C SCENE/武富智 & サイン会

…というわけで、昨日に引き続き本日は、拙者的一大イベントである武富智先生の初サイン会に行ってきました!
…とその前に。 今回のサイン会開催のきっかけとなった、武富智先生の最新短編集「C SCENE」をご紹介します。



(Amazon) C SCENE (武富智短編集) (愛蔵版コミックス)




武富智先生といえば、先日遂に完結した「EVIL HEART」が長編作品の代表作ですが、実は珠玉の短編作品も沢山描いておられます。 今回発売になった「C SCENE」は、2003年に刊行された「A SCENE」「B SCENE」以来、実に8年ぶり(!)となる3冊目の短編集です。 前回の短編集の後、長編作品「EVIL HEART」「この恋は実らない」を手がけられた武富先生ですが、その時の様々な経験が今回の「C SCENE」に反映されているようです。 今回の短編集は、これらの長編連載の終了後に描かれた作品がメイン(※「どんぐり飴」のみ、EVIL HEARTの執筆中に掲載)ですが、実は武富先生の絵柄はEVIL HEARTを境目に、そしてEVIL HEART執筆中にも大きく変化しています。 元々魅力的な絵を描かれる方でしたが、最近の作品では特に人物の表情が以前にも増して人間味溢れる素晴らしいものになっています。 ここまで吸い込まれそうなほど魅力的な表情を描ける漫画家は数えるほどしかいないのではないかと。 瞬きをする間も惜しいほど、その絵に釘付けになってしまいます。
そして、絵の素晴らしさはもちろんの事、その絵を活かすストーリーも素晴らしいです。 以前は若者の恋愛模様…主に「若さゆえの過ち」とか「若気の至り」的な部分をコミカルかつドラマチックに描いた作品が多かったのですが(今回の短編集にもその手の作品がいくつか収録されています)、「C SCENE」ではそれらの作品よりも、「歳を重ね、様々な経験をしたからこそ気づく感情や言葉の重み」を扱った作品のほうが印象に残りました。 これは間違いなく、武富先生の渾身の一作「EVIL HEART」を経たからこそ出てきた作品なんだと思います。 作中で語られる言葉が、登場人物の表情が、とにかく心に突き刺さる。 これらの作品を読んで、もう何度泣いたことか…EVIL HEARTで心を奪われた方なら絶対に読んでおくべき作品だと思います。

ここで、「C SCENE」に収録されている作品の軽い紹介と感想を書いてみたいと思います。


どんぐり飴
主人公「梓」が、とある出来事をきっかけに過去を走馬灯のように思い出し、更に自分のいない世界を見てしまうことによって、改めて身の回りの人の想いと自分の感情に気づく話。 この話はとにかく、ラスト近くで梓が泣くシーンが素晴らしすぎてもう! 最近のマンガの中ではダントツに泣き顔が魅力的なヒロインだと思います。 このページは本当に何度観てもその絵に吸い込まれそうになります。

C SCENE「どんぐり飴」より (P32)
ちなみに、この作品では「この恋は実らない」のヒロイン百合子さんがコソっと出てますので、是非探してみてください。
(2001/3/2追記: どんぐり飴屋さんも実は「この恋」に出てくる焼き芋屋さんっぽいです。他にも色々な隠れキャラ?が出てくるようですので、是非全部見つけたいですw)
 
 
Yell
この作品は以前blogでも取り上げているので、詳しくはそちらを是非。 私は、この作品のモチーフは武富智先生自身なんじゃないかな?と思ってます。 そう思いながら読むと色々なことを考えさせられる作品です。
 
 
スゥィート10ショット
身勝手な男「忠」と、その彼に振り回されっぱなしの「佐奈恵」。 佐奈恵は忠と別れる決意を秘めて彼とバドミントンの勝負をする中で、自分の本心に気づく… このテイストは以前の短編集でも見られたパターンですが、ラスト前のドンデン返しが面白かったです。 予定調和を敢えて一旦崩す返事に最初は唖然としたんですが、その直後に本当の気持ちが打ち明けられてイイ感じで終わります。
 
