「この曲は○○っぽさを狙って…」「この場面は○○をリスペクト」みたいなのが何度も出てきます。 また、イロモノ曲以外も名曲が沢山あります。(○姉妹のゲームを普通に持ってますが、曲いいじゃん! 当時エロゲーっぽくないってあちこちで叩かれてましたけど) なかなか表舞台に出られない事情とかあるんでしょうが、田所氏には今後とも楽しい音楽をバンバン作って戴きたい次第です。