A1mk2の改造

WizardOfPSG2005-02-23

この前の例の箱の収録のときには、PEN氏の改造A1mk2が大役立ちだったわけですが、私もこの機種は所有してたりします。
このMSXは、当時私がお年玉で買った初めてのMSXで、非常に思い入れのあるマシンです。 当時はまさにファミコン全盛期で、MSXはカートリッジスロットを持つことや、安くてゲームマシンとしての側面が強いことから、MSX最大のライバルはファミコンと評されたことも少なくありません。 んで、このA1mk2。 MSXは安くなったとはいえ数万もする(当時の小遣いからすれば)高額なものですから、なかなか自力で買うことはできず、毎週近所のベスト電器に行っては指を咥えて見てるだけでした。 しかし、とある年の瀬、近所のディスカウントショップに足を運ぶと、信じられない光景が! なんと、当時価格競争で値崩れし始めたMSX2の中の1つ「A1mk2」が、なんと9,980円という破格値で売られているではないですか! しかも、その横にはファミコンが12,800円で売ってる! ファミコンより安いパソコンなんて!!(w もーこのとき物欲エネルギー充填120%といった状況だったんですが、お金が無い! 仕方ないので、店員さんに頼み込んで、年が明けるまで1個キープして戴く事に。 んで、年明けてお年玉を貰ったら、すぐさまその店に行き、アシュギーネの(三葉虫股間が鉄パイプな)イラストがカッコイイA1mk2を喜びいさんで持ち帰ったのでした。
ちなみに、コストダウンの為か、正直なところプログラムには向いてませんでした。 最も困ったのが、ファンクションキーが全部横並びなこと! 隙間が無いので、ファンクションキーを押し間違えることが多く、特にベーマガのプログラムリストを打ち込んでる最中、F4を押したつもりでF5を押してしまい、プログラムが暴走して苦労がパァになった事が何度あったことか!(T_T) それでも、高校まではずっとA1mk2+データレコーダ(!)で音楽作ってまして、色々な意味で思い入れのある機種でした。
前フリが長かったですが、いよいよ本題。 松下系のMSX2以降は、PSGは統合型チップに含まれるという話だったんですが、そのスペックシートがなかなか見つからない。 結局、蓋開けて自分の目で確かめることに。 早速、ケースのネジを外してパカっと開いてみたんですが…それらしきチップは見当たらない。 確か、turboRとかF1XVは、開いた瞬間に「MSX-Engine」だの書かれた怪しげな大きいチップが載ってたはずなので、一発でわかったんですが…もしやと思い、沢山のネジをはずして基盤を取り外してみると…ありましたよ、なんか怪しげなチップが。 「S1985」と書かれたアスキー謹製のチップ。 ネットで調べてみると…やはりコイツが犯人でした。 PSGの入ってるのは、MSX-EngineではなくてMSX-SYSTEM2というチップだそうです。(SYSTEM2というとナムコの拡大縮小回転ボードを思い出してしまいますが…^^;) んで、前述のページを見ると、ピンアサインが書いてありました。 …なになに、PSGなのにL/Rが分かれてるよ!! 確かに噂には聞いた事があったんですが、本当に出力は左右に分かれてたんですね。 でも、A1mk2の場合、その信号線はピンを出た1mm先で繋がってたのでした。(^^;) 勿体無い…
というわけで、今回はL/Rを別々に出力してみることに。 とりあえず、L/R出力用のシールド線(こういうの)を用意しておいたので、それをハンダづけしてみる。 具体的には、L=99, R=100, GND=1 ピンに接続。 それにしても、ピッチ細いなぁ…手がプルプル震えてなかなか焦点が定まりませんでしたが、なんとかハンダづけ完了。 でも、ここで力尽きたので、残りの作業は明日に持ち越し。(ぉ
A1mk2は、元々電源が安定してて太い音が出るんですが、ビデオノイズが酷くて、「ジー」という音が常に鳴っているといった状況でした。 しかし、PSG信号を直接引き出すことによって、ノイズカットが期待できるようです。 うまくいったら、アレとかコレとか色々録音したいですねぇ。