 
彼とアルミケースの底
駅前に留めてあった自転車のカゴに入っていた謎のアルミケース。 その中身を巡って妄想するうちに様々な感情に気づいてしまう… このシチュエーションでこういう物語が出てくるという発想が素晴らしいです。 途中の黒い感情は人間の本質を見抜いているようで心にグサリと刺さる一撃でした。 しかし、最後のオチがこれまた秀逸で…最後の最後でちょっと和みました。(^^)
 
 
大恋愛
ヴァイオリニストを目指す男子高校生「加瀬」が、いつも自分のヴァイオリンを聴きに来る「菅野」に恋愛感情を持つが、その感情に惑わされるとヴァイオリンの演奏がムチャクチャに…恋愛とヴァイオリンのどちらを取るか?という話。 この話では加瀬の表情が肝となるコミカルな作品に仕上がってます。 個人的には、コンクール終了後に加瀬が先生に放った「とある一言」が強烈で忘れられませんw
 
 
SUPER HEROINE
これはヤヴァいです。 読んだら絶対泣く。 この話が掲載されたのは「アオハル」という雑誌で、この雑誌のコンセプトはそのまんま「青春」…なんですが、この話の主人公は、一見青春からは最も遠い堅物なご老人。 しかし、物語が進んでいくと「本当の主人公」が見えてきます。 それは、ご老人の生きている「今」には出てこないんですが、確かな愛情と絆で結ばれており、その事に気づいた時にはもう… 彼女は確かに「SUPER HEROINE」でした。 この作品は、EVIL HEARTで人と人のつながりや絆を掘り下げて描くという経験を経たからこそ描けた作品だと思います。 他の作品も素晴らしいのですが、これは特に皆さんにも是非読んでいただきたい作品です。
 
 
B SCENE AND BOYS LOVE
この作品は、前作「B SCENE」に掲載されている「いつか忘れてしまうけど」の続編ですので、まずそちらから是非。 前作も元々退廃的な作品で、その影を本作でも引きずっている感があります。 最後は、希望が見える部分と、その一方で一筋縄ではいかない現実の両面を提示したところで終わります。 個人的には若干スッキリしない部分が残る作品なのですが、もしかするとこの作品は更に続くのかな…?とも。

…改めて各作品の紹介を書いてみると、武富先生の短編って実は突拍子も無い設定が結構あって説明するのが難しいですね…(^^;) 突拍子も無いドラマチックなシチュエーションはある意味マンガならでは…でもあるのですが、そこに描かれているのは誰しもある程度経験のある人間味溢れる感情で、どこかしら共感できるものが多いのも事実です。 現実を淡々と見せるのではなく、ダイナミックな切り口から限られたページ数で普遍的感情を「魅せる」武富先生の手腕には改めて驚かされました。


…さて、そんな「C SCENE」のサイン会に行ってきました。 今回、サイン会に並んでいる最中、改めて「C SCENE」を読み直していたのですが…やはり何度読んでも「Yell」と「SUPER HEROINE」で泣く。 実は、会場に行くまでの電車の中でも少し読んでたのですが、「Yell」の途中で涙腺がヤヴァくなって読むのを止めていたのでした。 そんなわけで、武富先生にサインをして戴く時に、「C SCENEって電車の中で読めないんですよ…絶対に泣いちゃうんです。 さっきも『SUPER HEROINE』読んでて涙が…」と自分で言いながら、SUPER HEROINEの1シーンを思い出して少し泣けてきたところで、武富智先生から戴いた一言…

「泣かないで。」

うわー!サイン会で先生にお礼を云うつもりが、逆に先生に励まされてしまい恐縮至極… 緊張してほとんど目を合わせられなかったのが少し心残りでしたが、色々な意味で忘れられないサイン会になりました。 武富智先生、どうもありがとうございました!

