「とりあえず無茶な曲をPSGで再現しよう!」第2回楽曲公開

http://psg.moe.hm/
紹介するのをすっかり忘れてました。(^^;)
随分前に第1回が開催され、しばらく音沙汰がありませんでしたが、遂に第2回の楽曲公開が始まりました。
今回は、今までとは志向を変え、ゲームミュージックではなくクラシック、しかもピアノ曲です。 このお題は私が出したもので、「La Campanella」という曲です。 タイムリーなことに、最近XEROXのCMで流れているので耳にした方も多いかと思います。
で、この曲、「超絶技巧練習曲」というだけあって、人間が弾くには異様に難しい曲です…が、そこは打ち込みなので、譜面さえあれば簡単に出来ます。(メジャーなピアノ曲なので、大きい楽器屋に行けば普通に譜面が売ってます) ということで、耳コピ技術云々に関しては今回は問題ではありません。 ただベタ打ちでコピーするなら難しくはありませんが、それをどう味付けするかによって難易度が変わってきます。 原曲のように、演奏者の細やかなニュアンス(ベロシティやテンポのゆらぎ等)を再現しようとすると途端に困難になりますし、アレンジするならするでそのセンスが問われます。 今までは「難しいゲームミュージックをどれだけ再現(もしくはチャンネル数を絞る為の割り切った妥協)が可能か」に主眼が置かれていたので、今回はその視点をちょっと変えてみたくてこのお題にしました。 あと、選曲にはもう1つの理由がありまして…私の友人が今から十数年前、この曲をMSX-BASICで作って聴かせてくれたことがありました。 そもそもMSX-BASIC自体にはそこまで表現能力は無く、実際に譜面ベタ打ちに近いものではあったんですが、彼なりに一生懸命作ったのがよく表れており、楽曲の良さもあって強く印象に残っていました。 音源は同じでも、現在の環境と技術なら、もっと凄いものが作れるのではないか?というのが、この曲をお題にしたもう1つの理由です。
で、私の楽曲は、先ほどの2番目の理由もあり、PSGを使ってあくまでピアノ的表現を突き詰める、という方法を試してみました。 残響音を残す為、古典的なテクニック「くし抜き」を使って作ったのはいいものの、これだとメロディの全体像が見えづらく、製作にえらい手間ひまがかかってしまい、遅々として進みませんでした。 結局、公開日までには完成せず、今回は序章のみという形になってしまいました。(T_T) ただ、もうすぐ発売となる「FMPSG007 -LimeLight-」では、Web公開版にエンディングを加えたスペシャルショートバージョンで収録予定です。 よろしければ聴いてみてください。
…で、特筆すべきは、他の参加者の曲。 これがもう見事なまでにアレンジがバラけてまして、各々自身のフィールドに持っていく為に大胆なアレンジを施しています。 あまりにアレンジが違うので、初めて聴いた人はきっと全部別の曲と思うのではなかろうか、といったバラエティぶり。 しかも、どれも打ち込みはハイレベル。 とにかく聴きごたえがあり、私も驚きました。 皆さんも是非聴いてみてください。