FUCK THE FAKE STAR/黒夢

はじめに書いときますが、本日のエントリはゲームミュージッククラスタChiptuneクラスタの方には意味わかんないと思います。 お好きな方だけどうぞ。
…というわけで、黒夢の復活ライブ「FUCK THE FAKE STAR」に行ってきました!
実は、2年前の解散ライブ「the end」も生で観たんですが、その時は嵐のように過ぎ去ってしまい、正直「…えっ?これで終わり??」みたいな感じでした。 しかし、今回のライブは前回とはまるで違っていました。 期待を裏切らない王道と黒夢らしい裏切りの連続、そしてそれらをひっくるめたライブ全体のコンセプト…全てに痺れました。 演奏前にBGMとして流れた曲はインストのFAKE STAR…なんですが、いきなり原曲破壊で実にavexらしいというか…(どうもアレはトリビュートアルバムに入ってるらしいとの情報が。アレまだ買ってないのですよ…^^;) ライブの1曲目は王道のFAKE STARでは?という憶測が結構あったんですが、ここで早くも1つ目の裏切り。(※その後、アンコールで普通に演奏もされました) そして、演奏開始1曲目は…なんとBEAMS しかも、黒夢なのに全員白装束! ここで2つ目の裏切り。 この曲が1曲目というのは正直予想してなかった…でも、拙者にとっては黒夢を知るきっかけになった曲なので、懐かしさと共に色々な感情が湧きあがって来ました。 その後は、デビュー時からの黒夢をなぞるように古い曲から新しい曲へ…特に、2ndアルバム「Cruel」から、まさか『sister』が出てくるとは思わなかったので動揺を隠せない拙者。(@_@) 3rdアルバム「feminism」からは「解凍実験」〜「カマキリ」が! カマキリは予想してましたが、「解凍実験」を絡めてくるとは…しかも、今回のバンド編成はヘヴィ寄りなのでこれがえれぇカッチョイイのなんの。 痺れましたわ。 このへんのラインナップで面白かったのが、曲の最初に打ち込みの新しいフレーズが付加されていたことでした。 聞き覚えの無いイントロから始まるので、最初は「何の曲だろう?」と首を傾げつつ、聴き進めると「あー、あの曲ね!」と納得。 雑誌のインタビューで清さんの「打ち込みとかそういうのも取り入れたい」的な発言を見た記憶があるので、「なるほど…こういう事なのか」と納得。 今回は主に前奏のみの演出でしたが、曲によっては曲中の間奏で打ち込みフレーズが流れたり、曲自体の調が変わったものもあり、新鮮で面白かったです。 あと、このへんのラインナップで個人的に「あー、黒夢だなぁ」と思ったのが、人時さんのベース三部作(と拙者が勝手に思ってる)「masochist organ」「gossip」「Walkin' on the edge」の3曲が演奏されたこと!(※masochist organのみ臣さんの作曲です) 拙者の座席からは少しベースが聴きづらかったのが少し残念だったものの、ここは今後DVDとかでフォローされるでしょう…と期待。 後半は、予想どおりライブ栄えする末期(CORKSCREW)の楽曲メイン。 一通り盛り上がったところで一旦終了。 その後はお約束のアンコール…なんですが、今回はトークが長め。 しかも、sadsやソロとはちょっと違う、黒夢の頃の「やんちゃ坊主」的なトークがもう! 「the end」が黒夢の初ライブだった拙者にとっては、ビデオやDVDで観たこの手のトークもなんか楽しくてしょうがない。 そして、流れた曲がまさかの「優しい悲劇」…これは流石にやらないと思ってたのでちょっと驚いた。 …かと思えば、CORKSCREWの曲、更には新曲「ミザリー」など、もはやなんでもアリ状態に。 このへんで改めて確信したんですが、今回のライブは曲だけではなくて、清さんの衣装や演出を全部ひっくるめたコンセプトとして、過去の歴史をなぞる演出だったのかなぁ…と。 パーカーを脱いで現れた短髪に黒バンダナ、青のテンガロンハットなんかは昔の黒夢で見覚えのある衣装でしたし、よく考えたら「masochist organ」が流れてた時と、その次の『sister』が流れてた時にステージに映し出されてた「黒夢」ロゴの違いは、まさにその時期に観たロゴのオマージュ。 それに気づいて途中からちょっとニヤニヤしてましたw 1つ意外だったのが、ラスト直前に演奏したNEEDLESS。 個人的にはそこまで思いいれのある曲ではなかったのですが、清さんのトーク「この曲はリハで演奏して色々な想いが…」という発言の後、少し涙ぐんだように見えた気が…? この曲は歌詞も含めてもう一度ちゃんと聴いてみたいなぁ…と。 そして、ラストはお約束の「Like @ Angel」! 全てが終わった後、ステージ上で自然と抱き合う清さんと人時さん…なんか嬉しかったです…ちょっとグッと来た。 今回のライブはここで終了だったのですが、全員が退場した後もステージ上には映像が…そして、最後にステージ上に表示されたのは「新しい羽を手に入れた」(というような意味の英文)(「FEATHER」だと羽というよりは「羽毛」なのでちょっとイメージ違うんじゃないかな…?という野暮なツッコミはとりあえず置いとこう…) ここで今回のコンセプトを悟って「あぁ…伝えたかったのはそういうことなんだ」と。 正直、ここまでコンセプチュアルな構成になっているとは思わなかったので、完全に「やられた!」と。 最後の曲「Like @ Angel」の歌詞に出てくる「天使の羽」は、もはや過去の焼き直しではなく、新しい羽なんだ…という強烈なメッセージでした。 黒夢のコンセプトである「過去を否定して新しいものを創る」のと同時に、「否定し続けることしかできない」という過去すらも否定する身軽さが今の黒夢なんだなぁ…と。 それに気づいた瞬間、なんだか色々と嬉しくなりました。(ライブ終演後にグッズ売り場のグッズが全て黒から白に変わってたのは商魂逞しすぎだなー、とも思いましたけど^^;)
黒夢は大学の頃テレビで「BEAMS」を聴いて知り、そこからインディーズに遡って聴いてそのダークな世界観にハマりつつ、現在進行形のキャッチーな部分、それをアルバム毎に全否定していく姿勢など、色々な部分でハマってました。 なので、黒夢が活動停止してしまった時は本当に悲しかった。 なので、今回の復活劇は嬉しかった…はずなんですが、正直なところミザリー」を聴いた時はかなり不安があったのも事実です。 落としどころとしては確かに「黒夢っぽい曲」ではあるものの、過去を否定するほどのパワーは感じなかったのも事実ですし、清さんの元々持っているパーソナリティがそのまま出ている気もして、まだこのシングルだと「黒夢である理由」が見えなかったんです。 正直、ライブが迫っても、昔のように心躍る感覚が少なく、不安の方が大きかったのも事実。 ある意味今回の復活ライブは黒夢という存在が自分にとって何なのか」を見極めたかったのかもしれません。
でも、今回のライブを見て1つ確信した事があります。 なんだかんだ云っても「あー、やっぱり黒夢が好きなんだな」と。 そういう意味では、今回のライブを生で観れて幸せでした。 今後、どんな曲が飛び出してくるのか…物凄く楽しみです。

SuperSweep安井洋介氏、「FMPSG015 -いちご-」に参戦決定!!

http://taka-p.homeip.net/fmpsg/
前回のエントリでご紹介しました、M3-2011春(今回は無抽選でしたので、M3参加も既に確定しています)で頒布予定のサークルFMPSG新譜「FMPSG015 -いちご-」に…なんと!

安井洋介氏、緊急参戦決定!!

エライ事になりました…夢じゃありません!(安井さんご本人から告知の許可も戴きました)
本blogをご覧の方は既に安井さんをご存知の方が多いと思いますが、ご存知無い方の為に、安井洋介氏のプロフィールを軽くご紹介します。

  1. 氏名: 安井 洋介(やすい ようすけ)
  2. 職業: ゲームミュージックの作曲・編曲など
  3. 所属: SuperSweep
  4. 代表作: まもるクンは呪われてしまった!ESCHATOS(エスカトス) など

まもるクンは呪われてしまった!」オープニングムービー :
ESCHATOS 第2弾トレイラームービー (Trailer Part 2) :

というわけで、代表作のムービーをご覧いただければ一目(一聴?)瞭然かと思いますが、安井さんの楽曲はとにかくキャッチーです。 特に、当時リアルタイムで聴いていたアラフォー世代の方ならすぐピンと来ると思いますが、特に上記2作の楽曲に関しては、80年代末期〜90年代前半のゲームミュージックのテイストを意識しているのは間違いありません。(…というか、完全にnamcoの「SYSTEM II」の音ですよね…安井さんの所属しているSuperSweepの社長は、この時代にナムコのアーケード楽曲を支えた細江慎治氏なので、ある意味納得かも)
この2作品は、楽曲のテイストのみならず音色も当時のFM+PCM音源のテイストで作られているのがミソです。 当時のゲームミュージックを知る方ならニヤリとすること請け合いです。
その造詣はFM音源に留まらず、ゲームミュージックアレンジのコンピレーション盤などでは、SCC音源などの音色を使ったアレンジも発表されています。 例えば近作ですと、先日発売されました「悪魔城ドラキュラトリビュート Vol.1」というCDに収録されている作品は、明らかにSCC音源をイメージしたアレンジに仕上がっています。(CD販売サイトで試聴できます
このように、80〜90年代のゲームミュージックテイストを作らせたら現役コンポーザの中でもトップクラスの安井氏ですが、氏の作品は、最近の懐古趣味的ブームに乗って単にうわべ(音色や発音数)だけをオールドゲームミュージックに似せたものとは一線を画しています。
まず強く感じるのは、とにかく1音1音が計算し尽くされていること。 よく聴いていただければわかると思うのですが、音色の選び方、各音のKeyOffのタイミング、節回しの1つ1つに至るまで、生理的に心地良いベストタイミングに調整されています。 これは、実は地味に凄いことでして、当時のゲームミュージックコンポーザでも、ここまでちゃんと調整できていた人は少なかったように記憶しています。 ましてや今、Chiptuneやオールドゲームミュージックを「なんとなくチープなもの」程度にしか捉えていない、とりあえず流行に乗っかっただけの方の作品では、まずここまでの調整はされていないはずです。
そしてもう1つ。 氏の作るゲームミュージックは、オールドゲームミュージックのテイストを前面に出しながら、裏で結構凄いことをやっている事が多いんです。 例えば、和音1つを取っても、非常に複雑な和音構成となっている場合があります。(拙者は音楽理論に疎いので、理論的にはよくわからないのですが…^^;) また、バックグラウンドで薄く鳴っている動く音なども凄く凝ってまして、大変耳コピ泣かせな楽曲が多いです。(実際、私も何度か「まもるクン〜」を耳コピしたことがありますが、なかなかあの響きが出せずに大いに悩みました)
実は、安井氏は決してオールドゲームミュージックテイストだけで勝負しているコンポーザではありません。 例えば、氏の初期作品「テクニクティクス」に収録されている「Segment4」などでは、4つ打ちミニマルのハードテクノを披露しています。 初めてこの曲を聴いた時は、「SuperSweepに今までに無い新しい感性を持つ方が入ったなぁ」と驚いたものです。 実は、最初に書きました「まもるクンは呪われてしまった!」でも、ラストステージ〜ラスボスあたりの楽曲で、この手の感性を匂わせる楽曲がいくつかあります。

※この動画は、テクニクティクスの続編「テクニクビート」のものですが、テクニクティクスと同じ楽曲です
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(Amazon) テクニクティクス (サウンドトラック)




(Amazon) TECHNIC BEAT SOUND TRACK


安井氏の楽曲は、単なるオールドゲームミュージックの模倣ではありません。 自身の持つ様々な感性を作品に惜しみなく注ぎ込み、当時は様々な制約で出来なかった新たな表現にも挑戦しているのです。 「ゲームミュージックらしさ」が失われたと云われて久しい昨今のゲームミュージック界において、安井氏の楽曲は懐かしさと新しさを兼ね備えた唯一無二のものであると確信しています。 …ていうか、これだけイイ曲を作るのに一般の知名度が低すぎるのは勿体無いです、マジで。 このまま埋もれさせておくのは、ゲームミュージック界にとって大きな損失です!
とりあえず、安井氏の楽曲をちゃんと聴いてみたいのであれば、「まもるクンは呪われてしまった!」のオリジナルサントラ(と、XBOX360版のアレンジサントラ)が出てますので、まずはこちらを! ここまでの紹介でグッと来た方であれば、絶対に買って損はしません!


(Amazon) まもるクンは呪われてしまった! サウンドトラック


(Amazon) まもるクンは呪われてしまった! アレンジトラックス




また、ESCHATOSに関しては、これを書いている時点(2011/2/6)では未発売のゲームですが、このゲームの初回限定版には本作のサウンドトラックが付属するそうですので、こちらも期待大!です。


(Amazon) ESCHATOS(「ESCHATOS サウンドトラックCD」同梱)



…というわけで、そんな安井洋介氏も参加する、サークルFMPSGの新作「FMPSG015 -いちご-」、まだまだ楽曲募集中です! 皆様のご参加をお待ちしております。m(_ _)m

そういえば…

最近、はてなダイアリーの更新が月1くらいですね…(^^;)
以前書いたとおり、今はtwitterにいる事のほうが多いかもしれません。 誰かが「twitter始めるとblogを更新しなくなる」って云ってたけど本当だわ…twitterのほうが手軽だもん(^^;)

1回に140文字なので、ここで書くほどの情報量はありませんが、その分思いついたことを脊髄反射的に垂れ流しています。 こちらでやってますので、フォロー・リムーブ等はご自由にどうぞ。
ただ、「フォロー返し」は確約できませんので、そこはご了承ください。m(_ _)m

新作「FMPSG015 -いちご-」楽曲募集開始!

http://taka-p.homeip.net/fmpsg/
けまでとうございます。(遅
今年は色々あって実家に帰らなかったり、年末に風邪で寝込んだり、なんだか節目がハッキリしないままなんとなく年が変わった今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。(挨拶

いつもよりちょっと早めですが、5/1(日)に開催されます「M3-2011春」に向けて(※申し込みはしてますが、まだ抽選結果が来ていないのでブースが取れるかどうか未定です)、Chiptuneサークル「FMPSG」の新譜「FMPSG015 -いちご-」に収録する楽曲を募集します!
…ん?と思った方、いつも聴いてくださってありがとうございます。m(_ _)m そうです…今回のサブタイトルは一味違います。 なんてったって…

い ち ご 。

今までは英文でカタいサブタイトルが多かったんですが、ここに来てちょっと意外なチョイスのサブタイトル。 サブタイトルは、基本的にFMPSGメンバーから案を募って多数決で決めるんですが、今回は今までに無いイメージのサブタイトルになっています。 元々はナンバリング「15作目」=「15」=「いち・ご」=「いちご」ってとこから来た案なんですが、この言葉の持つ甘酸っぱい響きや親しみやすさがメンバーの共感を得て、このたび新作のサブタイトルとして正式に決定しました。
サークルFMPSGを設立してから早や7年ちょい。 その間、FMPSGはずっとChiptune(と今では呼ばれるもの)を題材に音楽を発表してきました。 お蔭様で、毎回多数の参加者に恵まれ、CDもコンスタントにリリースを続けることができました。 しかし、FMPSGの存在をご存知の方が増えた反面、敷居の高さを感じて参加を躊躇される方もいらっしゃるようです。 その要因の1つとして、もしかするとジャケットやサブタイトルの「お堅いイメージ」もあるのでは?というのを少しだけ感じていました。(実は、ジャケットデザインに同人系CDで良く見かける「萌え絵を使わない」というのはサークル設立当初からの私の意向で、ジャケットデザインの方にもその旨をお伝えしてそうして戴いています) しかし、今回敢えてサブタイトルからその壁を崩すことで、敷居を少し低くできたら…という願いも込めています。

最近はChiptuneを取り巻く環境も変化してきており、昔ながらの8/16bitパソコンやゲーム機の内蔵音源に限らず、より柔軟で発音数の多いソフトウェア音源、DAWから手軽にChiptune音色を扱える環境、更にはスマートフォン用のChiptuneアプリの出現など、確実にその敷居は下がっていると感じます。 実際に、私(※コレを書いている時点で36歳)より一回り以上も若い方がChiptuneに興味を持ち、単なるノスタルジーに留まらない新しいChiptuneを創造しています。(サークルFMPSGにも20代の方がかなり増えました) 少しづつ形を変えつつも、Chiptuneは音楽表現の1つの手段として、確実に次の世代に受け継がれているのを感じます。 実は、私がサークルFMPSGを立ち上げた理由の1つがまさに「失われつつあるChiptune(と今は呼ばれる音楽)の文化を絶やさないように」だったので、その目標は達成しつつあります。(…っても、FMPSGが先頭に立って何かやったわけではなく、たまたま時代(の一部)がFMPSGと同じ方向を向いていた、ってだけなんですけどね^^;)

…というわけで、ファミコン世代以降に生まれて最近Chiptuneに興味を持った若い方はもちろんのこと、ベーマガのVGMプログラムコーナーやパソコン通信のBBS等から入手した音楽で青春時代を過ごし、最近はその手の音楽から遠ざかっていた皆さん! これを機にもう一度始めてみませんか? サークルFMPSGのアルバムに参加してみたい方は、私Wiz.までご連絡ください。(連絡先はプロフィールページをご覧ください) 折り返し、募集要項をお送りいたします。(締め切りは、今のところ2011/3/21(月・祝)2011/3/28(月)の予定です)※2011/3/20追記:震災及びサーバダウンの影響で、締め切りを1週間延長しました

皆様のご参加をお待ちしております。m(_ _)m

店頭委託頒布について

http://taka-p.homeip.net/fmpsg/
前回書きましたが、改めて告知をば。
現在、以下の3店舗(及びWeb通販サイト)でサークルFMPSGのCDを頒布中です。

  1. あきばお〜様FMPSG014のみ。店頭頒布は3号店、4号店にて

  1. ホワイトキャンバス様FMPSG014のみ。 海外発送可。 店頭頒布も行われているようです

  1. ゲーム探偵団様(イベントで頒布中の旧譜も含めた全種取り扱い中。 新譜は店頭でも取り扱い中(旧譜は頒布数が少ない為、店頭頒布の有無はゲーム探偵団様まで直接お問い合わせください))

というわけで、どうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

コミケ頒布CDのゲスト参加について

FMPSGやPulseTherapy本体での参加はありませんが、拙者個人で2サークルのCDに参加しています。
1つ目は、つい先日発表されたばかりの「FMP7」を使って作られた楽曲をまとめた音楽CD「Viva la FM musica! - FMP7 chiptune」です。 先日開催されました「お披露目ライブ」で披露された楽曲のほか、新たに製作されたオリジナル・カヴァー曲を収録した音楽CDで、CD-EXTRAとして、最新版のFMP7及び楽曲データ等を収録しているそうです。 拙者は、バトルガレッガのボス曲「Stab'n Stomp!」で参加しております。(FMP7は発音数が多い為、今回はFM音源パートの最大発音数32音をフルに使って作りました)
頒布は、コミックマーケット79 2010/12/31(3日目)「ユ−52Aとの事ですので是非!
んで、実はあともう1サークルのCDに参加しているのですが…こちらはまだサイトで告知されてませんのでまだ書けない…(^^;) 参加サークル様のほうで何らかの告知がありましたら追記しますので、今しばらくお待ちください。m(_ _)m



12/26追記:
告知が出たようですので改めて…

C79 SS|EX Compelation Alubm Vol.1

以前「SS|EX」というイベントに出させていただいたご縁で、「SS|EX コンピレーションアルバム Volume.01」というアルバムに、PulseTherapy所属として1曲収録して戴きました。 コンピレーションの綴りが微妙に違う気もしますが…キニシナイ! 楽曲は、以前PulseTherapyの「4812」というアルバムに収録された「m.K.Syndrome -"9"mix-」という曲の完全版(実は、前述のアルバム収録時は体調を崩して当初の予定の半分しか出来ておらず、「予告編」的なものになっていました)で、「m.K.Syndrome -"9"mix COMPLETE-」です。 実は、前述の「Viva la FM musica! - FMP7 chiptune」に収録してくださった曲とも関係があったり…サブタイトルで気づいた方は鋭いですw
頒布は、コミックマーケット79 12/29(1日目)「西れ-70a dropouters」及び 12/31(3日目)「東ヨ-45a PING-Music Labelで行われるそうですので、こちらもどうぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m